宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

8/21建設企業委員会での報告と質疑応答   ①水道用水供給料金の改定について     ②流域下水道維持管理負担金臨時改定について

2023年8月21日、宮城県議会 建設企業委員会にて、水道用水供給料金の改定および流域下水道維持管理負担金臨時改定に関する質疑応答が行われました。

 

今回の記事内容

公営企業管理者の報告

◆水道用水供給料金の改定について

◆下水道維持管理負担金の改定について

公営企業管理者の報告に対する質疑応答

◆対象市町村と締結した水道用水供給事業及び流域下水道事業料金改定の覚書について

◆現行体制モデルとみやぎ型の差額の内訳を、2つの要因に分けたのはなぜ?

◆1市6町が合併して17年経過しているのに、水道料金の格差が埋まらまいのはなぜか?

企業局の所管事務に対する質疑応答

◆内陸部での養殖に影響する水質データを、企業局ではストックしているか?

 

公営企業管理者の報告

 

◆水道用水供給料金の改定について

おはようございます。えー、それでは、あの、初めに、水道用水供給料金の改定についてご説明いたします。えー、画面1料金改定の背景をご覧ください。

令和6年度に料金改定を予定しております水道用水供給事業に係る料金について、対象市町村の合意を得られたことから報告するものです。

1 料金改定の背景ですが、大崎広域水道事業および仙南・仙塩広域水道事業の料金は、おおむね5年ごとに見直しを行っております

ま、現行の料金期間は、令和2年度から令和6年度までの5年間としており、本来であれば令和7年度から新料金となるところですが、受水市町村からの「みやぎ型の導入効果を少しでも早く料金に反映してほしい」との要望を踏まえまして、1年前倒しした令和6年度から次期料金期間とし、料金改定を行うとするものです。

2 料金改定案の概要(1)対象市町村ですが、記載のとおり大崎広域水道事業が10市町村、仙南・仙塩広域水道が17市町となっております。

右の欄をご覧ください。

次期料金期間は、(2)対象期間に記載のとおり、令和6年4月1日から令和11年3月31日までの5年間を予定しております。

(3)改定方針についてですが、料金算定に当たっては、現行料金と同様、給水に要する費用に基づく料金を算定するそうか原価方式を採用し、失礼しました、総括原価方式を採用し、計画水量見合いで整備した水源となるダム建設費や管路の減価償却費等を計画水量で案分して負担する基本料金と、日常の運転や管理・点検等に要する費用を使用水量見合いで負担する使用料金からなる二部料金制を採用しております。

2ページ目をご覧ください。

(4)改定料金案について、画面左側の欄の①に大崎広域水道事業、画面右の欄②に仙南・仙塩広域水道事業の改定額等を記載しております。

大崎広域水道事業については、基本料金を現行の1立方メートル当たり一月496円から485円に、使用料金を現行の1立方メートル当たり91円から89円に改定するものです。

なお、1立方メートル当たりの供給単価は、124.0円から122.4円と、1.6円の減額となります。

画面右の欄、仙南・仙塩広域水道については、基本料金を現行の1立方メートル当たり一月817円から799円に、使用料金を現行の1立方メートル当たり42円から41円に改定するものです。

なお、1立方メートル当たりの供給単価は、126.1円から119.1円と7.0円の減額となります。

それぞれの事業の下段の表には、料金の算定基礎を記載しております。

次に3ページ目をご覧ください。

(5)みやぎ型管理運営方式の導入効果についてですが、県が単独で運営した場合の料金体系である現行体制モデルの供給単価と、みやぎ型の導入効果を反映した今回の改定料金案の供給単価の差額の要因としては、みやぎ型の導入効果及び市町村の水需要増加による効果となります。

詳細については、(6)現行体制モデルとの差額の内容についてに記載しておりますが、大崎広域水道事業については、現行体制モデルと改定料金案の供給単価の差額が13.2円となっております。このうち11.7円がみやぎ型の導入効果、1.5円が受水市町村の水需要増加によるものとなっております。

仙南・仙塩広域水道事業については、現行体制モデルと改定料金案の供給単価の差額が7.4円となっております。このうち、0.5円がみやぎ型の導入効果、6.9円が受水市町村の水需要の増加によるものとなっております。以上が料金改定の概要になります。

