宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

9/25建設企業委員会での質疑応答      ①予算外議案の水道関係の概要 ②令和5年度 第1回経営審査委員会の開催結果について

2023年9月25日、宮城県議会建設企業委員会で、予算外議案の水道関係の概要説明と 令和5年度第1回経営審査委員会の開催結果に対する質疑が行われました。

 

今回の記事内容

公営企業管理者の報告

◆予算外議案のうち、水道関係の概要について

水道経営課長の報告

◆予算外議案のうち、水道関係の概要について

水道経営課長の報告に対する質疑応答

◆令和4年度のコンセッション方式民営化の削減効果はいくらだったのか?

◆第2料金期間の5年間では、削減効果はいくらとみているのか?

◆料金抑制にこそ、コンセッションの導入効果をもっと反映すべき

◆過大な設備投資を見直さず、コスト削減効果を内部留保資金に割り当てるのは問題だ

◆水道料金改定は、もっと開かれた形で情報公開し、県議会で時間をかけて行うべき

議案採決

公営企業管理者の報告

◆令和5年度第1回経営審査委員会の開催結果について

公営企業管理者の報告に対する質疑応答

◆経営審査委員会での報告資料を早めに公開してほしい

 

公営企業管理者の報告

 

◆予算外議案のうち、水道関係の概要について

佐藤公営企業管理者

えー、今回提出しております予算外議案のうち、水道関係の概要について、ご説明申し上げます。

議第119号議案、公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例でございますが、大崎広域水道および仙南・仙塩広域水道の水道用水供給料金、並びに仙塩流域下水道ほか6流域下水道の維持管理負担金の額の上限額について、所要の改正を行うとするものでございます。

以上、水道関係の概要について申し上げましたが、詳細については、水道経営課長からご説明申し上げますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 

水道経営課長の報告

 

◆予算外議案のうち、水道関係の概要について

大沼水道経営課長

議第119号議案、えー、公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例についてご説明いたします。お手元の、えー、第389回宮城県議会議案書の16ページをお開きください。併せて画面の資料をご覧ください。改正条例案の内容につきましては、ご覧いただいてる画面の資料により、えー、ご説明いたします。

1 改正理由についてですが、えー、地方自治法の改正による、えー、引用条項について、えー、所要の、えー、改正を行うもの

また、水道用水供給料金の単価改定並びに、えー、流域下水道事業の維持管理負担金の単価改定を行うものでございます。

2 改正内容について、えー、順番にご説明いたします。

最初に、(1)地方自治法の改正による所要の改正についてですが、えー、地方自治法が改正されたことにより、えー、条例第12条中の引用条項を改正するもので、えー、改正前と改正後は記載の通りです。

なお、引用条項および条例の内容については変更ありません。

次に、(2)水道用水供給料金の改正についてですが、各広域水道事業の料金は、概ね 5年ごとに見直ししております。

現行の料金期間は、令和2年度から6年度までの5年間で、本来であれば、令和7年度から新料金となりますが、1年前倒しした令和6年度から順次料金期間となり、失礼しました、次期料金期間とするため改定を行うものです。

画面右の欄をご覧ください。

対象市町村は記載のとおりで、えー、次期料金期間は、令和6年度から令和10年度までの5年間を予定しております。

えー、改定方針としては、えー、現行料金同様、総括原価方式を採用し、また、基本料金と使用料金からなる二部料金制としております。

2ページ目をご覧ください。

改定料金案について、画面左の欄に、えー、大崎広域水道事業、画面右の欄に仙南・仙塩広域水道事業の改定額等を記載しております。

大崎広域水道事業については、基本料金を現行の1立方メートル当たり、一月496円から485円に、使用料金を現行の1立方メートル当たり91円から89円に改定するものです。

えー、画面右の欄、仙南・仙塩広域水道については、基本料金を現行の1立方メートル当たり、一月817円から799円に、使用料金を現行の1立方メートル当たり42円から41円に改定するものです。

