宮城県の水道民営化問題

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4/21建設企業委員会での質疑応答       ①大崎広域水道における濁度上昇事案について ②流域下水道事業における動力費の変動に基づく運営権者収受額の臨時改定について 

2023年4月21日、建設企業委員会において、みやぎ型事業での濁度上昇事案と運営権者収受額の臨時改定について質疑応答が行われました。

今回の記事内容

公営企業管理者の報告

◆ 大崎広域水道における濁度上昇事案について

◆ 流域下水道事業における動力費の変動に基づく運営権者収受額の臨時改定について

公営企業管理者の報告に対する質疑応答

◆ 大崎広域水道における濁度上昇事案について県民説明会を開くべき

◆県の独自基準を満たさないまま送水した理由は?

◆レベル3の事故が2度起きたが、3度起きないようにするための対策は?

◆災害対策本部と連絡本部会議の違い

◆浄水場のシステム改修費用は運営権者が負担する

◆ 運営権者収受額の臨時改定適用期間は?

◆収受額の差額は、市町村の維持管理負担から支出する

◆電力費の高騰は、企業局の経営に影響を与えないのか?

◆みやぎ型導入はコスト削減が目的だったのに、結局値上げ?

◆建設企業委員会に料金決定の議論に必要な資料を出してほしい

 

公営企業管理者の報告

 

◆ 大崎広域水道における濁度上昇事案について

えー、はじめに、大阪広域水道において発生した濁度上昇事案についてご報告いたします。

1の概要をご覧ください。

(1)発生日時は、今月8日、土曜日の午後2時50分で、

(2)発生場所は、涌谷町の涌谷受水点です。

(3)原因は、麓山浄水場の中央監視装置において、運営権者が流量調節弁にて、涌谷受水点への送水流量の調整を行う際に、本来、送水量を自動モードで 1時間当たり200㎥と設定すべきところを、手動モードで誤った操作により、送水量を1時間当たり483㎥送水したため、総水量の急激な変化により、送水管内に付着した濁質が、水道用水に遊離し、水質基準の1つである濁度が、法定基準より厳しく定めた県の独自基準を超過したものです。

なお、具体的な水質測定結果については、後ほどご説明いたします。

誤った操作の内容については、別紙をご覧ください。

えー、こちらは、操作画面を、えー、画像化したものでありまして、左側が本来の操作、右側が今回の操作を示しております。

はじめに左側をご覧ください。

本来であれば、①の手動をクリックすると、左側に操作タグがポップアップされ、②の自動をクリックします。そうすると、再確認画面がポップアップされ、③の実行をクリックするという、そういう操作をすべきでした。

次に、右側をご覧ください。

今回は、手動にカーソルを合わせたつもりが、その真下に配置されている④のバルブをクリックしてしまい、その後、自動のボタンと同じ場所に配置されている⑤の全開ボタンをクリックし、⑥の実行をクリックするという誤った操作をしてしまったものです。

先ほどの資料にお戻りください。

(4)水道用水の受水に影響があった範囲は涌谷町です。

(5)水道用水への影響については、法定基準を超過した水道用水の供給は行っておらず、また断水も発生しておりません。

2の経過については、発生日時の午後2時18分に、麓山浄水場中央監視室において、涌谷受水点の流量調節弁誤操作により、約9分間の間、あ、約9分間です、送水流量の急激な変化を生じさせ、午後2時50分に麓山浄水場中央管理室において、涌谷受水点の濁度上昇を確認し、午後2時56分、涌谷町へ状況報告の後、流量調節弁を全閉し送水停止を行いました。

その後、運営権者において、濁質を取り除く排水作業等を実施し、水道法の水質基準の超過がないことが確認されたため、涌谷町と協議の上、午後8時55分に送水を再開いたしました。

裏面をご覧ください。

3の水質測定結果については、濁度が最大で0.7度となっており、県の独自基準である0.1度を超過いたしました。なお、水道法の水質基準である2度は超えておりません。

4の県の対応については、今月19日付けでモニタリング基本計画書に基づく改善命令を運営権者に通知し、再発防止対策を記載した改善計画を今月28日までに提出するよう求めました。運営権者に対して、詳細な原因の究明と再発防止策の徹底を求めてまいります。この件につきましては、以上でございます。

