2019年7月6日(土)、せんだい3.11メモリアル交流館2Fスタジオにて、
せんだい3.11メモリアル交流館主催、仙台市南蒲生浄化センター共催の 「トイレから学ぶ下水道 うんち大研究!」が行われました。
宮城県は、この秋にも、上水道・工業用水道・下水道の3つの運営権をまとめて民間企業に売却する(これを県は「みやぎ型管理運営方式」と名付けました)実施方針条例を県議会で議決する予定です。
9月には、この「みやぎ型管理運営方式」の実施方針条例に対するパブリック・コメントが行われますが、私を含め多くの県民は、「みやぎ型管理運営方式」の詳細を知らされていませんし、そもそも水道の仕組みがどうなっているのかも、普段あまり意識することなく生活しています。
「トイレから学ぶ下水道 うんち大研究!」は、そんな私たちが、家族で楽しみながら、下水道の大切な仕組みを知るとても良い機会でした。
やってきたのは、子供たちに大人気の「ウンコビッチ博士」と、助手の「ウンディー」です ♪
ウンコビッチ博士のもともとのモデルは、NPO法人日本トイレ研究所代表の加藤篤(あつし)さんで、全国各地の小学校に出向いて「排泄」教育の出前授業を行っています。
加藤篤(日本トイレ研究所)
ウンディーは、こんな人です。うんち探検家で、黄金のうんちを求めて地球の旅を続けているのだとか。口癖は〇〇んディ。
この楽しい二人が出すクイズに答えたり、一緒に実験をしたりしながら、うんちやトイレ・下水道の仕組みを学んでいきます。
「くらしと下水道」(仙台市建設局経営企画課 編集・発行)より
油は冷えると固まるので、キッチンペーパーで拭き取ったり、薬剤で固めて家庭ごみとして捨てる必要があります。仙台市でも、廃油を大量に流して下水道管を詰まらせた飲食店が、掃除代として300万円の支払い命令を受けたり、日曜大工であまったペンキを排水溝に捨てたせいでため池が汚染され、2000万円の支払い命令を受けた例もあるそうです。
「くらしと下水道」(仙台市建設局経営企画課 編集・発行)より
下水道管には、汚水管と雨水(うすい)管があります。
汚水管の水は、浄化センターで処理されてから川や海に流されますが、雨水管の水は、浄化処理はされずにそのまま川や海に流されるので、汚物が流れ込まないように特に留意しなければなりません。
仙台市の下水道の整備率は99.9%ですが、雨水管の整備率は30%なので、10年に1度の大雨でも浸水しないようにするために、整備率が100%になるまで、雨水管を新設し続けるとのことです。
私たち大人が知らない話もいっぱいありました。
「くらしと下水道」(仙台市建設局経営企画課 編集・発行)より
仙台市の下水道管を一本につなぐと、北海道から沖縄まで往復できる距離になりますが、日本全国の下水道管をつなぐと、月に行けるくらいの距離になるそうです。
また、電気やガスのマンホールもあって、マンホールのふたの種類は、日本中でなんと1億種類もあるとか。
普段は直接目にすることはありませんが、改めて、下水道という巨大インフラの規模に圧倒されますね。
最後に、2019 仙台市下水道フェアのご紹介もありました。
「ウンコビッチ博士」と「ウンディー」は、11月3日の青葉区民まつりにも来るそうです。また会いに行こうかな~ (^-^)