それぞれの事業の下段の表には、料金の算定基礎を記載しております。以上が、えー、水道用水供給料金の改定内容になります。

続きまして、3ページ目をご覧ください。

(3)流域下水道事業の維持管理負担金の改正について説明いたします。

改正理由ですが、仙塩流域など7つの流域下水道事業の維持管理負担金は、現行単価の期間が令和5年度までとなっていることから、令和6年度以降の負担金について単価改定を行うものです。

対象市町村は、記載のとおり、7流域の下水道事業で、合計26市町村となっております。

対象期間は、令和6年度1年間のみの改定を予定しております。

画面右の欄をご覧ください。改定方針ですが、現行単価と同様、維持管理に要する費用に基づき、市町村負担金を算定する総括原価方式を採用し、経営シミュレーションに基づき、令和6年度から令和10年度までの定期改定案を、当初単価案して算定しました。

しかしながら、昨年夏以降の物価上昇により、流域下水道事業の管理運営が非常に厳しい状況となっていることから、当初単価案に、物価上昇による運営権者収受額や指定管理料の増加額を上乗せすることとしました。

なお、現段階で物価の安定が見込めないことから、今回の改定は令和6年度1年間の臨時会計として対応したいと考えております。

改定単価案については、7つの流域ごとにそれぞれの改定案等を記載しております。 また、表の右の列には、比較増減のうち、物価上昇による増加額を記載しております。

なお4ページ目には、えー、流域ごとの単価、えー、改定単価の算定等を記載しております。

説明は以上です。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

建設企業委員会議案説明資料 令和5年9月25日 企業局水道経営課 5ページ より

建設企業委員会議案説明資料 令和5年9月25日 企業局水道経営課 6ページ より

 

水道経営課長の報告に対する質疑応答

 

令和4年度のコンセッション方式民営化の削減効果はいくらだったのか? 

福島委員

えー、まあ、これまで一貫して、コンセッション方式民営化の導入効果は、20年間で337億円のコスト削減効果があるというふうに話していっております。

で、受水市町、市町村から、「少しでも早く、料金に反映してほしい」という要望で、ま、1年前倒しして第2料金期間が、あのう、令和6年度から行うということで、ま、今回、出されております。

ま、今回、料金が下がっています。料金が下がるということは、ま、良いことであります。しかし、問題は、料金引き下げというのが、今後も持続可能なのかどうか? であります。ま、今回は下がったけれども、次回はそれ以上に上がるのではないか? と、ま、危惧するものです。

えー、新年度の、令和4年度のコンセッション方式民営化の削減効果はいくらだったのか? 伺いたいと思います。

大沼水道経営課長

えー、約3億円になります。

福島委員

ま、3億円ですから、337億円の、ま、約1%にも満たないということです。まあ、20年間ですから、平均すると1年間で5%削減していかないと、337億円にはならないけれども、初年度はわずか1%ということで、心もとないです。

◆第2料金期間の5年間では、削減効果はいくらとみているのか? 

ま、この状況についてどう見ているのか? また、今回の料金期間、第2料金期間の5年間では、削減効果はいくらとみているのか? 伺いたいと思います。

大沼水道経営課長

えー、事業当初5年間につきましては、効果が出にくい効果となっておりまして、ま、20年間トータルで削減するということでございます。

えー、ちなみにですね、えー、今回、えー、えー、料金、えー、改定、えー、第2料金期間の5年間ではですね、約、えー、95億4300万円ほどの削減が見込まれております。

福島委員

まあ、料金期間の5年間では95億4300万円の削減効果だということですけれども、どういう勘定科目で95億円の削減を見込んでいるのか? もっと具体に伺いたいと思います。

ま、たとえば、県のほうは、人件費と企業債利息等で20年間で50億円の削減を見込んでいたということですけれども、第2料金期間では人件費と企業債利息等でいくらの削減を見込んでいるのか? 伺います。