なお、画面右の欄および4ページに、今回の料金改定案を算出するために用いた経営シミュレーションの作成方針や、資産状況についてまとめておりますので、後ほどご確認をお願いいたします。

この件については以上でございます。

◆下水道維持管理負担金の改定について

続きまして、流域下水道維持管理負担金の改定にご報告いたします。

画面1ページ目、左の欄をご覧ください。

令和6年度に単価改定を予定している流域下水道事業に係る維持管理負担金について、対象市町村の合意を得られたことから報告するものです。

1 単価改定の背景ですが、仙塩流域など7つの流域下水道事業の維持管理負担金は、現行単価の期間が平成31年度から令和5年度までとなっていることから、平和6年度以降の負担金について単価改定を行うとするものです。

2 単価改定案の概要、(1)対象市町村についてですが、記載のとおり、7流域の下水道事業で合計26市町村となっております。(2)対象期間ですが、流域下水道事業については、今回は、令和6年度1年間のみの改定を予定しております。

右の欄をご覧ください。

(3)改定方針ですが、現行単価と同様、維持管理に要する費用に基づき、市町村負担額を算定する総括原価方式を採用し、経営シミュレーションに基づき、令和6年度から令和10までの定期改定単価案を当初単価案として算定しました。

しかしながら、昨年夏以降の物価上昇により、流域下水道事業の管理運営が非常に厳しい状況となっていることから、当初単価案に物価上昇による運営権者収受額や指定管理料の増加額を上乗せすることとしました。

なお、現段階で物価の安定が見込めないことから、今回の改定は令和6年度1年間の臨時改定として対応したいと考えております。

(4)改定単価案については、7つの流域ごとに、それぞれの改正案等を記載しております。

また、右の表の、失礼いたしました、表の右の位置には、比較増減のうち物価上昇による増加額を記載しております。

仙塩流域下水道事業を例としてご説明しますと、現行単価が1立方メートル当たり39.8円に対しまして、今回の改定単価案は44.8円で、比較増減は5.0円の増となりますが、この5.0円全額が、物価上昇による増加額であるということになります。

2ページ目をご覧ください。

(5)流域毎の改定単位案の算定基礎等について、左の表がみやぎ型管理運営方式を導入している中南部4流域、右の表は指定管理者による管理運営を行っている東部3流域のものとなっております。

いずれの流域も、5年間の定期改定を前提とした算定基礎に運営権者収受額や指定管理料に係る物価上昇分を加算しております。

3ページをご覧ください。

(6)みやぎ型管理運営方式の導入効果についてですが、県が単独で運営した場合の料金体制モデルである現行体制モデルの単価と、みやぎ型管理運営方式の導入効果を反映した改定単価案の差額は、みやぎ型管理運営方式の導入効果となります。

下の表、現行体制モデルとの差額には、みやぎ型4流域における現行体制モデルと物価上昇分を除いた改定単価の差額を記載しており、これがみやぎ型の導入効果となります。

(7)物価上昇を反映した単価の見直しについてですが、今回の臨時改定における改定単価案は、経営シミュレーションをベースに、物価上昇による運営権者収受額及び指定管理料の増加額を反映して算定しております。

なお、増加額については、令和5年5月公表分までの物価指標を反映しておりますが、単価上昇を抑制するため、県が行う管渠修繕費等の増加分については反映されておりません。

令和7年度以降の単価については、今後の物価動向等を踏まえ、今年度の秋以降に対象市町村との協議を開始する予定としております。以上が、単価改定案の概要となります。

なお、画面右の欄および4ページに、今回の単価改定案を算出するために用いた経営シュミレーション作成方針や試算条件についてまとめておりますので、後ほどご確認願います。

今後についてですが、ただいまご説明いたしました水道用水供給料金及び流域下水道維持管理負担金の改定に係る条例改正について9月議会に提案させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。私からは以上でございます。

 

公営企業管理者の報告についての質疑応答

 

◆対象市町村と締結した水道用水供給事業及び流域下水道事業料金改定の覚書について

福島委員

対象市町村の合意を得られたということですけれども、それはどういう意味なのか? あのう、水道用水供給だけじゃなくて、流域下水道も含めて、既に覚書を交わしたってことなのかどうか? 伺いたいと思います。

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、えーと、水道用水供給事業および流域下水道事業とともにですね、えーと、8月10日付で覚書を締結しております。

福島委員

覚書の写しをいただきたいんですけど、いかがですか? 

