宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

1/30 令和5年度第2回経営審査委員会    ①みやぎ型令和5年度上半期の事業運営について(運営権者の報告)

2024年1月30日、ハーネル仙台2階松島にて、令和5年度第2回宮城県企業局経営審査委員会が開催されました。

 

今回の記事内容

1 開会

2 あいさつ

◆委員会審議の公開・非公開について

 本日の会議は、全て公開で実施

3 議題 (1)上半期の事業運営状況

◆上半期の経営環境の概要

 みずむすびマネジメントみやぎの経営成績は、計画を上回る水準で推移

 昨年4月に大崎広域水道における濁度上昇、レベル3の要求水準を違反

◆維持管理業務について

 夏場の気温上昇により、上水の活性炭の使用回数、量が増加 

 放流水質は、法定基準、県基準を余裕をもって満足

 廃として搬出した汚泥は、全て建設資材等としてリサイクル

◆改築業務について

 改築計画に基づいて、工事は概ね順調に進捗

 統合型広域監視制御システムの導入を順次開始

◆経営業務について

 運営権収受額の臨時改定、水量の計画比増が、売上を押し上げた

 みずむすびマネジメントみやぎの3つの財務指標は、いずれも良好

 ヒューマンエラー対策研修と保守点検などの内製化教育を実施

◆その他の「課題認識と下半期の見通し」について

 みずむすびサービスみやぎは、物価高騰が利益を大きく圧迫

 義務的任意事業である小水力発電では、売電額の一部を受け取る計画

 

1 開会

岩淵副参事(企業局水道経営課)

本日は、令和5年度第2回宮城県企業局経営審査委員会へご出席いただきいただき、ありがとうございます。ただいまより、令和5年度第2回宮城県企業局経営審査委員会を開催いたします。

初めに、会議の成立についてご報告を申し上げます。

本委員会は10名の委員で構成されておりますが、本日は9名のご出席をいただいており、橋本潤子委員については欠席のご連絡をいただいております。

公営企業の設置等に関する条例第26条第2項の規定により、過半数の委員が出席しておりますので、本日の会議は成立しておりますことをご報告申し上げます。

それでは、議事に入る前に、本日配付いたしました資料の確認をいたします。

資料1 令和5年度上半期の事業運営について

資料2 県による半期モニタリング結果

資料3 運営権者収受額の臨時改定状況

資料4 運営権者収受額の定期改定内容

以上でございます。資料は全てお揃いでしょうか?

(筆者注:当日の資料は ↓ からダウンロードできます。)

www.pref.miyagi.jp

2 あいさつ

続きまして、本委員会の委員であった日本下水道事業団前理事の細川顕仁様に代わり、新しく就任いただきました委員のご紹介をいたします。

橋本敏一様です。橋本様は、日本下水道事業団にて理事を務められております。それではここで橋本様より一言ご挨拶をいただきます。

橋本委員(日本下水道事業団

ただいまご紹介いただきました日本下水道事業団で理事をしてます橋本でございます。昨年の11月に、細川の後任として理事に就任したところでございます。

あのう、私、あの、入社以来、えー、34年間、下水道??を仕事してましたし、主に開発を長年にわたって対応してきました。この委員会でも、有意義な、あのう、意見を述べられるようにしっかり対応したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

岩淵副参事(企業局水道経営課)

ありがとうございました。それでは、以後の議事進行につきましては、田邊委員長にお願いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

田邊委員長(一般社団法人不動産証券化協会)

ハイ、えー、田邊でございます。どうぞよろしくお願いいたします。えー、それではですね、えー、以降の進行を務めさせていただきます。

えー、本日の委員会につきましては、昨年8月に公営企業管理者から諮問がありました令和5年度におけるみやぎ型管理運営方式の運営状況ならびに運営権者および県によるモニタリングの適正性について、調査審議を行うために開催するものです。

本日は、議題(1)(2)におきまして、令和5年度半期の事業運営状況について、運営権者より説明を受け、それに対する県のモニタリング結果を確認し、審議する予定です。

議事に入ります前に、本日の委員会における審議の公開・非公開の方針確認について、事務局から説明願います。

◆委員会審議の公開・非公開について

大沼水道経営課長(企業局水道経営課)