大沼水道経営課長

えー、人件費についてはですね、約4億円、企業債償還金等で、約1億円を見込んでおります。

福島委員

また、運営権者は、20年間で287億円の削減を行い、特に、人件費は、えー、167億円、そして、えー、動力費は48億円、で、更新投資にいたっては348億円の削減ができるということになっております。

ま、これ、足すと、この287億円をもっと超えるんですけれども。

実は、あの、修繕費が、県が直営でやっているのに比べて101億円オーバーするということで、増えるということなので、結局、プラマイで287億円の削減を行うということになっているのが、ま、この間の説明であります。

えー、第2料金期間は、人件費、動力費、更新投資は、それぞれ、いくら削減できると運営権者は言ってるんですか?

大沼水道経営課長

えーと、運営権者のですね、削減総額は、えー、約90億円と見込んでおります。

内訳については、ちょっと今手元にございませんので、えー、後ほど確認させて、報告させていただきたいと思います。

福島委員

あのう、前もって、あのう、「できるだけ勘定科目で出してほしい」ということでお願いしていましたけれども、なかなか、あのう、あまり細かくは出せないということですけれども。

あのう、まあ、第2料金期間の90億ということで、今、数字が出てきましたので、それの人件費はいくら、動力費をいくら、更新投資はいくら、その他がいくらなのか?  これは、あのう、後ほど示していただけるんですか?

大沼水道経営課長

あのう、後ほど示すようにいたします。

福島委員

これは非常に大事なことでありまして、えーとー、この20年間で337億円のコスト削減ということを謳ってこのコンセッションが始まりまして、中でも運営権者は287億円をコスト削減すると言っています。

その20年間のうち、まあ、既に2年間が終わろうとして、2年間、1年間終わって2年目に入って、次の第2料金期間を入れると7年間でありますので、えー、20年間の、まあ、3分の1までいかないんですけど。

ここでどのくらい、その、削減をどういうふうにしていくのか? ホントに削減できるのかどうか? というのは、あのう、この事業の、そのう、導入の理由が、本当に、こう、正確だったのかどうか? を検証する上でも、非常に大事でありますので。

ぜひ、あのう、えー、できれば、本当は、この常任委員会の、あの、審査にも関係するので、えー、審査前には示していただきたいんですけど、それは難しいんですか?

大沼水道経営課長

すいません、あの、ま、本日は、あのう、手元にないので、審査前は難しいと思いますが、あのう、出来次第ですね、お示ししたいと思います。

福島委員

決算前に出てきますか? 決算の審査前に出てきますか?

大沼水道経営課長

決算前には出せると思います。

福島委員

えーとー、まあ、あのう、この事業、あのう、9事業ありまして、そのう、コンセッションは、それぞれ事業会計、あ、11か、11事業ありまして、あのう、それぞれ、2と7と、9だね、9事業ある中で、ま、上水、工水それから下水っていう形で、しかも、複数あるので、全部を追いかけることは、なかなか容易じゃないんですけれども。

やっぱり、県民のみなさんが一番心配してる、その、飲み水ですね、命の水の飲み水のことについて非常に関心があるので、たとえばということで、仙南・仙塩広域水道事業ではどうなのか? ということを、ちょっと伺いたいと思います。

20年間のコスト削減効果は、91億円と見込んでいるということで、えー、以前、導入時にお示しがありましたけれども、今回、あの、事前に資料を求めたところ、あるいは、その、市町村の担当者への県の説明では、89億3000万というふうになっています。 数字が若干変わっているのはなぜなのか? 伺いたいと思います。

大沼水道経営課長

えー、令和4年8月に算定した、えー、改定料金案ではですね、えー、算定に用いた条件や費用などが、直近の数値を用いております。えー、令和元年12月に公表した20年間のコスト削減効果額とは、時点が異なっておりまして、えー、現実には一致しないものと考えております。

福島委員

ま、そのう、第2料金期間で、もう、その、91億円が、89億3000万ということで、試算する時の条件が違っちゃうと、コスト削減効果も違ってくる、と。もう、こんなふうにしていくと、「20年間の間に、削減効果91億円」って言っていたのが、ドンドンドンドン減っていくってこともあるんじゃないですか?

