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11/10 まったり民主主義を始めようカフェ     「メタバースでのマナーとルール」

2022年11月10日の【まったり民主主義を始めようカフェ】のお題は、「メタバースでのマナーとルール」でした。

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「まったり民主主義を始めようカフェ」=民カフェは、結論を急がないで、いろんな人たちとじっくり意見交換をしたり、みんなで新たなアイデアを模索していく場です。

自分とは異なる意見の人を論破したり、批判するのではなく、他の人から学んだり、 ヒントを得たりということを楽しんでいただければと思います。

 

この記事の目次

AKILUXさんのお話

アバターも人格!

距離感を持って接するのは大切なこと

マナーの伝え方について

「クリーンなメタバースを目指す」Cluster

バーチャルハラスメントについての資料

ご案内「モルフォニアの朗読会」

 

今回の民カフェは、アキラックスさんの新作ワールドVR妖精郷 古代遺跡「モルフォニア」で開催しました。

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息を呑むほどに美しい水辺の部屋に集まったみなさんで、黎明期のメタバースでお互いに心地よく過ごすためのマナーについて、今日も素晴らしいディスカッションが繰り広げられました。

 

対話の要約

 

AKILUXさんのお話

メタバースというワードが広がりだしたのは、昨年の10月ぐらい。Facebookがメタ社に改名し、ザッカーバーグが「これからはメタバースの時代だ」と言ったりして、少し市民権を得て来る中、テレビなどでも注目されるようになった。

今まで関心がなかったような人たちもメタバースに来て、Clusterでもいろんなワールドが出来て、さまざまなイベントが開かれ、急速に広まってきた感がある。

でも、その中でどう振る舞えばいいか? とか、今までの人たちはどう振る舞ってきたか? というのが、まだまだみんなわからなくて手探りをしているような状況で、マナーとルールについては、まさに今、出来つつある。

「会話する時は、リバーブ防止のためにイヤホンをしましょう」とか、「たとえアバターと言えども、女性のアバターにセクハラするのは止めてください」とか、「しつこい付き纏いは良くないですよ」「相手には優しく」「Clusterでは、あんまり巨大なアバターで暴れないように」など、要するに「人の嫌がることは止めましょう」という普遍的なルールから始まるのかなと思っている。

私はもともとVRチャットにいたが、VRチャットでガンダムのバズーカ砲で打ち抜かれて、轟音とパーティクルがワーッと出たりといったことがあった。ガンダムのバズーカ砲を手に入れたら、ついやりたくなってしまうんだけど、それを人に向けてやるのは良くない。

セクハラも、メタバースに来たばかりの人は、バ美肉と言って、「美少女アバターだけど中身は成人の男性がやっていて声もオッサンなんだから、セクハラしていいじゃん」と思ってしまったりすることがある。

ただ、よく言われるのは、たとえ中身がオジサンで、外側だけが美少女であったとしても、その美少女アバターはその人の分身であって、家族や恋人のように大切なものだということ。

でも生身の人ではないから、生身の人に対する時とは違うルールが通用すると感じる人がいる。「どうせ仮想空間でしょ」と軽く考えるようなわかっていない人が案外いる。

私がVRチャットで聞いた話で、男の声の美少女アバター2人が、「セクハラってホント最低だよね~」「う~ん、わかる~。そういう男、最低~」という女子会トークをしていたり(笑)、だんだんアバターの性格に引っ張られていくというのはある。

 

アバターも人格!

アバターも人格として尊重されるべき。相手の人格を尊重するという文化を作らないと危ない。

言葉や文化が違うと、ちょっとした言葉が暴力になったり、そうじゃなかったり。それを察知するには、お互いの文化や精神性への理解も必要。それも、個人間なら割と対応しやすいけど、集団や地域間で行うとなると、長い時間がかかるかも。

アバターには「人格」があることを感じてもらいたい。そこにClusterの良さがあるので、それを尊重しないとClusterの良さを損なうことになる。

バーチャルバズーカ砲は、癲癇(てんかん)の人に向けて打つと非常に危険なので配慮が必要。VRというリアルに近い疑似体験をしてしまうと、場合によってはトラウマになってしまう。

アバターの裏側に人がいるって、イメージ出来ていないのかな? ゲームの中のキャラみたいに感じてるのかも。周りにいるアバターの人たちは、生きている人だということを忘れないで。