佐藤公営企業管理者

承知いたしました。

福島委員

えーとー、この水道用水供給料金の改定についてなんですけれども、改定料金案出ましたが、えー、それぞれ給水原価はいくらとして試算しているのか? 伺いたいと思います。

佐藤公営企業管理者

ハイ、えーとー、概算になりますが、大崎広域水道事業については、約1立方メートル当たり136円です。で、仙南・仙塩広域水道事業については約1立方メートル当たり110円となっております。

福島委員

この給水原価は非常に大事だと思っておりますので、伺わせていただきました。

えー、それで、あのう、まあ、ようやく出た資料ですけれども、ま、結局、8月の10日には、市町村と覚書を交わして、ここにあるような、そのう、んと、今後の、そのう、あれですよね、あのう、5年間の、そのう、このぐらいで使いますみたいな量も、もう既に、ま、合意を得ているということで出されています。

で、そのうえで、んとー、このぐらいの、その、導入効果がありましたというのが、こう、あの、出ています。それにとって非常に大事なのが、その、経営シミュレーションなんですよね。

で、それについて、あの、こう、えーとー、3ページの右側とそれから次のページで、あのう、試算条件ということで示されましたけれども。

これだけでは、確認できないので、つまり、そのう、んとー、覚書水量はいくらなのか? とか、市町村がね、とか、ま、そういったことは、あの、覚書に書いてあるので、ま、それをいただければわかると思います。

それから、いろんな、その、この経営シミュレーションがどういうものなのか? えー、現行体制モデルとそれから改定とどう違うのか? どういうものなのか? ということを、やっぱり、われわれ議会としては、チェックして、「本当にこれだけの下げでいいのか? もっと下がるんじゃないの? 」みたいなことも含めて。

それから、あの、これには、あの、えーとー、今後の、その、3、5年、10年ではなくて、管路の本格的な更新も、えー、考慮した、えー、30年40年先を見据えた経営シミュレーションですから、やはり、きちんと理解して、えー、議論をしていかないといけない思いますので、ひき続き、あの、資料請求していきたいと思うんですけど、いかがでしょうか?

佐藤公営企業管理者

あのう、ま、今回ちょっと、あの、予定より遅くなりましたけれども、市町村の合意を得られたということで、あのう、市町村の合意も得られたということを、えー、その、概要をですね、ご説明させていただくということで、われわれとしては、あのう、ま、できるだけわかりやすい形に、えー、整理させていただいたというふうに考えております。

で、あの、今後の9月議会でですね、えー、ご承認いただくためにですね、あの、たとえば、その、えーと、もっとわかりやすい、この、グラフみたいなものでですね、説明するとか、そういった、あのう、説明における、こう、わかりやすさということも工夫しながらですね、ご説明させていただきたいというふうに考えております。

福島委員

ま、あの、そちらからも、ぜひ、そういうのを作っていただきたいと思うんですけれども、こちらのほうからも、そのう、えー、前提条件のこれはどういうことなの? とか、そういう、ま、質問であるとか、それから、「具体的な試算値をくださいね」とかっていうことには、答えていただきたいっていうようなことで、質問させていただきたいんですけど、いかかですか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、えーと、可能な限り、できるだけわかりやすく説明させていただきたいと思います。

福島委員

非常に、あのう、重要なものなので、今後の30年40年、あるいは100年先まで影響を及ぼすような大事なことなので、われわれも、ま、私も勉強していきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

◆現行体制モデルとみやぎ型の差額の内訳を、2つの要因に分けたのはなぜ?

で、最後に一点だけ。あの、えーと、水道用水供給料金のほうで、あのう、3ページにあります。

この、えーとー、現行体制モデルとの差額の内訳というのが、あの、先ほど、管理者もありましたけど、その、差額は2つの要因だということで、その、コンセッションの導入効果と、それから、水需要増加の効果ということで分けていますけれども、それぞれどういうふうに分けたのか? 