大沼水道経営課長

当然ながら、物価も変わりますし、水量も変わっていくので、減ることもあろうと思いますが、増えることもあると思ってますので、えー、現時点では、えー、毎回ですね、えー、その時点時点で、えー、見直していく必要があるのかなと思っております。

福島委員

えー、ぜひ、あのう、ローリングしていくことは非常に大事ですし、やっぱり、料金期間というよりも、やっぱり、単年度毎の決算というのも非常に大事だというふうに思いますので、まあ、具体的には、決算の審査のほうに引き続きたいと思いますけれども。

料金抑制にこそ、コンセッションの導入効果をもっと反映すべき

89.3千万円が、そのう、えー、仙南・仙塩広域水道事業の20年間のコスト削減ということでありますけれども、その内訳として、料金上昇抑制には24億8000万円、そして、内部留保では59億2000万円、企業債残高では5億3000万円の効果とみている。

これは、あのう、市町村の担当者会議の中にある資料に入っておりました。で、これ、間違いありませんか?

大沼水道経営課長

そのとおりです。

福島委員

それで内部留保は、20年間で760億円になる見込み、これも間違いないですか?

大沼水道経営課長

そのとおりです。

福島委員

非常に、ま、物価高で、あの、電気料金も上がった、食料品も上がってる、そしてガソリン代も上がって、あのう、県民のみなさんの暮らし、大変な時です。

で、内部留保も、もちろん大事でありますけれども、もっと県民や受水市町村のために、この料金抑制にこそ、コンセッションの導入効果をもっと反映すべきではありませんか?

大沼水道経営課長

えー、みやぎ型管理運営方式のですね、削減効果を、経営基盤の強化および料金抑制に振り分ける方針につきましては、えー、受水市町村とですね、協議を設けまして合意をいただいてるという状況でございます。

福島委員

ま、今回は合意してるということでありましょうけれども、しかし、そのう、受水市町村からは、特に基本料金は、その、基本水量の、ま、最終水量ですね、計画水量に基づいて計算されていることも含めて、見直しというのも求められておりますし、やはり、あのう、えー、「料金抑制にこそ、導入効果、反映してほしい」というのが、ま、要望として一番高いのではないですか? どうですか?

大沼水道経営課長

えー、もちろん、あの、料金も大事なんですけども、えー、その他の効果のですね、 配慮につきましてはですね、将来の、えー、管路更新費用などを考慮しながら、えー、料金水準、内部留保資金の残高、あとは企業債残高ですね、こういったものをバランスを見ながら、40年間の経営シミュレーションを行うということが必要なのではないかと思っております。

福島委員

えーとー、まあ、シミュレーションというか、将来の管路更新の話が出てきましたので伺いますけれども、管路等の更新のピークは、令和40年を過ぎた頃というふうに、以前から伺っておりますけれども、シミュレーションでは、先ほどの、あのう、うんとー、仙南・仙塩広域事業だけのことで760億って聞きましたけれども。

ま、9事業、あのう、下水もあります。ま、あの、用水事業のほうが大きく管路をずっと延長してるので、かかるとは思うんですけど、シミュレーションでは、内部留保資金を、えー、どれだけ、そのう、令和40年頃、ま、20年間のコンセッション、それから40年頃には、どのくらい内部留保資金を積み立てる見込みなのか? ちょっと、それぞれ伺いたいと思います。

大沼水道経営課長

えーと、えー、手元にはですね、20年後っていうのは、今ないんですが、一番ピークですね、えー、管路更新が始まる予定になりますが、約40年後になります。その頃はですね、790億6000万円と見積もっております。

福島委員

ぜひ、あのう、うんとー、ピークの令和40年後のだけでなく、その、えー、20年間で、その、9事業で、どれだけ内部留保、積み立てるつもりなのか? その数字もいただきたいと思うんですけれども、いつ出せますか?