それでは、本日の委員会における審議の公開・非公開の方針確認についてご説明させていただきます。

こののち、えー、運営権者から報告を受ける上半期の事業運営状況につきましては、各委員に運営権者の事業報告書を送付し、特に説明を受けたい事項やご質問等について、事前にご提出をいただいたところです。

ご質問等を踏まえて、運営権者の報告を用意しておりますが、現時点では非開示情報に該当するものがないことから、県の情報公開条例第19条に基づき、本日の会議は、全て公開で実施したいと考えております。

ただし、審議していく中で、非公開情報が含まれることになった場合には、えー、宮城県企業局経営審査委員会運営要領に基づき、会議の都度、一部非公開の判断を本委員会で行うこととし、非開示情報につきましては、本日予定している2つの議題、およびその他案件が終了しました後、えー、傍聴者および報道関係者に一時退出をいただき、非公開の場でご説明したいと考えております。

会議の一部を非公開とすることにつきましては、情報公開条例第19条および運営要領に従い、出席委員の3分の2以上の賛成を得た場合に認められることになりますことから、その都度委員会にお諮りさせていただきます。事務局からは、以上となります。

田邊委員長(一般社団法人不動産証券化協会)

ハイ、ありがとうございます。ただいま事務局より説明がありました会議の公開・非公開および本日の運営方法について、委員のみなさまからご質問等がありましたらお願いいたします。よろしいですかね? ハイ。えー、それでは、そのように決定いたします。

えー、それでは、早速、えー、議事に入りたいと思います。本日の審議は、議題とその他案件も含め、件数が多いことから、各委員のみなさまにおかれましては、円滑な審議にご協力を賜りますようお願い申し上げます。

それでは、議題(1)上半期の事業運営状況について、運営権者よりご説明願います。

 

3 議題 (1)上半期の事業運営状況

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

 

◆上半期の経営環境の概要

中村代表取締役社長(みずむすびマネジメントみやぎ)

みずむすびマネジメントみやぎの社長の中村でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。では、座ってご説明いたします。えー、それでは、令和5年度上半期の事業運営について報告をさせていただきます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、本日の報告内容でございますが、初めに上半期の概要をご説明した後、2ページ目に記載の通り、1.維持管理業務の報告、2.改築業務の報告、3.経営業務の報告と各パートに分けてご報告をさせていただきます。

任意事業など、各パートに盛り込めないものについては、4のその他の「課題認識と下半期見通し」について報告をいたします。

3ページ目に移りまして、初めに上半期の経営環境の結果について概要をご報告させていただきます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

まず経営環境についてでございますが、当社の売り上げの基盤となる市町村の給水量や排水量、そして工業用水の給水量は安定した状況でございました。

一方で、昨年度から続くエネルギー価格を始めとする全般的な物価上昇による影響が本格的に顕在しております。

また、工事に関して電子部品の長納期化は全体的には緩和してきたものの、一部部品の供給がネックとなり、依然として工事の長納期化が続いております。

上半期の結果といたしましては、みずむすびマネジメントみやぎの 経営成績は、計画を上回る水準で推移いたしました。

一方で、みずむすびサービスみやぎは、動力費等の物価上昇の影響を大きく受けました。

また、事業開始から2年目として、情報発信の効果にも着手。従来の発信内容にとどまらない、たとえば水質データをグラフでも表示させるなど、新たなアプローチでの情報発信を推進しております。

そして、一番下の記載でございますが、2年目となり、維持管理業務の習熟が進んできたものの、昨年4月に、大崎広域水道における濁度上昇というレベル3の要求水準違反を起こしてしまいました。既に複数の是正措置は行っておりますが、下半期以降も、こうした事故を起こさなぬよう、安定的な水道用水供給を第一に再発防止に努めてまいります。

続きまして、各業務の報告を、詳細を担当より報告させていただいます。

守屋取締役経営管理部長(みずむすびマネジメントみやぎ)