これだけ見ると、あの、分けましたって、この13円、「13.2円を、11.7円と1.5円に分けました」っていうことだけしかわからないので、なぜこういうふうに分けられるのか? の説明がないんですけども、それはどうなってますか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、今、3ページをみなさんご覧いただいてますでしょうか、えー、(6)。いま福島委員からご質問のあったのは、(6)の部分でございますけども、まず、その、えーとー、ま、県が単独で運営した場合の、ま、現行体制モデルに対しまして、今回お示しした改定料金案というのは、先ほどご説明したとおり、みやぎ型の効果と水需要増というのが、2つが含まれてるということで。

えー、ちょっと考え方をご説明しますと、現行分の水量をみやぎ型管理運営方式の導入効果を、あの、反映する、要は、その、現行体制モデルに対して、改定料金案も、えー、その水量をですね、えー、今までの水量と同じ水量で、えー、計算した場合、それがどういう効果になるだろう? ということで、で、最初それを、まあ、計算していた、と。

で、その後ですね、あの、受水市町村と協議を進めていく中で、受水市町村から、水量増という、あのう、お話が、あのう、ま、要望が出てきた。で、その水量の増分についても加えて、新ためて計算したんですが、それで、増加になった分っていうのは、ま、水量増の分だろうというふうにみなしていいだろうということで、こういうふうに分けて、ま、「全てがみやぎ型の効果です」ということは言えませんので

えー、途中、その協議の中で、市町村から水量について増加したいという要望を受けて、で、それを踏まえて、さらにそっから増えていった分については、それは水需要の増加による単価の、ま、減の効果だろうというふうに考えまして、そういう2つの要因という形で記載させていただいたというものでございます。

福島委員

いろいろ私のほうでも、こう、分析したり、データというか、こう、市が求めて出てこないと、何とも言えないんですけれども、その、大崎広域水道事業は13.2円、ま、あのう、料金引き下げることができたけれども、その、みやぎ型の導入効果のほうがほとんどですよね、11.7円ということで。

一方、その、仙南・仙塩のほうは、その、みやぎ型の導入効果は1立方、1トン当たり0.5円しかなくて、そのう、水需要増加のほうの、えー、供給単価引き下げのほうが 大きい、6.9円ということですから、かなり違う、と。

ま、それは、そのう、んとー、基本料金とか、それから減価償却とかの違い、それから、そもそもの基本料金も、大崎が496円だったのに対して、仙南・仙塩は、ま、倍近い817円とか、いろいろそういう、そのう、違いがあるので、ま、その結果こうなったということだと思うんですけど。

ただ、そのう、仙南・仙塩広域水道事業のほうが、結局、今後5年間の水需要増加で、あのう、県が考えていたよりも、ま、シミュレーションというか、「現行体制モデルで試算した時よりも、多く買えますよ」っていうところが出たっていうことで、いいんですか?

佐藤公営企業管理者

あのう、えーと、当初想定していた水需要に比べて、ま、仙南・仙塩のほうが、より水を使いたいという市町村が多かった、と。その、要は増加分の水量が多かったということがございますので、ま、その結果が反映された、と。

あと、その、今、あの、福島委員おっしゃったとおり、おのおの、ま、事業が、おのおの、こう、特徴がございます。たとえば、減価償却がすすんでいるか? とか、あと、みやぎ型で、えーと、お願いしてる部分の割合がどの程度になるのか? とか、様々な要因も、ま、ございますので、ま、その結果、ま、トータルして、このような結果になっているということでございます。

福島委員

そのう、仙南・仙塩の、あの、自治体、受水市町の水需要増加は、特に突出してこの自治体が多くっていうのがありますか?

佐藤公営企業管理者

あります。

福島委員

あります?

佐藤公営企業管理者

仙台市さんです。

福島委員

ですね。

佐藤公営企業管理者

はい。

福島委員

ま、あのう、ま、覚書には全て出てくるので、あのう、それ見ればわかるんですけれども、やっぱり、仙台市さん、大口ユーザーなので、で、その単価が下がれば、やっぱり、その分、こう、考えて、あのう、買う量を、ま、逆に言うと、今までは、そのう、やりくりの中、そもそも、独自の水源、仙台市持ってますから、独自水源使うほうがいいのか? 県から買ったほうがいいのか? ま、お付き合いしたほうがいいのか? とか、いろんな考えの中で、ま、この料金であれば、ま、あのう、県から買ったほうがいいのかなっていう、そういう。

水需要が、突然、仙台市ね、あの、増えるってことは考えにくいので、ま、そういうバランスなのかなっていうのもありましたが、ま、いろいろ、あのう、資料を出していただきながら、9月議会でまた議論いきたいなというふうに思っています。

それから、あの、えっとー、今日は、あの、水道用水だけにしました。というか、その、流域下水道は、さらに、こう、複雑と言うか、細かいので、ま、これは9月議会で、あのう、十分にやっていきたいなあというふうに思いますけども、先ほど言った、その、資料はできるだけ出していただきながら、事前の、あの、説明も十分にやりながら、えー、進めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

1市6町が合併して17年経過しているのに、水道料金の格差が埋まらまいのはなぜか?