◆ 流域下水道事業における動力費の変動に基づく運営権者収受額の臨時改定について

続きまして、流域下水道事業における動力費の変動に基づく運営権者収受額の臨時改定についてご報告いたします。

昨年度からの物価等の急激な上昇に伴い、宮城県上工下水一体官民連携運営事業公共施設等運営権者実施契約書第56条第1項第3号の規定に基づき、令和4年7月から順次物価変動に基づく運営権者収受額の臨時改定を行ってまいりました。

その後も、動力費等の高騰が継続し、運営権者から運営権者収受額臨時改定発議書が令和5年4月11日付で提出されたことから、同契約書第56条第1項第2号の規定に基づき、以下のとおり動力費の変動に基づく運営権者収受額の臨時改正を行ったことから、その改定内容についてご報告するものです。

1の対象事業が、運営権が設定されている4つの下水道事業で、物価変動および動力費変動を含めた臨時改定後の月次運営権者収受額は、ご覧の表の太枠で示した金額となります。

仙塩流域下水道事業では、動力費変動に伴う臨時改定前に比べて約590万円の増額となっており、以下3事業においても記載のとおりとなっております。臨時改定の発動状況については、この後詳しくご説明いたします。

2の臨時改定の適用期間については、運営権者から提出された発議書を受領した今月から、実勢動力費水準と基準動力費水準の差が、動力費割合以下となった月、または第1料金期間の満了時までとなります。裏面には、根拠となる契約書の抜粋を記載しております。

それでは動力費の発動に基づく運営権者収受額の臨時改定の考え方についてご説明いたしますので、別紙資料をご覧ください。

1.参照される物価指標をご覧ください。動力費は、参照される物価指標のうち、物価指標③が該当し、日本銀行が公表する消費税を除く企業物価指数のうち、電力・ガスおよび水道を対象としております。

裏面の2.動力費臨時改定の発動条件をご覧ください。

発動条件は、実勢動力費水準が基準動力費水準から17%を超えて変動する場合となります。表にお示しますとおり、令和4年9月から17%を超えており、今月は45.19%となっております。

動力費の臨時改定は、基準となる17%を超えた分について実施することとなっており、この45.19%から17%を引いた28.19%分について、臨時改定を行ったものであります。

臨時改定の動力費は、3.臨時改定の計算式に示す計算式に基づき計算いたします。

具体的には、動力費変動比率が17%を超えて下落または上昇した場合に、その超えた割合を直前の動力費に掛け合わせ、費用を加減するものであり、今回は上昇の計算となります。私からは以上でございます。

 

公営企業管理者の報告に対する質疑応答

 

◆ 大崎広域水道における濁度上昇事案について県民説明会を開くべき

福島委員

まず、今回の濁度上昇事案、ま、水質悪化事故と言い換えてもいいと思うんですけれども、これは、あのう、ま、ヒューマン、いわゆるヒューマンエラーということで受けとめてよろしいですね?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、ボタンの押し間違えということですので、ヒューマンエラーだと思っております。

福島委員

それで、ま、昨年12月に続き、4ヶ月も経たないうちに、ま、起きた事故ということで、県民に対してもきちんと説明する責任が、まあ、県もですし、みずむすびさんにもあると思います。

で、ホームページに載せただけではすまないというふうに私は思います。このように連続して、あのう、要求水準書のレベル3の重大事故ですから、あのう、やっぱりそれだけではすまないというふうに思います。

で、合わせて、ま、1年が、そのみやぎ型コンセッションで過ぎたわけですから、この機会に、この間の運営状況を県民にお知らせするような、ま、県民説明会という形で、あのう、ま、今回の事故も含めて、あのう、「こういうことでした。こういうふうに再発防止策とってます」みたいな形の説明(会)を開くべきだと思うんですけど、いかがでしょうか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、まず、あの、今回の、ま、事故に関しましては、あのう、この常任委員会でご報告するとともに、ホームページで公表することとしております。

また、あの、ま、経営審査委員会において、専門的な視点から、ま、ご意見をいただきまして、その結果についても、常任委員会への報告とホームページでの公表というものを行ってまいりたいと思っております。