ハイ、えー、担当変わりまして、みずむすびマネジメントみやぎ取締役経営管理部長の守屋でございます。よろしくお願いいたします。

えー、ここからですね、維持管理業務、改築業務、経営業務と、えー、順番に上半期の報告をいたします。

◆維持管理業務について

4ページ目をご覧ください。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、まず、維持管理業務について報告をいたします。えー、計画との差異といたしましては、先ほども述べられていたとおり、えー、4月に濁度上昇事故がありましたが、これを除けば、安定的に要求水準を満足いたしました。

えー、続いて、えー、5ページ目、6ページ目になります。えー、運転管理、水質管理について報告をいたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、まず5ページ目のグラフですが、こちらは上水の水質について、グラフで記載をしております。グラフの実線は、えー、今年のトレンドを表しており、点線は、昨年のトレンドを表しております。

えー、こちらのグラフ、上段のグラフですが、えー、令和5年度上半期は、夏場の気温が非常に高く、送水水温が高いという傾向がございました。えー、それを受けて、河川から取水している麓山浄水場と中峰浄水場においては、8月頃から送水の温度も上がっております。

また、中段、下段には、原水色度と原水TOCを記載しておりますが、えー、これらも、昨年と比較してやや高い傾向となりました。こうした水質悪化傾向を受けまして、薬品使用量の増加、えー、特に、活性炭の使用回数、量が増加しております。

続きまして、6ページ目になります。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちらは、えー、送水量、濁度、残留塩素でございます。こちらは3つの浄水場において、えー、送水量に関しては、昨年とほぼ変わりがありませんでした。

中峰浄水場においては、夏場の24時間運転への切り替えがありますが、今年は更新工事などの影響により、昨年よりもやや後ろ倒して切り替えを実施しております。

下段には3つの浄水場の残留塩素濃度を記しておりますが、右端の、南部山浄水場からの送水の残留塩素に注目していただきますと、昨年と比較いたしまして、山本山寺貯水池と松島貯水池の残留塩素の差異が若干狭まっております。

えー、また、夏場の塩素消費量の上昇に伴って、9月末頃から塩素を多めに入れておりますが、標準水点の差異は、昨年と比較して良化しております。

これは令和5年1月より運用が開始された仙南仙塩広域水道の低区・高区連絡管の効果により、流達時間の差異が縮小したものによると考えております。

変わりまして、7ページから9ページは、流域下水道事業における運転管理および放流水質についての報告となります。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

まず、7ページ目に関しては、上半期の流入水質を記載しております。こちら、えー、仙塩浄化センターへの上半期の流入水、えー、表の一番上ですね、仙塩浄化センターの上半期の流入水は、県基準を超過するBODの異常流入が継続的に起きておりました。

こちら、主に塩竈中継ポンプ場からの水質負荷が高い傾向にあることが判明しております。

また、下2つ、鹿島台浄化センターや大和浄化センターについても、こちら原因は不明なのですが、令和5年1月ごろから断続的に窒素とリンの異常流入を観測しております。

続いて、8ページ目が放流水質のまとめとなります。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

先ほど申し上げたとおり、BOD、窒素、リンは異常流入がある中ではございましたが、これらについても適切に処理対応し、放流水質は法定基準、県基準を余裕をもって満足することができました。

ハイ、続いて9ページ目になります。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちら上半期の汚泥処理状況、下水汚泥処理状況に関する報告となります。えー、このページでは、4浄化センターの脱水汚泥含水率を表したグラフを記載しております。

薄い棒グラフが、昨年の含水率でございまして、濃い棒グラフが、今年度の含水率を、えー、そして、グレーの部分は、本年度の管理目標値のレンジを表しております。

含水率は概ね管理目標値に沿っておりましたが、えー、県南浄化センターや鹿島台浄化センターにおいては、レンジを外れることがございました。

なお、含水率の要求水準はございませんが、えー、管理目標値を、令和5年4月に変更をしております。

えー、この目標値は、事業全体の汚泥処理を最適化する意図で設定しており、より効率的な運転を目指し、適宜、県と協議のうえで見直しを行ってまいります。

また、えー、汚泥処理量については、薄い緑の部分に記載をしておりますが、産廃として搬出した汚泥は、搬出先にて、全て建設資材等としてリサイクルをしております。

ハイ、続いて10ページ目になります。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、主なトラブル対応を、3点報告いたします。まず一つ目は、えー、先ほど中村のほうからもありましたとおり、レベル3の要求水準違反となる事象でございます。