佐藤委員


えー、えーと、すごく、大崎に住まいをしている者として、えー、前倒ししていただいたこと、大変ありがたいわけです。また、この、今回、運営権をそれぞれ、えー、設定したことによっての効果も見えたということで。

なぜ、大崎全体として、これまで長年、われわれが指摘してきました。もう少し料金下げてくれと言った。1市6町が合併する時、水道料金について、みなさんも耳にしてわかってるはずでありますが、日本一高い松山町の水道料金、日本で一番安い南郷町(筆者注:現在は美里町になっています)の水道料金、この格差は今だけに埋められていませんね、合併して17年経過しようとしてる中で。

そのような苦しみの中に、??????(筆者注:大きく咳をする方がいて、佐藤委員の言葉が聞き取れませんでした)われわれは乗り越えてまいりました。同じ市民からすれば、2倍の話でない、要は料金格差が現実にあったんです。

しかも、その要因の中に、県からの取水、要は買ってるほうが高くって、それぞれ地元で水源を確保している所ところ、それはいろいろな形態がありますから、一般財源からの問題もありますから、一概には言えませんけれども、県として、今回の民間にこのような形で運営権を移譲することによって出来たのが、なぜ、県の経営で出来なかったのか? その辺あたりについてね、いろいろなことはわかります、私も。しかしながら、これを、なんか、さも、これだけ見ると、この資料だけ見ると。

今後の市町村でやっている水道事業について、私は石巻の企業団のやり方のやつが一番理想としてるんです、市町村の立場から水道事業全体の中で。そして、石巻の水道企業団の人たちも大変努力しております、管理者の回答をみるところ。

www.ishikousui.or.jp

そのような所と、こう、やり方について比較した料金なり、何なり出てくるんであればわかるけども、効果としてそっち側だけ出されてね、それぞれ出すということなってくると、今後、市町村との垂直的な水道事業のあり方について考えていく時に、いろんな選択肢の中の要素が、簡単に切り捨てられるんではないだろうか? 私は危惧を感じています。

だから聞きたいのは、管理者に聞きたいのは、県がこれまで、民間で努力できることを、どうして、県のこういう企業体の中で、努力できなかったんだろうか?

また、市町村との要望等について、私から言えば、少し、あの、無理なお願いかもしらんけれども、少しそれぞれの自治体等の声を、やはり、こういう事業の中でしっかりと反映していくという姿勢を持てなかったのか? 

まあ、もう少し市町村との連携の中にやれなかったのかなあ? と思いながら、残念でなんないんですがね、ここにいたってまだこのくらいですかね? その辺あたりの考え方、管理者としてどう捉えています? 長年に至って。

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、まず、あのう、まあ、基本的なことからお話させていただきますと、 基本的には、その、まあ、水道事業は、ま、市町村が、あの、行うということが目標になっております。

で、もう、さっきも、仙南・仙塩もそうなんですけども、あのう、まとまって、まあ、水を確保したいという中で、石巻のような事業団を選択することも出来たと思うんですが、市町村からの、あのう、ま、県で、そういった、あの、水道用水供給事業をやってほしいという要望も踏まえて、新たに、えー、企業局で、ま、水道用水供給事業を立ち上げたということについては、ま、ご理解いただきたいと思います。

その際ですね、新たに水を作るというのは、委員ご存知のとおり、非常に難しいわけでして、ダムができる時に、そのダムの水利権を取得するという形で水量を確保してきた。

ですので、あの、河川から水を取れるような、あのう、ま、宮城県の企業局の、ま、あの、水道用水供給料金、?????も料金がありますが、その料金が高いというのは、そういった、ま、事情があるということは、まずご理解いただきたいと思います。

で、また、あの、ま、県が、企業局としてそういった水道用水供給事業を始めて、で、県としてもできるだけコストを削減するというのは、常に考えてやってきたというふうに思っております。ですので、民間に関してもですね、委託できることは委託し、しながら、ま、やってきております。