事業開始から、ま、1年が経過いたしましたが、この間、あのう、ま、知事のラジオ放送ですとか、ま、県政だより、ま、パネル展示などの方法ですとか、毎月のモニタリング結果、ま、水質検査結果を、ホームページに、ま、公表しておりますし、ま、昨年の9月からは、施設見学を、ま、再開もしております。

また、あの、下水道事業を深めていただくためのイベント等も、みずむすびのほうで開催しているという状況でございますので、あの、県民説明会等の開催については、あのう、ま、考えておりません。

福島委員

今年9月には、その、料金改定の議案も出てきます。その前に、このみやぎ型、ま、コンセッションに対する県民の理解を得る努力を最大限行うべきだというふうに思いますけれども。

ま、今のところは県民説明会を開くつもりはないということですが、ま、ぜひそういったことも検討していただきたいと思いますし。

えー、あわせて、そのう、ま、団体などが、「ぜひ説明に来て欲しい」という場合は、あの、ま、昨年も一昨年も、あの、説明会という形ではなく、出前説明という形で赴いて説明することは、そのう、えー、6月以降もやられたかなと思いますけれども。

そういった形も含めて、より、あのう、心配や不安を抱えている県民のみなさんに対して、説明責任を最大限、あのう、果たすべきだというふうに思いますけど、いかがでしょうか?

佐藤公営企業管理者

あのう、ま、みやぎ型管理方式の導入にあたってはですね、あのう、これまで事業説明会の開催ですとか、ホームページ、県政だよりを活用した方法ですとか、ま、パブコメなどを実施してきた、と。そういった様々な手法を活用して、情報発信を行ってきたつもりでございます。

えー、また、あのう、えー、事業開始以降も、先ほど、あの、お答えしたような情報発信を、ま、しておりまして、今後も、あの、県民のみなさまの、ま、理解を求められるように進めてまいりたいと思っておりますし、先ほど、あの、委員からお話ございました出前講座のようなものも、活用していただけたらということで、そういった様々な手段を使いながらですね、あの、より県民のみなさまにご理解いただくように引き続き努めてまいりたいと思います。

福島委員

ぜひ、あの、出前講座には、あのう、積極的に応えていただきたいと思いますし、合わせて、そのう、運営会社のみずむすびさんにも、「ぜひ、そういう機会が求められれば応えていただきたいな」とお伝えください。それは要望しておきます。

◆県の独自基準を満たさないまま送水した理由は?

それからちょっと細かいことなんですけれども、この経過の1枚目の一番下のほうに、水道法の水質基準の超過がないことが確認されたためということですけれども、あのう、問題になっている、その、県基準の濁度0.1以内には収まっていなかったということで伺っておりますけど、えー、それを確認したいと思います。

送水開始時の濁度はいくらだったのか? 伺います。

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、0.1度に収まっておりませんで、送水開始時は0.7度でございます。

福島委員

ということで、あのう、えーとー、裏側にもありますように、あの、水質測定結果、 最大値で、あのう、0.7度、濁度0.7度ということですから、送水開始した時点では濁度が、あのう、下がっていない、下がっていないって言ったらいいのかな?

あのう、そういうことで、あのう、水道法の水質基準は満たしているけど、県の独自基準は満たさないまま、あのう、送水したということですけれども、それはどのような理由からだったのか? 伺いたいと思います。

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、えーと、濁度はですね、あのう、ま、県基準を超えてる状況ではございましたが、あの、受水点というか、涌谷のほうからですね、あのう、ま、涌谷の受水点、あの、涌谷の受水タンクのほうに水があって、そこに貯めたものを各家庭に送ってるんですが、あの、止めて、そこを止めて、あの、排泥処理を行っていたので、ドンドン、こう。貯まってきた、と。

で、涌谷町としては、あのう、「法定基準の2度を守っているのであればかまわないので、入れてください」というお話でしたので、そういった協議を踏まえたうえで、えー、送水させていただいたということでございます。

福島委員

ま、涌谷の町としては、その、断水するよりは、そのう、水質、水道法の水質基準の超過がなければ、あのう、そのほうがいいという、そういう判断だったのでしょうか? ちょっと伺いたいと思います。