4月8日の涌谷受水点におけるものになります。

中央監視装置における調節調整弁の誤操作により、送水量が一時的に急増し、それに伴う幹送水管内流速の変化によって、管内の濁質が浮遊し、水道用水の濁度が、一時的に最大で0.7度まで上昇し、要求水準を超過いたしました。

本件に関しては、4月19日に県より改善命令をいただき、28日に改善計画を提出。そして、5月31日付で、5月末日付けで、改善計画の完了を県に報告いたしました。

この事故の要因の一つに、中央監視装置の操作画面の表示のわかりにくさといったこともありました。えー、今後、えー、中央監視装置は、改築計画に従って更新する予定でございますので、その際に、えー、誤操作防止機能を追加するなど、えー、継続的な取り組みで??事故を抑制してまいります。

えー、続いて2つ、えー、要求水準違反となる可能性があった事象として、えー、2つ、挙げております。

5月に、えー、南部山浄水場の沈殿池清掃作業に合わせて、えー、PAC(筆者注:凝集剤のポリ塩化アルミニウムのこと)注入配管の洗浄を実施した際に、一時的ではありますが、凝集不良が発生し、えー、濾過水濁度が上昇しました。

えー、受水市町村への送水に影響はございませんでしたが、えー、手順書の見直し等を行い、同様事象の再発防止を図っております。

9月には、えー、原水高色度の対応で、えー、塩素を多めに注入したところ、想定よりもその消費量が小さく、一時的に末端の残留塩素量が上昇したという事象がございました。

こちらも、要求水準は遵守しておりましたが、えー、県との情報共有強化のため、えー、浄水の残留塩素が1mg/Lを超える場合には、事前に情報共有を行うことを取り決めました。えー、維持管理業務の報告は、以上となります。

◆改築業務について

続きまして11ページ目でございますが、改築業務に関して報告をいたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちら、計画との差異ですが、改築計画に基づいて、工事は概ね順調に進捗しております。また、地元企業への発注の取り組みを継続しており、えー、金額で約35%、件数で約50%で、えー、地元企業への発注をしております。

これは概ね昨年並みではございますが、えー、われわれの調達にですね、応募してくる地元企業の数は増加をしております。

続く12ページから14ページで、上半期の完工一覧と設計工事発注概要、そして、統合型広域監視制御システムに関する報告をいたします。

ハイ、12ページでございます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちら、上半期に完工した工事について報告をいたします。

上半期は、仙塩流域下水道の消毒設備改築工事と鳴瀬川流域下水道事業の放流設備改築工事の2件が、完工を迎えました。

えー、完工件数を見ると少なく感じるかもしれませんが、えー、複数年継続する工事を約40件推進しておりまして、えー、この下半期以降にもいくつかの完工を予定しております。

また、先ほども触れたとおり、改築工事において、えー、一部部品の長納期化による、えー、工程遅延が、えー、影響が出ることがございました。

これに対しては、定期的に、電子部品の納期情報をメーカーに確認することや、えー、工事の早期発注や余裕を持った工期設定で、えー、工期遅延、工期延長が、可能な限り発生しないように対応しております。

ハイ、続いて13ページです。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、上半期の設計工事の発注概要を報告いたします。

上半期に発注した設計業務は、9件で、えー、合計約1億5,000万円を発注しております。一方で、工事のほうは26件で合計約70億7,800万円を発注いたしました。

なお、この工事の発注には、広域監視制御装置の導入に伴う 4つの浄化センターにおける中央監視装置などの改築も含まれております。

続いて、14ページをご覧ください。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちら、統合型広域監視制御システムの導入スケジュールでございます。

上から順に、水道2事業、工水3事業については、昨年度から設計業務や機器製作を開始しており、流域下水4道事業においても、本年より設計業務を開始しております。

この令和5年下半期より、工事が完了したものから順次、えー、既設機器からの切り替えを開始しております。

えー、改築工事実施時には、えー、工事に起因するトラブルなどがないように、安全対策や養生作業を含めて、関係する各部署、県と連携した体制を構築し、対応いたします。

なお、えー、この既設の機器から新しい監視制御装置へ切り替わったものから順番に、えー、MDP(筆者注:水みやぎ DX プラットフォームのこと)へのリアルタイムデータ連携に着手し、全ての機器の切り替えが完了した時点からMDPが本格運用するという状況になっております。改築業務の報告は、以上となります。