今回、みやぎ型でもう1個あったのは、たとえば、今まで5年間で任せてきたものを20年にしたっていうことですとか、あとは、その、仕様発注だったっていうことを性能発注にしたとかですね、そういった更なる工夫をしたうえで、こういった効果が得られたということでございますので、われわれとしても、これまで民間の力を活用しながら、コスト削減というところはやってきた、と。

さらに今回、みやぎ型でもう一歩進めた形で、こういった取り組みを行ってきたということでございますので、えー、これまでもやれることは、この事業の中でやれることは一生懸命やってきたというふうに理解しております。

佐藤委員

私は、あの、民間にね、運営権を20年間に渡ったりするのものを、効果としては、今後ね、老朽化、要は、それらの、施設整備のそれぞれの体制に向かっていくうえで、やっぱり効果は大きく出るだろうといった期待をしてました。

しかしながら、料金の関係で、これまでの関係でいくとね、やっぱり、もう少し、ぜひ事業としてね、公営事業として、水のボトル売りみたいな事業を、市町村も含めながら「県でやってくれないか」という市町村の要望に応えて来たっていうのはわかるんですがね、やっぱり料金がそんなにも違う。

市町村の、また、県民の生活の中で、同じ県民でありながら、市町村で努力する料金と倍以上も違うような料金格差が発生するという環境基盤は、私は、やっぱり、真摯に、もう少し経営のあり方として、財源の確保のあり方として、私は考えるべきだと思っておりました、これまでにも。

ここのところは、ま、過ぎ去ったことだから仕方ないけれども、今後の問題においてはこの効果はより顕著に、いろんな老朽管の更新においては、私はもっと出てくるだろうと期待しております。それが料金に跳ね返ってくれば、非常に、宮城県として削減したことは評価するであろうと、水道事業の本質は確保されながらですよ。

そういうふうに期待しているんですけれども、今立ち止まって、始まって、ま、スタート時点でこのような料金の中で、要は、減ってくるというのを出す以上は、ね、えー、経営体として反省すべきところは、やっぱり反省しておく必要があるんじゃないか? その辺あたりは、まとめておく必要があるんじゃないか? ということを申し上げたいんです。

佐藤公営企業管理者

はい、あのう、まず、あのう、えーとー、まあ、確認しながらのお話になってしまいますけれども、あのう、水道用水供給事業というのは、市町村に対して水を、ま、卸すという、ま、そういった、ま、事業であることはご理解頂きたいと思います。

ですので、えーとー、仙南・仙塩、大崎、合わせて35市町村中25市町村に水を供給してい、と。で、その、水の供給割合も、市町村ごとによってかなり違いがございます。

全て、この、たとえば、その、県の企業局のこの水道用水供給事業の水だけで、市町村の、ま、住民のみなさんに水を供給している市町村もございますし、そうではなくて、先ほど福島委員からお話があったとおり、ま、仙台市さんも含め、いろんな水源を持ちながら、この企業局の水も使っている。

で、企業局の水を、あの、受水点に、ま、運んだ後、市町村はですね、その水を、その市町村の独自の管理に基づいて配布しているわけです。

ですので、市町村の料金というのは、われわれ水道用水事業のこの料金によって影響はあると思いますが、これですべて決まるわけじゃなくて、市町村独自の事情によってですね、料金は変わってくる、と。

先ほど、あの、佐藤委員からお話ありましたとおり、われわれの市町村の水道料金が、ま、倍以上の開きがあるというのは十分理解しております。それは、だから、市町村の事情があってそういった料金体系になっているということでございますので、その料金体系にまで踏み込んで、われわれがどうこう言うというのはなかなか難しい。

ですので、われわれとしては、この水道用水供給事業を行っている中でできるだけそのコストを削減して、供給料金を下げるような努力をしていくということでございます。

で、それは今までもやっていて、ま、さらに、先ほどお話ししたように、みやぎ型で、よりその効果が発現できるというふうに判断し、議会にご了解いただいて、今のような形になっているということについては、ご理解いただけたかなあと思っています。

佐藤委員

あのですね、水道事業の事業体のやつは私もわかります。市町村で現にやってまいりましたから。さらには、宮城県簡易水道の副会長として、全国のそれぞれの簡易水道のあり方についてもやってきましたから、部長が言うようにわかります。政策的なものもあります、首長によってね。財源の持ち出しもあります。