大沼水道経営課長

えー、準備でき次第、お出しできると思います。

福島委員

えーとー、是非、あのう、ま、事前のやり取りなどもしていますし、ま、メモで、ギリギリではありますけれども、出していますので、速やかな、その、資料の提出をお願いしたいなというふうに思います。

過大な設備投資を見直さず、コスト削減効果を内部留保資金に割り当てるのは問題だ

で、あのう、広域水道事業のシミュレーションは、その、減価償却費を、現行の基本水量、ま、計画水量、計画1日最大給水量、最終水量とも言ってますけど、この、あの、タブレットの資料にもありますけれども、えーとー、仙南・仙塩で言えば、55万3,300立方メートルとして試算しておりますね? ちょっと確認させてください。

大沼水道経営課長

えー、55万3,300で間違いございません。

福島委員

はい。実は、実際の使用水量は、その半分にもなっていない状況です。どうですか?

大沼水道経営課長

えー、仙南・仙塩については、そのとおりでございます。

福島委員

あのう、過大な設備投資、初期投資を見直しせずに、そのう、内部留保資金を試算しているのは、いかがなものか? ま、あの、会計法上それしかできないんだという話は、話としてありますけれども。

えーとー、その、管路更新のピーク時に、あのう、ダウンサイジングするというような、まあ、漠然としたお答えはいただいておりますけれども、やはり、その、内部留保資金をどのぐらいに、そのう、削減効果を当てるのか? 料金抑制とのバランス、これは非常に大事なことなので、えー、その点ちょっと確認したいというふうに思います。

このまま計画水量というか、基本水量を変えないでずっといくつもりですか? 

大沼水道経営課長

えー、9月議会、終わりましたらですね、受水市町村と、えー、今後のですね、基本料金のあり方、えー、についてですね、協議を始める予定としておりまして、できれば、その次の料金の協議までに、ある程度ですね、結論を出したいなと思っております。

福島委員

えー、私どもは、あの、人件費の削減は、水道事業の大きな目標である安全安心な水の供給と、ま、相入れないということを、ま、以前から指摘もし、危惧しております。

また、更新投資では、347億円も削減する計画というのも、ま、心配だ、と。そんなに削減できるのかな? と。んー、結局ボロボロになって、20年後、そのう、えー、県に戻ってくるんじゃないのかな? と心配であります。

ま、さらに、過大な設備投資を見直しせずに、料金抑制よりも、内部留保資金に多くの削減効果を割り当てているということも、私は、県民や受水市町村から支持されないと思うけれども、いかがですか?

大沼水道経営課長

えー、老朽化するですね、施設の更新費用の増大というのは、かなり見込まれておりまして、それにつきましては、えー、ダウンサイジングしながらですね、えー、それに見合った内部留保資金を確保していくっていうことが非常に重要だと、えー、われわれは思っておりまして、えー、えー、設備投資につきましてはですね、改築計画等を反映して、えー、今後もですね、市町村への説明を行って参りたいと思っております。

◆水道料金改定は、もっと開かれた形で情報公開し、県議会で時間をかけて行うべき

福島委員

5年に1度の料金改定の審査、県民生活や事業活動に大きな影響を与えるのが、この水道料金であります。

えー、これの改定が、どういう根拠で、どのような、その、シミュレーションで、あの、こうした数字が出てきてるのか? は、もっと開かれた形で、県議会で時間をかけて行うべきだというふうに私は思っております。