◆経営業務について

ハイ、続きまして15ページ。えー、経営業務に、こちらから、経営業務に関して報告をいたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

経営業務は、えー、財務状況、研修教育広報活動、苦情等への対応といった構成で報告をいたします。

計画等の差異でございますが、えー、上半期の経営成績は、計画値と比較してやや上回る水準で推移しております。えー、次から詳細を説明いたします。

ハイ、16ページでございます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちら、財務状況の報告になります。このページのグラフ、左側にグラフがございますが、左側のグラフが、計画に対する売上高と、えー、営業利益の実績を表しております。

右側の表は、えー、損益計算書、経営の財務数値について、えー、計画実績、昨年同期実績との比較を表しております。

上半期の法人としての経営成績は、計画をやや上回る水準で推移し、営業利益は年間計画の65%に達しております。要因は、えー、売上の増加と経費削減効果でございます。

売上に関しては、運営権収受額の臨時改定等、水量が計画比で増加したことから、押し上げ要因となりました。

えー、なお、この運営権収受額の改定は、昨今の物価上昇、特に電力費の高騰により、実施計画に定められた指数が基準に達したことから、改定が適用されたものでございます。

一方で、経費については、えー、昨年度比で、むすびサービスみやぎへの委託費が減少したこと、えー、改築工事の計画変更による減価償却費減少などの効果により、削減となりました。

で、財務数値につきましては、上半期の純利益は、昨年同期と比較して、約1億7,000万円増の、えー、約3億8,500万円となります。

売上高純利益率は10.6%となっております。下半期についても、売上増と抑制的な経費運営を進めることによりまして、えー、予備費を充当するような突発的な事象が発生しない限りは、えー、このままのペースで年間計画を上回る見通しでございます。

続きまして、17ページでございます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、法人単位での貸借対照表に関する財務数値と、えー、事業計画において管理することをお示ししている法人としての財務指標について報告をいたします。

1つ目の表の最後の行ですが、えー、上半期末時点の純資産は、えー、昨年度末と比較して39億円ほど増加し、119億7,700万円となりました。総資産は119億7,700万円となりました。

また、財務指標について、3つの指標、えー、こちらで、貸借対照表系に記載の現預金残高28億円以上、えー、DSCR1.3倍以上、有利子負債比率200%以下については、いずれも満足し良好な財務状況であることが確認できております。

ハイ、続きまして18ページでございますが、えー、事業ごとの財務報告をいたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

まず、このページ、えー、まず、水道2事業になりますが、営業利益は、年間計画の50%を超え、概ね計画どおりに推移しております。

えー、営業利益水準は、大崎広域水道、仙塩仙南広域水道ともに、えー、昨年同期の実績と比較して約9億円増、えー、下半期においても、えー、売上増加と経費削減効果により年間計画を上回る見込みでおります。

19ページになります。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちら、工水3事業でございますが、工水3事業に関しては、売上高および営業利益は、概ね計画どおりでございます。

ただし、えー、下半期については、ユーザー数の増減によって水量が変化しますので、それによって変動する可能性はあると考えております。

ハイ、続きまして20ページです。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

ここから下水道事業になります。えー、19ページ目は、仙塩流域下水、阿武隈川流域下水のみ記載しておりますが、下水4事業において、上半期の売上高は、えー、電力費の臨時改定の影響で計画を上回っております。

一方で、昨年は生じていた夏場の大雨で影響を受けた不明水起因の売り上げ上昇というのは、今期は生じておりません。えー、そうですね。

で、仙塩流域下水道の営業利益は、昨年同期比5,700万円増の4,800万円。阿武隈川流域下水道の営業利益は、昨年同期比4,700万円増の2,400万円となりました。

えー、続いて21ページでございます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、鳴瀬川流域下水道と吉田川流域下水道の経営成績になりますが、えー、鳴瀬川の営業利益は、昨年同期比で1,100万円増の1,100万円、吉田川流域下水道のほうは、昨年同期比2,200万円増の1,100万円でございます。