佐藤公営企業管理者

あのう、その具体的な判断基準まで確認させていただいているわけではございませんが、あのう、排泥処理をしている中で、あのう、「もう少なくなってきたので、入れてください」ということで、そういった協議をして、えー、送水させていただいたというふうに認識しております。

福島委員

で、しかも、その濁度は、県が採水井から手作業で測ったもので、で、実はそこから先、水が流れて涌谷町のタンクに水が入るまでも、やっぱり管があります。送水管があります。で、その間の濁質については計測していませんし、涌谷町側ではなく濁度も測っていないと聞いております。

あくまでも、県の採水井のところでは水道法の水質基準を超過していなかったということで、涌谷町のタンクの中の水、あるいは水道法の基準と比べて、えーとー、飲むところまでの、あの、濁度っていうのは、不明だということでよろしいですか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、通常ですね、あのう、ま、受水点における濁度の測定というのは、あのう、法律上は手分析で行ったものを、ま、採用してるんですが、今回も、その手分析で行ってるんですが、その行ってる場所っていうのは、通常測定している場所とほぼ同じでございますので、特に問題がないというふうに考えております。

福島委員

ま、ただし、そのう、んとー、ま、0.7にその時点ではなっていて、その先の、そのう、濁質もあるいは? っていうことも、私はちょっと不安に思ったんですけれども。

ま、それだけ町としては県を信頼して、県の検査で十分だということなんだというふうに思いますけれども、やはりそういう信頼に応えていかなくてはならないのが県の責務だというふうに思っております。

◆レベル3の事故が2度起きたが、3度起きないようにするための対策は?

で、こういうレベル3の事故が、ま、2度起きてるわけですけれども、3度起きないようにするための対策はどうなのか? ま、あの、改善計画書は今月28日までですけれども、まだ提出されていないかどうかも含めて、伺いたいと思います。

佐藤公営企業管理者

まず、あのう、えーとー、改善計画についてはですね、えー、この資料の4のところの県の対応にお示ししましたとおり、4月19日付で、えー、改善命令を、えー、通知しましたので。

その中で、改善計画を今月28日までに提出するように求めているということでございますので、具体的な原因もしっかりと究明していただいて、それに基づく改善計画を提出いただいて、われわれとしてもそれをしっかり確認して、それでいいかどうか判断してまいりたいというふうに考えております。

福島委員

詳細な原因の究明と再発防止対策は、これからみずむすびさんから提出されるということですから、出されましたら、それは委員会にも報告をお願いしたいと思いますが、いかがですか?

佐藤公営企業管理者

はい。ハイ、承知いたしました。

◆災害対策本部と連絡本部会議の違い

福島委員

ちょっと県の対応についても、あのう、いくつか、あの、2~3問聞きたいと思うんですが、えーと、12月の時は、あの、企業局の災害対策本部を立ち上げましたけれども、今回は、あの、「立ち上がっておりません」ということを確認しておりますけども、その違いはどうしてなのか? ちょっと伺いたいと思います。

佐藤公営企業管理者

あの、前回は、あの、災害対策本部を立ち上げたわけじゃなくて、連絡本部というのを立ち上げてます。

で、災害対策本部っていうのは、全県的に大きな影響があるような、ま、たとえば地震で、いろんな、その、事業、事業で、あのう、ま、たとえば水道で言うと、いくつかの事業で、あのう、ま、断水とか発生してる、と。そういうケースを考えていまして。

で、連絡本部会議っていうのはどういうものか? って言うと、それが、ある、あのう、そこまでではないけども、ある、あのう、影響があるっていうような、ま、ケースで扱う。それを、私の判断で、ま、設置するんです。

で、今回は、あ、前回は、あのう、仙南仙塩広域水道において濁度が発生した。その濁度がずうっと下流まで流れていくっていうことで、複数の市町村に影響がある、と。 だけど、県南広水のエリアだけだということで、連絡本部会議を設置させていただきました。

で、今回は涌谷受水点のみでしたので、えー、元々、その、どういうケースでも、現場の現地の対策本部っていうのは設置することになっておりまして、それを、ま、設置して、本局としては、その連絡調整ができていれば十分だと私が判断しましたので、えー、局のほうの本部会議ですとか、連絡本部会議は設置いたしませんでした。