ところが、経営シミュレーションは、市町村には昨年9月初めに示しましたけれども、県議会には、確か今年の7月であり、また、市町村担当者会議での資料を要求しても、ま、拒否され続けて、ま、やっと出てきたのが10日ぐらい前の9月中旬であります。

ま、これでは十分な情報を得て、えー、広く県民や市町村の声を聞きながら、県議会で検討し議決するということには、なかなか難しいんじゃないのかなというふうに思っております。

先ほどの、その、第2料金期間の、その、運営権者の、えー、90億円の事業費削減、人件費、動力費、更新投資の内訳も、手持ちがないというようなことでありますし、示されないということであります。

えー、ユーザーであり主権者であり、住民が水を関心、主権者である住民、県民が、水に関心を持ち、この料金の妥当性を調査・検討し、県や市町村それぞれの議会に、議会が要望を出していくというのは、私はとても良いことだと思いますけれども、そうしたことが、今の情報公開のあり方ではできないということなんですけれども、どうですか?

大沼水道経営課長

えー、料金改定にあたりましてはですね、えー、事業運営に必要な経費を算定し、えー、それに見合った料金水準を定めております。えー、関係市町村との協議についてはですね、昨年度から協議を重ねておりまして、えー、本年8月10日ですかね、に最終的な覚書締結に至ったものでございます。

えー、その説明、内容につきましてはですね、常任委員会等でもですね、えー、随時、市町村の了解を得た範囲でございますが、えー、協議状況等の情報提供に努めてきたところでございます。えー、今後もですね、引き続き丁寧な説明を、今後も行っていきたいなと思っております。

福島委員

あの、市町村等の関係者、市町村や、受水関係市町村や、その、流域下水の関係市町村との担当者会議、だいぶ、あの、行われてきておりますし、あのう、書面開催の時もありましたけれども、これ、直近のもので(と分厚い資料を掲げる)、えーと、これだけ、1回の分でも、これだけの資料が用意されておりまして。

ところが、われわれに対しては、A4 1枚とか、ま、抜粋したようなもので、協議の経過、「こんなふうに協議してます」っていうようなものが、????で、なかなか、あの、中身までご報告いただけてなかったなというふうに思っております。

えー、やはり、あの、担当の職員、あるいは首長だけが、「よし、これで仕方ないかな」「こういうことかな」ということではなくて、それぞれの市町村や、あるいは県民が、本当に、あのう、えー、「水の料金どうなるんだろう? 」、それから、「コンセッションにもなって、どうなるんだろう? 」という、そういう思いに対して、きちんと情報公開をして、えー、県政への県民の政治参画を進めるために、情報公開は欠かせないと思いますし。

今のようなあり方ではそれは望めないな、と。あるいは、そうしたことを恐れて、情報公開をしていないのではないのかな? と疑うような局面もありますけれども、それについて、あのう、管理者、どうですか?

佐藤公営企業管理者

あのう、ま、水道用水供給料金と、ま、下水道維持管理負担金というのは、市町村から、われわれが徴収するというものになります。

で、ま、市町村は、ま、それを踏まえて、ま、水道料金等を決めてくということになりますので、で、われわれとしては、ま、その料金負担金について、市町村の了解を得たうえで、ま、議会にかけるという順番については、ま、そういう順番になるだろうというふうに思っております。

で、協議の過程についても、やはり、そのう、市町村、ま、協議の中身が固まる前にですね、あのう、出るっていうことに対して、市町村としても、非常に困るということもあったので、このような形にしておりますので、ま、このような経緯で、ま、順番にやってきたということについては、ま、ご理解いただければなあというふうに思います。

福島委員

あのう、えー、世界的には、その、民営化が進んだけれども、あまりにも、そのう、料金が高くなったり問題が生じたので、再公営化という流れがあり、その中で、やはり、水の権利、「水は人権」という形の意識も広がり、ま、日本でも、そういう形で水道問題に関心が高いわけでありますし、料金問題は、暮らしや経営に直結するので、ことさら、あのう、関心が高いわけです。

で、それは、県の用水だけではなくて、市町村の水道料金がどうなっていくのか? というのにも直結しますから、やっぱり、市町村の担当職員のみなさんが、そのう、市町村住民に対しても、「こういうことで、県とやり取りしてるんだけれども、どうだろうか? 」というのを、その、決まる前に意見を聞いたり、要望を聞いたり、説明をするということが、まさに県政への県民の参画を促す、私は非常に大事なことだと思ってるんですけれども、管理者、いかがですか?