しかしながら、最初、冒頭申し上げたように、宮城県の大崎においては、県から購入する水の市町村の料金が、ものすごく、ものすごくですよ、ね、要は高くなってるんです。そのことを長年、大崎のそれぞれの市町村が主張し続けてきたんです、ね。

そして自家でやってるのは、ね、料金は安いんですよ、ね。これは、部長がいま指摘のとおり、それぞれの市町村の経緯がありますから。また、首長によって、水道料金を、一般財源を入れたりして、ね、また受水の関係、さらには、それぞれ、家庭によっては自家ポンプで自家水を利用してる世帯もありますから、そのどれぐらい??っていうのはあります。

しかしながら、わかってもらいたいのは、ね、漆沢ダムからそれぞれ、県の水道事業を通じて県水を買っている市町村のところが、料金が、自家でやっている市町村よりも、ね、2倍以上の料金がかかっています、ね。ここのシミュレーションはそれぞれの自治体においてみました。

その時に、やっぱり、仕入れが高いから、どうしてもそれが反映になんない。そこのところをどう押さえてますか? っていうことを私は聞きたいんです。

佐藤公営企業管理者

あのう、まったく繰り返しなりますけども、市町村の水道料金についてですね、確かにわれわれ、あのう、えー、出発点、大崎と言いますか、10市町村に水を供給しております。で、その水を供給してる中でですね、その供給料金が高いというご指摘については、われわれ共、当然、認識してる中で、どうやったら下げられるか? という部分を今までやってきて、今回のみやぎ型ということに踏み出したということについて、まずご了解いただきたい、と。

そのうえで、その、えー、あのう、たとえば、大崎広域水道の水を使ってる市町村が、この水を使いながら、どういう単価で、各住民のみなさまに、ま、配水するかということについては、それは、やはり、あのう、市町村独自のお考えがあると思いますので、われわれができることは、この供給単価を、できるだけ、ま、下げる努力を、ま、していくということだと思っておりますので、ま、そういったことも、そういったことを、引き続きやっていくということに尽きるというふうに考えております。

佐藤委員

私は、主旨としては、個々の料金の問題を言ってるんじゃないんですからね。料金の設定のやつを言ってるんじゃないんです。要は、県の、県から、広域水道から買っている市町村が、どうしても市町村で料金を、住民を含めて、経営体のやつを説明する時に、高い単価でないと、他の自分とこでやってる事業の市町村と同じにならないという、そこなんです。

その問題があるというところを、どのように検討して、広域水道の中で供給しているご当人として、要は宮城県の市町村ですからね。そこをどう考えて、水道事業を展開していこうとしているか? ということを、私は過去に帰った時に、反省の意味で、ね、要はまとめ上げるべきだろうと、今回みやぎ型方式を取ったんだ。そのように思います。

ただ単に、みやぎ型方式の結果、このぐらい下がりましたといった、ね、形だけでは、駄目だと思います。そこを言ってるんです。個々の料金の、ね、問題じゃなくって。

県から買っている市町村の、ね、料金設定する時、どうしても県からの販売というのが、大きな負担になっているっていうのが、その辺あたりで県として、県っていうか、事業体としてね、要は、買っていただくお客さんですから、買っていただける事業体は。

そこに対するしっかりとしたサービス面含めて、経営として成り立つ、または、受けるのは県民ですから。その水道の需要を受けて、それぞれ使用してるわけですから。その辺に対する恩恵を、しっかりと、私は、広域水道のあり方としてまとめるべきだと思っていますよ。

ちょっと????の観点から言うから、私の言ってることは、何か、市町村の料金設定に、こう、個々に言ってるんだと思われるかもしれないでなくて、個々の自治体の水道料金を算出するに当たって、広域水道を購入してる市町村がどうしても料金が高くなってしまうという現実が、大崎のそれぞれの市町村の中では大きく差が出ておりました。

佐藤公営企業管理者

あのう、そういう市町村に水を供給してるわれわれとしては、市町村に水を買っていただいてるという認識があるからこそ、この事業でできるだけコストを削減させるためにどうしていくか? ということを、これまでもやってきてる。

みやぎ型については、みやぎ型が始まって、「みやぎ型の効果というのはどの程度あるんだ? 」というようなご質問を、再三再四受けるということがございましたので、「みやぎ型の効果としては、この程度の効果だというふうに考えております」ということを、今回も、お示しさせていただいているものでございまして。

われわれは、あのう、市町村に提供するわれわれの、あの、水道の料金を、できるだけ下げようというのは、当然そういう思いでやってきておりますし、その結果、ま、今回は、ま、こういった形で方向を示すことができたということで、認識しておりますので、あのう、われわれとしても、あのう、削減させる、するために、いろいろ、ま、 努力をしてるということについては、ご理解いただければなあと思ってます。

 

企業局の所管事務についての質疑応答

 

内陸部での養殖に影響する水質データを、企業局ではストックしているか?