福島委員

もう1点、ちょっと細かいんですけど、えーと、経過で、えー、午後2時50分に麓山浄水場の中央会議室において、涌谷受水点の濁度上昇を確認したということですけれども、これは、あのう、みずむすびが確認したということであると思いますが、あの、県と涌谷町には何時に報告が上がったのか? したのか? ちょっと教えてください。

佐藤公営企業管理者

課長が答えて。

大沼水道経営課長

ハイ、えー、涌谷町およびですね、事務所の、県事務所のですね、の職員にはですね、えー、同時刻の、えー、2時54分に連絡が届いてます。

福島委員

その、麓山の県の事務所には、2時54分に報告が入り、そこから、そのう、企業局本庁のほうには、速やかに連絡が来たのかどうか? 伺いたいと思います。

大沼水道経営課長

えー、県の事務所のほうではですね、連絡を受けてから、自分たちの、えー、えー、職員にですね、招集をかけました。その召集かけましたのが、えー、午後3時、15時でございました。

えー、その後ですね、えー、県の担当者のほうに連絡が入ったんですが、その時刻が、えー、午後3時26分でございます。

福島委員

ま、あのう、ま、今回は、涌谷町のみの影響がある事案だということで、えーとー、災害連絡本部は立ち上げず、現地の事務所の、ま、本部は立ち上げて対応したということであります。

で、たまたま、土曜日は、本来、県の職員は、あの、休日でいないはずだったところ、たまたま出勤していたから、割とスムーズに連絡がいったということも伺っておりますけれども。

やはり、あのう、この、みずむすびと県、それから、みずむすびと県と市町村の連絡体制というのは、ま、今回は、まあ、あのう、比較的スムーズなのかなというふうには思うんですけれども、たまたま県の職員の方もいたということが幸いしたかもしれないんですけども、引き続き、その、えー、非常事態、災害時の、その連絡体制とか、対策の立て方というのは非常に大事だと思いますので、今後も十分に留意していただきたいと思いますけど、いかがですか? 

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、委員おっしゃるとおりでございますので、まあ、あの、緊急時の連絡体制の処置も含めてですね、非常に重要だと思っておりますので、そういったものについても再確認、ま、していきたいと思います。

福島委員

あ、今回は終わり。次(の質問)は全く別なので。

浄水場のシステム改修費用は運営権者が負担する

石田委員

ハイ、あの、1つお聞かせください。このシステムは、県の所有ということになるんですか?

佐藤公営企業管理者

あのう、ま、みやぎ型はですね、ま、施設自体は、ま、県のものなんですが、その運営権を、ま、設定していますので、その管理、操作等については、全て、えー、運営権者の責任のもとで行うということになります。

石田委員

システムを改修する場合は、どちらが費用負担とかなさるんですか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、もともとシステム改修というのが、運営権者の計画に入っておりますので、システム改修はすべて運営権者の費用で行うことになります。

石田委員

今回の件、これ、ヒューマンエラーということですけど、たぶん、こう、工程も3つ3つで、全く一緒で、あの、通常の工程と違うことが起きて、ま、通常の工程と違うことを、ま、やっても、間違いに気づかないと思うんですね、この画面とおりであれば。

たとえば通常と違う操作があったら、1回、こう、ワンクッション、「これで大丈夫ですか? 」っていうのを入れるとか、もしくは、この入出力ステータスどうのこうのみたいなところを赤文字にするとか、その程度のことを改修するだけでも、だいぶ、あのう、防げるのかなと思うんですけど。

そういうのを、こう、いつでも提案、何ですか、改善計画というのに上がってくる可能性ってのがあるっていうふうに思っていいんですか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、ま、この操作というのは、あの、運営権が設定される以前からこういう操作をやっていて、しかも、この、ま、誤操作をやった方は、それ以前からこの操作をやっている方だったんですが。

ま、今回の件も含めて、いま委員ご指摘のとおりですね、非常にわかりにくいということもございますので、ま、大規模なシステム改修等については、今後行う予定にしておりますが。

たとえば間違ったとしても、開度が、弁の開度があまり開かないようにするとか、そういった、ま、すぐできる対応っていうのも出てくると思いますので。

そういったことについては、まず、あの、こう、指差確認みたいなものとかですね、 すぐできるものについては、あのう、ま、開度についてはまだすぐできないんですが、「すぐできるものについては、すぐに対応するように」って話もしていますので。