佐藤公営企業管理者

あのう、ま、先ほど、再公営化のお話もありましたけども、あの、再公営化になった、ま、事例等も踏まえてですね、われわれとしては、料金については、ま、しっかり県議会にも??等を行っていくということに、ま、しております。

また、あの、えーと、われわれの、ま、水道料金と下水維持管理負担金が、ま、変わるということで、たとえば、市町村の水道料金が、その後、ま、どうなるのか? ということになるわけですが。

市町村が、たとえば、住民に説明する場合にですね、その基となる、えー、われわれの料金がどういうふうになるのか? っていうことの説明が求められれば、われわれは、そこに行ってご説明するというようなことは、必要だというふうに思っておりますので、ま、そのように対応させていただきたいと思います。

また、ただ、今までの流れとして、やはりその市町村の了解を得たものを、ま、議会にお諮りするっていう流れで、ま、やらざるを得ないというか、そういう流れになってるってことについては、先ほども申し上げましたとおり、ま、ぜひ、ご理解いただければなあと思います。

福島委員

ま、あのう、県民が県政参画、政治参画していくことは、否定しないというふうには思っております。えー、しかし、あのう、そういうことに、あのう、一層の、その、県政理解、それから、あの、参画を促すためには、やっぱり、情報公開をきちんとしていかないと、理解も参画も進んでいかないというふうに思います。

残念ながら、これまでも、その点は、コンセッションになる前も十分だったかな? っていう点では、あのう、同じような状況だったかもしれませんけれども、コンセッションになったことによって、より関心が高まっておりますので、やはり、それに応えるような情報公開をしていかないといけないと思いますし。

今回の、そのう、ま、今後の長期的な経営シミュレーションにとっても、コンセッションというのは大きなファクターですし、削減効果が本当にあるのかないのか? 

あの、導入する時は「これだけ大きくあります」と言ってたのが、ドンドンドンドン、あの、時間が経過するにつれて、「諸物価とか状況も変わったので、これしか削減できませんから。これしか、もう下げられないで、値上げは必至です」みたいなことがないように、やはり、きちんとした形を求めていきたいなというふうに思っています。

現状は、残念ながら、えー、情報公開に応えられるような状況じゃないなという、ちょっと、ことを申し述べて、ま、終わりたいと思います。

 

議案採決

 

遠藤委員長

本委員会に付託されました関係議案の質疑を終了いたしましたので、採決を行います。採決の方法は、一括採決といたしますか? それとも個別採決といたしますか? お諮りいたします。

福島委員

個別でお願いします。

遠藤委員長

ただいま個別採決との声がありましたので、議題となっている各号議案中、一、議第119号議案については挙手採決とし、残余の議案については簡易採決といたします。

初めに、一、議第119号議案については、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の委員の挙手を求めます。

挙手多数と認めます。よって、一、議第119号議案については、原案のとおり可決すべきものと決しました。

次に、残余の一、議第113号議案、一、議第114号議案、一、議第124号議案、一、議第125号議案、一、議第129号議案については、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか? (委員から「なし」の声が挙がる)

ご異議なしと認めます。よって、一、議題113号議案、一、議第114号議案、一、議第124号議案、一、議第125号議案、一、議第129号議案については、原案のとおり可決 すべきものと決しました。以上で議案の審査を終了いたします。

 

公営企業管理者の報告

 