ボクは常に相手を思いやり、敬意の気持ちを込めて「さん」付けで呼んだり、同じ空間で心地よい時間を過ごせるように心がけている。

人格を守るような防衛策も必要だと思う。

その辺が絶対的にわからない人がいるので、ブロックやパーソナルの使い方は重要。

VR統合失調症の体験会があるが、やった人は統合失調症と同じ苦しみを実際に味わうというので、VRでは気をつける必要がある。

目に余る行為をする方には、通報、ミュート、ブロックの3点セットをしている。

基本はテキストチャットで注意しているが、聞こえていないようだと、ボイスチャットを使う時もある。

 

距離感を持って接するのは大切なこと

メタバースってこういうものだよね」という明確な良さを私たちが提示できたら、人が嫌がるようなことをして楽しもうとは思わないんじゃないか。

すでにClusterで活動している私たち自身が、「みんながこういう関わり方をしたら楽しいし、友情も育つよね」という文化を体現していくことが、遠回りのようでも気持ちが荒れている人たちに良い影響を与えていくのでは。

Clusterでは、荒らしている人にはちゃんと注意する文化が育っている。VRCには、それがないかも。日本人が韓国人をメチャメチャ罵っている現場をVRCで目撃したが、周りは誰も注意しない。

今後、SF映画の「レディ・プレイヤー」みたいな世界がホントに来るとしたら、人生のほとんどの時間をVRアバターとして生活して成人することになる。

そうすると、どんな人格が形成されやすくて、どんなハラスメントや暴力や犯罪が生まれるのか? かなり本気で対応を考えなければならないのでは。

VRCでは、アバターにいろんな音響やエフェクトを仕込める。それで視界ジャックして強制的にグロ画像を見せたり。

Clusterでも、VRゴーグル所持者に対して視界ジャックをしようとする人がいるので、視界ジャックはマナー違反というルールを作るべき。マナー違反というか、常識ある人は普通しない。

アバターでも距離感を持って接するのは大切なこと。むしろ、アバターだからこそリアルよりも慎重になるべき

肉体によるタガがなくなるほど、精神が純化されたり暴走していく。精神には制限があまりないから。VRはその典型で、悪いところも増幅してしまう。

なんでもそうだけど、哲学が必要。特に黎明期では、いろいろ考えながら手探りでやっていく必要がある。

最初は控えめにして、大丈夫かどうかを細かく確認しながら進めていく姿勢を、文化として作ったほうが良さそう。

技術は、心根がよろしくない人に持たせると凶器になる。

これをチャンスと捉えて、世界的に精神文化がもっと深まるといい。そう考えると、VRはすごくいい教材というか、修練場になるのかも。

あまり滅茶苦茶やると、今度は行政が乗り出してきて、変な法律を作られて、自由度がなくなってしまう可能性もある。

こういう対話の中からメタバース哲学が生まれるかも。妖精学派「汝、視界ジャックをするなかれ」と標語をワールドに貼るといい(笑)。

ハグや撫で撫での文化は、それで癒やされる人たちもいるVRCの利点でもある。大人になると、人に撫でられたりハグしたりってないので。

VRCには添い寝文化もある。お砂糖同士の添い寝とか、添い寝フレンドという概念も。勝手に見ず知らずの人と添い寝というパターンもあるみたい。

 

マナーの伝え方について

Clusterを利用するにあたっての注意書きを、立て看板みたいにしてロビー等に設置してほしい。気がつかなかった人に教える効果があるし、どうしたらよいのか迷っている人の助けにもなると思う。

人によって、戯れと迷惑のラインが違うから、難しかったりする。

とは言え、「親しき仲にも礼儀あり」。

リアルの電車の中と同じと想定すると、割とまともになりそう。

いわゆる「マナー講座」のイベントが増えてほしい。

もし「やだな」「迷惑だな」と思うことがあったら、恐れずに、優しい言葉を選んで、相手に伝えることが必要だと思う。「止めてください!!」より、「こうしてくれると助かります。できますか? 」みたいな。