佐藤委員

あのう、水源の水質調査の関係で、えー、大変、今、私、内水面漁業の分析等、関わっているもんですから、えー、5月の時に、長野県に行ってまいりました。えー、えー、このう、内陸部での養殖、内水面漁業の中で養殖事業をね、後宮城県の各河川の漁業の中でも取り組んでいかなければならないということで、調査に長野に行ってきました。

その時に、この、直接、うー、企業会のほうに、公営企業のほうに関わるのは、私、聞きたいのは、水源の水質調査について持っておられるデータを、今後、いろいろ私どもも資料請求してまいりたいと思うんですが。

その中で、えー、PFASという、要は、P、(福島委員が「PFAS」と佐藤委員に伝える)P、なんだ? うー、厚生労働省でも調べ始まってるんですが、いま河川の中での、(また福島委員が、「PFAS」と佐藤委員に伝える)あのう、餌になるものがですね、 ミジンコとか何とかが、オーバーに言うと、ものすごく絶滅的な危機になってます。

その関係で、従来いた、ま、川によくいた雑魚、川の内水面のね、そういう魚が、今、住んでないような状況に長野県もなっている、と。宮城県内での河川もそうなんですがね。

そんで、それに使われているのが、あー、この、1つは、畦の、田んぼの、水田の畦道っちゅうのがありますね。そこのところが、この、草刈りするのが大変なもんだから、この、枯れる、枯れ葉剤みたいの薬剤みたいなのをしている成分の中に、ちょっと強いのが含まれてんではないだろうか? ということだったりして。

今、先ほど申し上げた、福島さんの発言のほうが正しい、あの、けれど、私はPFASと、PFOASと言ってしまうんでありますけれども、そのような規制のやつの、おー、水源の調査は、長野県では、この、「水道事業の水源のほうでやってます」ということでございました、ね。

えー、佐久にある内水面の試験場のほうにも伺って、いろいろ、おー、行ってきたんですが、やっぱり、この、ミジンコが出ないために、鶏糞等を混ぜて、わざわざミジンコを発生させて、そして佐久の鯉を、要は、確保している、と。川にいる鯉はなかなか今、確保できない形でですね、えー、日本で有名な佐久の鯉なんですが、供給できないんだ、と。

それで、今、宮城県に目を戻すと、鳴子に1軒、鯉を、この夏の時期に、鯉の洗いで、刺身で出すお店があるんです。お店って、卸してるお店が。そこは、鯉が6月から入ってこなくなったんですよ。そんで今、鳴子温泉でお客さんが来た時に、鳴子の1つの名物である鯉の洗いの刺し身がね、お膳に付かなくなってる状況なんですね。

そのような状況で、えー、この、おー、公営企業のほうで、水源で、その種の内水面に与えるような、動植物関係、魚、魚族に与えるような、あー、1つのデータ的なものをストックしておりますか? ということを聞きたいんですがね。前置き長くて、申し訳ありません。

佐藤公営企業管理者

あのう、先ほど、PFOSとかPFOAのお話ございましたけども、ま、それは、あのう、えーと、水道上の、ま、担当の基準法がございますので、ま、その基準をクリアしてるってことは確認しております。

一方、その、ダム湖の水質については、やはり、その、われわれとして、水道用水としてどうか? という観点での、あの、基準はございますけども、あのう、ダムを管理してる、えー、ま、他の管理者のほうでも、水質をチェックしてると思いますので、そちらのほうに確認いただけるほうが、正確じゃないかなあというふうに思います。

われわれとして持ってるデータであれば、いつでも、あの、年間のデータ等も、ま、既に更新されておりますので、そういったもの等をご覧いただければなあと思います。

佐藤委員

ハイ、わかりました。