あのう、今月末に、28日に、ま、出てくる、あのう、その、改善計画を、しっかり確認させていただいて、しっかり再発防止策に努めてもらうように、われわれとしても、しっかり対応してまいりたいと思います。

石田委員

あのう、たとえば、何か、私たちがネットでモノを買う時も、必ず、その、クレジットカードを押す前にですね、1回確認する画面で出てくるように、ま、なってますし、それがあるだけでも、ヒューマンエラーが、ま、ゼロにはならないかもしれませんけど、防げる可能性が高まると思いますので、ぜひご検討いただきたいと思います。以上です。

◆ 運営権者収受額の臨時改定適用期間は?

福島委員

えーと、動力費の変動に基づく収受額の臨時改定ということですけれども、これまで、あのう、物価変動に基づく収受額の変動と、あの、改定というのはありましたが、動力費の変動に基づくものっていうのは、今回初めてであります。

で、ま、先ほど詳しく説明していただいたんですけれども、ちょっと、今ひとつ、「わかりにくいなあ」というふうに思いましたが。

ま、それはそれとして、あのう、続けて伺いたいと思うんですけれども、まず、あのう、2の臨時改定の適用期間についてなんですけれども。

結局これは、あのう、実勢動力費水準と基準動力費水準の差が、動力費割合以下となった月、あるいは第1料金期間の満了時までという意味は、そのう、んとー、以下にならなければ、ずっと第1料金期間の満了まで続くということなんだと思うんですけれども。

もっと言うと、そのう、この動力費の変動というのは、その、1料金期間中、1回だけの変動しか、あのう、できないっていう理解でいいのかどうか? そこをちょっと、確認したいと思います。

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、ま、基本的には、あの、そのとおりでございますが、あのう、その、実施契約書の、あのう、えー、別紙のところにですね、その、今後、その、動力費水準の大幅な拡大または縮小となる場合には、ま、再度協議することができるという規定がございまして、で、えー、そういった再度協議するということになる可能性はあるというふうに考えています。

福島委員

ということなので、まあ、可能性としては、あのう、ものすごく変わって、1回変えても、さらにまた、あのう、値上がりとか値下がりしてものすごく変わった場合は、話し合うという、まあ、但し書きというか附則があるということですけれども。

この、えーと、3ページ目になるのかな? 動力費臨時改定、あ、2枚目ですね、パワーポイントで言うと、あの2枚目のものですよね。

上の動力費臨時改定の発動条件のところで、要するに、その、基本的には第1料金期間中に1度しか、そのう、発動できないことになっているから、そのう、もっとも、その、17%を超えて、たとえば4年の10月1日の時点でやると、3%ぐらいしか、その、差がないけれども、ちょっと我慢して、もっと値上がりするまで待とうみたいな形で、まあ、ここが最高値かなという、4月の時点で45.19、「ここだ! 」ということで決めて発動したから、この28.19%という、ま、算定基礎が出てきたということで、まあ、そういう意味では、あのう、見極めてここで発動したという理解でよろしいですよね?

佐藤公営企業管理者

あのう、発議は運営権者が行うことになっておりますので、まあ、基本的に、ま、1回の臨時会計ということもあって、えー、そういうふうに判断したのかもしれませんが、どうしてこの時期に発言したのか? っていうことについては、ま、われわれとしても憶測と言いますか、まあ、基本1回なので、ちょっと上がったくらいは、あのう、ま、耐えようと思ったのかもしれませんし、あのう、ま、ポンと上がるまで、自分たちで頑張ろうと思ったのかもしれませんが、その具体的な、あの、考え方については確認しておりません。

福島委員

ま、おそらく、「この辺が最高値かな」みたいなことなのかなというふうに思ったのではないか、と。まあ、想像するに過ぎないんですけども、ま、いい判断なのかな、と。みずむすびさん側から見ればということなんですけれども。

◆収受額の差額は、市町村の維持管理負担から支出する

ただ逆に、県から見れば、その、収受額の差額が最も大きくなってるということで、これは、あの、市町村ではなく、全額県が出すと、負担するという理解でいいですか?