ワールドごとに独自マナーがあってもいいのでは。

人外アバタードレスコードがあるワールドは面白かった。

ワールドによっては、「ボイチャやめて」というところがあって、それに従って遊んでいる。

イベントのテーマによって集まってくる人たちが変わるし、その集まってくる人たちのカラーに合わせてマナーやルールを決めていくのもいいかもしれない。

そのワールドに入ると、身長が強制的に180cm以内に縮小されるとか、暴力的アバターが自動的にnormalクラスタアバターになるとか出来るのも面白い。

Cluster初心者ツアーだと、マナー等の細かいところまでは言わないが、参加者には未成年者や外国の方のもいるので、必ずしも日本人の大人の常識が通じるとは限らない。 わかりやすく伝えることが必要。このツアーでは、エンタメ的なクイズに半分くらいの時間が費やされるが、その中に1問だけでもマナーに関するクイズを入れると良いのでは。

他の人に迷惑をかけるような困った人を排除するという観点だけでなく、それを設定することによってそのワールドのカラーがより際立ち、より楽しめるようなルールとは何かを考えたい。

性的な指向が強いワールドの場合は、入り口にローカルマナーをしっかり掲示しておかないと、そういったことを望まない人や未成年者が誤ってそのワールドに入ってしまい問題が生じる恐れがある。

明らかに相手にダメージを与えるようなことは、「止めてください」と言いやすいが、自分のワールドの来訪者にどこまで自由を与えるかは見極めが難しい。

「ガレージハウスぴよきゃらべーす」では、「排他的なことは言わない」というのが、ローカルルール。

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VR妖精郷で憧れのVR睡眠」では、「みなさんお休み中なので、騒々しい音は立てないでください」というような看板があったと思う。

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場合によっては、Cluster住民のほうから、「こういうルールを、利用者に守らせてください」と、Cluster公式に提案してはどうか。

「ワールド概要欄を読むといいよ」とか、「知らない人でも、軽く挨拶をするといいよ」とか、友人同士で教え合えると良い。

何回か遊びに来てて問題のない人には、そのワールドの奥に行けるドアが見れるようになるとか。ただ、「その人が問題がないということを、どうやって判定するのか? 」が、悩ましいところ。

ワールド主さんが信頼する人が推薦して、推薦ポイントが溜まった人はOKにするとか。

クラッシックコンサート場や茶道や剣道などの世界では、「こうするのが常識」ということが文化として作られている。そういうのを、私たち自身が作っていくのが、未来に対する責任とか、文化や歴史を作っていくことに繋がるのでは。

リアルでのルールにフラストレーションを感じている人たちが、ネットでそのストレスを発散しようと傍若無人なことをすることも多い。

そういうのを止めさせるのに特効薬はないので、ここでの常識というのを普段から流布するのが大事。みんなが少しずつ注意するとか、知らない人には教えてあげるというのを地道にやっていくしかない。

昔のClusterは、午前中は10人しかいないとか、みんなが顔見知りの村だったので、自然とルールのようなものが伝わっていた。今は人口が爆発的に増えてしまったので、出会った人に軽く挨拶するような文化が途絶えているような所もあると感じる。良い文化を継承したい。

挨拶は大事。話しかけるきっかけにもなるので、挨拶してもらえると有り難い。

エヴァ暴走状態の人を止める方法は、物理的なアカウント凍結以外はないかも。

Clusterはみんなが快適に楽しく過ごすためにある。一部の人の憂さ晴らしのためにあるわけではない。

一言でも「私はこういう人です」というプロフィールを書いている人のほうが、書いていない人よりも安心できるので、ビギナーにはそれを推奨したほうが良いと思う。

「何がルール違反、マナー違反か? 」というのは、人それぞれ考えが違うので難しいところもあるが、なぜそう考えるのかをお互いに話し合えるといい。

 

「クリーンなメタバースを目指す」Cluster

子どもが大人のアバターを使っている時もある。App storeにアプリ審査を出す時は、App store側が勝手にレーティングしている。Google Payも、だいたい13才以上という規約だったと思う。Cluster公式は、特に年齢制限はしていない。

妖精郷のイベントには、小さいお友達も来てほしい。

Clusterのレーティングには、「暴力表現・性的表現を含む」とあるし、実際Clusterでもグルーミング的なことがあったので、児童の方には気をつけて与えてほしいと考えている。