こちらも、動力費の臨時改定の影響でございます。で、下水道事業においても、えー、下半期は、この売上増加と経費削減効果により、計画を上回る見通しでおります。

ハイ、えー、財務報告の最後になります。

22ページでございますが、えー、参考として、みずむすびサービスみやぎの財務数値を報告いたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、こちら、みずむすびサービスみやぎは、上半期を通じまして、物価高騰が、動力費、薬品費等などの高騰として挙げられておりまして、利益を大きく圧迫する結果となりました。

まず損益計算書系ではございますが、第1四半期には、物価高に加え、えー、前期に、えー、昨年度にですね、えー、実施を予定していた定期点検が、えー、部品の長納期化などにより、えー、今期に持ち越しとなったことがマイナス要因となっております。

第2四半期において財務数値が改善した要因は、えー、動力費の臨時改定に伴うみずむすびマネジメントみやぎからみずむすびサービスみやぎの委託費の改定が挙げられます。

貸借対照表系になりますが、現預金残高の減少は、法人税の納付や、昨年度末に完了した大型の定期点検修繕の支払いによるものになります。

えー、負債の減少に関しては、未払い法人税や未払い消費税の支払いによるものでございます。

下半期の見通しにつきましては、引き続き、この物価高騰が継続傾向にあり、えー、運搬費、あるいは人件費の高騰による、えー、廃棄物処理費用の増加や、活性炭使用量の増加が11月まで継続したことなど、複数の利益圧迫要因がありまして、えー、動力費の動向には光が見えつつあるものの、大幅な改善は難しい状況でございます。

続きまして23ページ、えー、経営業務の2つ目のパート、えー、研修教育について報告をいたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

まず、えー、こちらの上に書きましたヒューマンエラー対策研修でございますが、こちら、4月に発生した濁度上昇による要求水準逸脱の原因がヒューマンエラーであったことを受けて、外部の専門講師を招いて開催しております。

こちらは、6月と7月の2回、前・後編に分けて開催し、当社の職員だけでなく県職員のみなさまにも参加いただき、ヒューマンエラーの原因に関する知識や発生防止法などについて、えー、座学と実習で研修をいたしております。

また、下半分に書いてありますが、引き続き維持管理に関する教育も実施しておりまして、保守点検などの内製化教育を継続的に実施することで、当社従業員の技術力向上を引き続き推進しております。

ハイ、えー、経営業務の報告の3つ目、広報活動について報告いたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

まず、イベント関係ですが、上半期は大きく分けて3つ開催しております。

1つ目、みずむすびフェスは、上工下水道への理解促進と地域貢献を目的に、年3回開催するもので、この上半期で2回開催しております。

主な来場者は、近隣にお住まいの小学生以下の子供連れのご家族を中心に、3世代でお越しいただいてる方もいらっしゃいました。昨年に続けてお越しの方もたくさんいらっしゃっておりまして、「来年も楽しみにしております」という声もいただいております。

また、2つ目にありますが、水の教育プログラムの一環といたしまして、えー、出前授業と自由研究バスツアーを開催しました。

えー、出前事業は、昨年度に報告しております内容ですが、宮城教育応援団に出店した際にお話をした利府町の児童館から依頼をいただいて、この開催に繋がっております。

自由研究バスツアーは、水道と下水道両方の施設を管理しているという当社の特徴を生かして、浄水場、浄化センターを1日で回るツアーでございました。

えー、夏休みということもあり、これは、えー、ご家族、そして、お友達同士で一緒に参加でき、「普段は入れないところに入れて、よかった」といったような声をいただいております。

ハイ、えー、25ページです。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、イベント以外の広報活動とボランティア活動について報告をいたします。

まず、1つ目でございますが、年2回発行している広報誌、水結便について、上半期は、みずむすびの水作りをテーマとして、水道道事業に焦点を当てて発刊しております。

えー、当社ホームページで掲載したり、あるいは、えー、イベント等で配布したほか、県庁、県内各市町のみなさまにもご設置いただきました。えー、ご協力いただいて設置いただきました。