佐藤公営企業管理者

あのう、ま、収受額等の差額につきましては、あの、市町村からいただく維持管理負担金により、ま、支出という形になっておりますので。

ま、さらに、こう、不足が生じた場合には、その、内部、下水道事業の内部留保資金から、ま、支出するということになっております。ま、それも、維持管理負担金でいただいてるものの中で対応するということに。

福島委員

維持管理負担金というのは、一応、そのう、んとー、年度初めに決めて、予算として組んで、それで賄っていく。

で、それで、あの、えーと、使用水量とか利用水量によって金額が変化するということで、あくまでも、その、市町村からの、その、維持管理負担金というのは、年央で変わるものというふうに思ってないんですけど、どうなんですか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、いま委員おっしゃったとおり、維持管理負担金は単価として決めておりますので、えーと、今の料金期間中の単価は同じでございますので、ま、流量によって、まあ、固まってる(?)。

ま、それを、えーと、過去のもので、たとえば内部留保として余ってるものがあれば、それを、今回の、えーと、上がった分、あの、今年度の収入で足りない部分が出てくれば、それを、ま、活用するという形になるのではないかというふうに考えてます。

福島委員

あくまでも、そのう、こういう臨時改定の部分の、あの、思いがけない、その、収受額の変更については、基本的に、県が、あの、内部留保等を活用して賄って、そのぶん、市町村に負担が増えるというものではないっていうことを、ちょっと確認したかったんです。
佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、内部留保資金も市町村からいただいてる維持管理負担金を原資にしてますので、あのう、市町村から負担をもらわないという意味ではございません。

で、またですね、いま、あのう、えーと、維持管理負担金の、ま、改定時期もいろいろ議論させていただいてる中で、えー、動力費が、ま、かなり上がってるということについても、ま、市町村とは、あの、相談をしておりまして、「こいうふうに上がってくるので、料金については、ま、どうか? 」ということで、その辺の協議もさせていただいてるというところでございます。

◆電力費の高騰は、企業局の経営に影響を与えないのか?

福島委員

あのう、先の2月議会で、その、電力費の高騰についても質問させていただいて、その、企業局の経営に影響を与えていくのではないか? という質問をしましたけれども、あの、ま、影響はあまりないというような、あの、ご答弁で、えー、ありました。

ちょっと、「あれっ? 」と思ったんですけども、実際このように支払いが増えていきます。

えー、改めて、そのう、電力費の高騰が、県の、その、企業局の経営に影響を与えるのは少ないという認識は、どういうことなのか? ちょっと確認したいと思います。

佐藤公営企業管理者

あのう、上水道については、あのう、費用に占めるような物価の影響っていうのは、あの、減価償却費の割合が多いので、あまり、こう、物価高騰の、まあ、経営に対する影響というのは、ま、それほど大きくないというふうに思っておりますが、流域下水道事業については、その費用に占める動力費の割合が非常に大きいということもございますので、物価変動の影響は受けやすいというふうに、ま、認識しております。

で、流域下水道について、動力費の高騰が企業局の経営に影響がないというふうに、すいません、あのう、お答えして、私そういう認識ではなくって、今お話したように、認識は、あの、かなり前から持っておりました。

ですので、水道はそれほどでもない。ま、下水道はかなり影響があるという認識でございます。

福島委員

ただし、そのう、前の、今のご答弁の前の、そのう、結局、県としてみれば、その、動力費、ま、電力費が上がれば、それを維持管理負担金に被せると言いますか、乗せるので、県としての経営としてはあまり変わらなくて、結局、市町村の、ま、出費が増えるっていう意味だったのかなあ? っていうふうに思うんですけど、どうですか?

佐藤公営企業管理者

すいません、あのう、そういう趣旨で答えたという記憶がないので、あのう、そうだったかどうか? っていうのは、ちょっと。あのう、いまお答えしたような、ま、上水下水の違いがあるという認識は、あのう、変わっておりません。

福島委員

ま、あのう、確かに、あのう、管理者がおっしゃったように、水道自体はそれほど、あのう、影響がないけど、下水道のほうは動力費増が影響あるということも、あわせて、それはお聞きしましたので間違いはないと思います。

◆みやぎ型導入はコスト削減が目的だったのに、結局値上げ?