◆令和5年度第1回経営審査委員会の開催結果について

佐藤公営企業管理者

えー、それでは、令和5年度第1回経営審査委員会の開催結果について、ご報告いたします。

1の開催結果をご覧ください。

日時は8月25日金曜日午前9時30分から、会場は青葉区本町のハーネル仙台にて開催いたしました。内容は、ま、記載のとおり、ま、議題およびその他事項について、県および運営権者から報告をいたしました。

委員からは、運営権者およびOM会社の経営状況や、県モニタリングで指摘した事項、運営権者が施策提案した技術的手法の実施状況等に関する質問があり、県と運営権者から回答しております。なお、特段ご意見はございませんでした。

これら経営審査委員会の資料および議事録については、非公開審議を除き、水道経営課のホームページで公開しておりますので、ご覧いただきたいと思います。

www.pref.miyagi.jp

2の今後の予定ですが、今月下旬に経営審査委員会から、ま、昨年度の運営状況等についての答申を受け、11月定例会で報告を行う予定としております。

運営権者の行う業務の運営に関する調査審議について(答申)令和5年9月27日 宮城県企業局経営審査委員会 

https://www.pref.miyagi.jp/documents/36868/toushin_20230927_r4monitoring.pdf

運営権者の行う業務の運営に関する調査審議について(答申)令和5年9月27日 宮城県企業局経営審査委員会

https://www.pref.miyagi.jp/documents/36868/toushin_20230927_rinjikaitei.pdf

また、来年1月頃に、第2回経営審査委員会を開催し、今年度上半期の運営状況等について、ご報告する予定となっております。私からは以上でございます。

建設企業委員会(2023.9.25)配布資料 より

建設企業委員会(2023.9.25)配布資料 より

 

公営企業管理者の報告に対する質疑応答

 

◆経営審査委員会での報告資料を早めに公開してほしい

福島委員

えーとー、ま、経営審査委員会、私は、毎回傍聴してますので、資料も、あのう、傍聴すると当日いただけるので、大変、あのう、議会の委員会審査にも役立つような、ま、運営権者の財政報告とかも、ま、ここにも書いてありますけど、業務報告とかもあって、非常に、あのう、経営審査委員会の、その、資料というのは、この委員会よりは、この委員会より非常に充実してるなというふうに思って見てるところです。

で、ホームページに、あのう、アップしてもおりますけども、9月19日ということだと思うんですが、ま、議事録もね、上げてるからということもあるんでしょうけども、 できるだけ、そのう、ホームページのアップは、資料だけでも先にして、議事録は後 みたいな形で。

やっぱり、あのう、この経営審査委員会への、その、運営権者の報告、それから、県のモニタリングの報告というのは、この委員会の審査とか、今日の所管事項を取り上げるうえにも非常に重要だと思いますので、できるだけ、こう、早めに資料だけでも、ま、委員に、あの、この議員に配るとか、ま、ペーパーレス時代になじまないということであれば、「ホームページにアップしてますよ」というようなお知らせとか、もうちょっと工夫していただければなと思うんですけど、いかがですか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、今、あの、委員からお話ありましたとおり、あの、議事録について、各委員の確認を取るということで、あのう、ま、多少、あの、タイムラグがあるんですけども。

まあ、ちょっと、えーと、資料だけ載せると、そのう、ま、「議事録はどうなってる? 」だって。

「議事録は、後で掲載します」とかっていうふうに載せるってやり方もあるのかと思いますので、ちょっと、まあ、やり方についてはですね、ま、ちょっと、委員長とも相談しながら考えていきたいと思います。

福島委員

ぜひ、あのう、えーと、大体、年2回の経営審査委員会は、こう、そのう、決算や予算の委員会の前に、あの、経営審査委員会が開かれるというタイミングでもありますので、できるだけ、そのう、情報を共有するという点でも、ぜひ、委員長からも、あのう、ご検討いただきたいなと要望しておきます。以上です。