次に、県庁で開催された「下水道の日」パネル展に関しては、県の広報活動への協力の一環として、えー、ポスター等を提供し、展示いただきました。えー、以上でございます、ハイ。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

26ページになります。広告活動の報告の最後に、見学者受け入れ状況の報告となります。

今年の特徴といたしまして、5月からですね、令和5年の5月から、えー、新型コロナ感染症が5類感染症に移行したことに伴い、昨年と比較して見学希望者が大幅に増加しております。

昨年同期比で183%となりましたが、えー、全ての見学希望者を受け入れて対応しております。

また、当社として新たに作成した、えー、大人向けおよび子供向けの新しいパンフレットも、本年より利用を開始しております、ハイ。

27ページになります。経営業務の4つ目のパート、苦情などへの対応のご報告でございます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

上半期は、交通誘導および車両の運転に関するものを、2件受けております。

えー、1点目は、えー、流量計室の点検時における交通誘導に対するご指摘でございました。

えー、調査の結果、えー、道路使用許可等は適切に取得しており、交通誘導方法なども、法令上の違反はございませんでしたが、えー、交通量などの各現場のリスクを踏まえ、えー、追加の看板設置や誘導員の配置等の見直しをしております。

2つ目は、えー、南部山浄水場近隣の地域住民の方より、車両の運転方法に関するご指摘をいただいております。

こちら、えー、運転者本人と社内外の関係者に交通マナーに関する注意喚起等を実施し、えー、従業員を対象とした、えー、自動車安全運転講習なども実施しております。えー、経営業務の報告は、以上となります。

◆その他の「課題認識と下半期の見通し」について

ハイ、えー、報告の最後に、これまでの説明で触れていない、その他「課題認識と下半期の見通し」として、2つ。えー、電力費の動向と、えー、義務的任意事業の小水力発電について報告をいたします。28ページでございました。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

で、29ページを見ていただきますと、えー、まず、えー、コスト増に、特にみずむすびサービスみやぎのコスト増に直結している電力費についてでございます。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

こちらのグラフは、電気料金の算定に利用される、えー、燃料調整費、東北電力の燃料調整費を、えー、事業開始前から今年度の11月まで分を表したものになります。

このグラフからもわかりますように、えー、2022年から始まったエネルギー価格の上昇は、えー、この政府支援の効果もあり、この令和5年の1月、2月を境に落ち着きを見せてはいるものの、えー、依然として高止まりしている状況にあります。

えー、当社が計画してた当初よりもまだ倍近い水準となっております。特にむすびサービスみやぎの経営に対する影響は、本年度初めの想定よりは緩和する見込みではございますが、依然として、利用料金収入における動力費と実際の支出は、逆ざやの状態にあると考えております。

このため、えー、出向者の帰任などによる人件費の圧縮や、えー、修繕等の内製化、修繕対応力を強化して、途中点検費を圧縮することなど、コスト削減で、えー、財務数値の改善を図ってまいります。

ハイ、えー、最後のスライドになります。30ページでございますが、えー、義務的任意事業である小水力発電について報告をいたします。

令和5年度上半期の事業運営について 令和6年1月30日
株式会社みずむすびマネジメントみやぎ より

えー、本事業は、当社が任意事業者を誘致して実施するものでございます。えー、実施場所は、えー、流量計室内で、送水管を分岐して、発電用の水車を設置します。

えー、数ヶ所の流量計室を対象として、合計で200kW/hパワー規模での導入を計画しておりますが、事業開始は、来年度を目標としております。

事業者は、株式会社日水コンに決定しており、えー、運営権者当社は、売電額の一部を、えー、賃借料として受け取る計画でございます。

もちろん、小水力発電機を設置するのは、水道用水供給の送水管となりますので、こちらに書いたような水質/水量に関する配慮事項として、各種のリスク対策も実施をしております。

えー、具体的には、えー、主なリスク対策として、たとえば、水車が計画外に停止するといったトラブル時の緊急対応体制の確保などを考慮した計画とするよう、えー、関係する市町も含めて調整を進めておるところでございます。

ハイ、以上で、えー、令和5年度上半期の事業運営についての報告を終わりにいたします。

 

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