Clusterに限らず、ネットは親子同伴が良いと思う。YouTubeにもおかしな動画とかアダルトゲームの広告が沢山あって、子どもに見せられないような広告が多い。

親子でネットを見ると、家族の会話も増える。

Clusterは、建設的な楽しみや趣味の場であってほしい。

Brave Browserだと広告が入らないので、子どもはそちらか動画を見ることを勧める。

Clusterは、ワールドごとにレーティングしたほうが良いかも。そういうことも、公式には考えてほしい。そうすると、安心してワールドに行けるようになる。

VRCだとH目的のワールドもあるので、Clusterも時間の問題かと。キャバレーはあるみたい。ラブホもあったような。

その存在自体は否定しないが、そういった心の準備が出来ていない人が間違って行ってしまって、ダメージを受けるようなことがないように、関わる人が自分で責任を取れる範囲にしておけるような仕組みにするべき。

Cluster初心者や子どもであっても、人に迷惑をかけないという基本は守ってもらいたい。そのために、リアルでも、人が嫌がるようなことはしないという教育や文化を実現していく必要がある。

Cluster公式のドローンが、荒し対策でワールドを巡回しているので、H目的のワールドは出来なさそう。

そのドローンはちゃんとアイコン表示もしていて、私たちにもわかるようになっている。見かけたら「おつかれさま~」と声をかけたりするが、プライベート空間まで監視されたら大問題だと思う。

音声データは記録できないので、その辺をドローンで拾っているのでは。

監視がイヤな人はVRCに行くと思う。その代わりVRCは、マンガ「北斗の拳」のような無法状態だけど。

Cluster公式は、「クリーンなメタバースを目指す」と標榜している。企業のイベントやワールドを設置して稼いでいるので、一定のモラルを保ちたいのかも。

Clusterのロビースタッフは、トラブルの時の対応が甘いと感じることもある。たとえば超巨大アバターを使用している人に対して注意がゆるいかも。

ある程度はっきり明文化してくれないと、問題かどうかわからないのでは。イベントの演出で「巨人が来る!」というのなら、使える時もあるけど、ロビーみたいな公共の場では迷惑だったりする。

ポリ数制限も復活させたほうがいいかな。

制限をかけすぎると、遊び心もなくなってしまう。禁止されない自由は、私たちの行い次第というのもある。Cluster運営側も、その辺のさじ加減を探っているような気がする。

Clusterは、自治体との連携、メディアへの展開を考えているので、クリーンなプラットフォームを目指していると思う。表舞台に出ようというのであれば、ダークすぎるのは問題だし。

VRCは、版権アバターが暴れてても、ほったらかし。これをメタバースの代表格とすると、メタバース=アングラな闇サイトというイメージが付く危険がある。あちらは海外なので、その辺のルールが違う。

そうなると、住人が選ぶので、プラットフォームが分かれていく。監視社会か? 北斗の拳か?

選ぶための基準が明示されているのが重要。上級者=VRC、技術屋=NEOS、Cluster=カジュアルという感じかなあ。

murabitoleg.com

Clusterも、ロビーは100%治安が良いとは言えない気がするが、住人がちゃんとそれを認識して問題意識を感じているのが救いだと思う。何も感じなくなって、それが普通になると、ますます酷くなってしまう。

すごい面倒くさそうな人を注意している人がいて、すごいなあとは思う。

 

バーチャルハラスメントについての資料

note.com

drive.google.com

ハラスメントの原因は、女性型アバターを使っていることによるものが多い。女性が標的になるというのは、社会問題をそのまま反映している気がする。男性でも、無言型の女性アバターになると、標的になりやすいし、おとなしい女性が狙われやすい。

 

ご案内「モルフォニアの朗読会」

cluster.mu

10人ぐらいの参加者のみなさんで、1冊の本を時間をかけて全員で順番に少しずつ朗読していきます。

作者のガエル・ファイユは、アフリカ育ちのフランス人でラッパー。「ちいさな国で」は、フランスの高校生が選ぶゴンクール賞を受賞したベストセラー小説です。

フランス人の父親とアフリカ人の母親の元に生まれた少年が、内戦に巻き込まれ、危機的な状況をからくも生き延びて、フランスに避難。歳月を経て大人になっても、心に負った深い傷は癒やされないまま、意を決して祖国を再訪してみると・・・

開催日時は、毎週土曜日の夜8時から9時まで。毎回参加できなくてもOKですが、12/3の朗読会スタートにあたって、テキストを各自用意していただくことが必要です。

参加ご希望の方は、ひとしずく#命の水を守ろう!のTwitterアカウントをフォローして、ClusterIDをDMでお知らせください。もしくは、Clusterのひとしずくにフレンド申請をして、申込みのメッセージをお願いします。