ただ、えー、そういうことで、今後、そのう、えーと、ちょうど9月の料金改定、広域水道もですし、流域下水道も、維持管理負担金の単価が、ま、すでに市町村には示されていて、それでいいのかどうか? みたいな議論が深まってると思うんですけど、われわれ議会のほうには、ほとんど、まあ、ゼロではないんですけれども、十分な情報がないので、どのくらいで、そのう、あの、変わっていくのか? やっぱり値上げするのか? っていうところが、非常に気になります。

で、そもそも、その、えー、県民に対してのこのみやぎ型コンセッションの導入の大きな目的は、そのう、経費削減、「コストを327億円、20年間で削減できるからだ」というふうに説明してきたので、市町村も、それから、それを、えー、負担水道料とか下水道の使用料を払う県民のみなさんは、「安くなるんだろう」って思って、「よくわかんないけれども、まあ、いいかな」って思ってた人たちも、結局値上げってことになると、「あれ? 」っていうふうに思うと思うんですけども。

ま、だからこそ、この時点で、その、県民に対しての説明責任を尽くすことが非常に重要だというふうに思っているんですけれども。

その点、そのう、ま、最初に戻りますけれども、あのう、当初のコスト削減、ま、ただし、それは、全部、あのう、利用料と使用料とか維持管理負担金ではなくて、将来の、そのう、管路更新に充てるんだというご説明もありましたけれども。

あまりに高く値上げしちゃうと、全くそれは、あのう、えー、県民の理解も納得も得られないものになっていくんだろうなあと思いますので。

◆建設企業委員会に料金決定の議論に必要な資料を出してほしい

ま、9月議会の1つ前の6月議会あたりには、われわれにも、そうした議論ができるような情報とか資料を出していただきたいなと思うんですけど、いかがでしょうか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、ま、これまでもお話しておりますとおり、あのう、ま、料金を、ま、決定するためには、ま、市町村の、ま、了解が要る、と。

その議論の中で、いま委員がおっしゃった「みやぎ型が始まっているよね」とか「ただ将来の更新もあるよね」ということで、ま、県の提示させていただいた中で、市町村から様々な意見をいただいているところでございまして、ま、決定しているわけではございません。

で、あの、この議論というのは、あの、市町村が、あのう、ま、この議論を、まあ、「表に出してもいいよ」と言っていただかない限り、われわれは相手のある、あの、協議ですので、なかなか、あの、「こうこうです」というふうに数字を、具体的な数字を示すことができないということについては、ご理解いただきたいと思います。

そういった中で、今後の協議の中でですね、ま、これまでも、あのう、不足だというお話がございましたが、あの、計画概要はこんな感じでっていうふうな、あのう、お示しの仕方をさせていただいておりますので。

今後も、あの、市町村と協議しながらですね、「こういったものは、出していけるじゃないか」という了解を取りながら、あの、出せるものを、出せるという内容をできるだけ公表してまいりたいというふうに考えております。

福島委員

まあ、あの、私としてみれば、あのう、市町村にしても、県にしても、結局、あのう、えー、利用者、ま、県民が、あのう、主権者でありますので、そうした料金決定の議論に参加できないまま、あの、直前の議案にされるというのは不本意であります。

えー、ま、それは指摘したいと思いますが、あのう、同時に、その、この料金改定に当たって、その、えーと、管路更新が、あのう、ピークになる、そのう、今後の長期的な経営のシミュレーションも、市町村に対して説明しているというふうに伺っておりますが、われわれ議会、委員会にもまだそれは出されておりません。

せめて、それだけでも、あのう、出していただきたいなと求めたいんですけど、いかがですか?

佐藤公営企業管理者

ハイ、あのう、そのシミュレーションはですね、で、そのシミュレーションの前提条件がこれでいいのか? というと内容について、市町村で、市町村とも議論しておりますので、あのう、ある意味、こう、料金がいくらだというのと同じような、あの、内容のものだというふうに考えておりますので、やはり、こう、市町村のご了解を得るということがなければ、なかなか渡しにくいというふうに考えています。

福島委員

市町村との覚書はいつ交わす予定になってますか?

佐藤公営企業管理者

あのう、いつまでということではないんですが、あの、9月議会に上程させていただきたいということで考えておりますので、その議会に間に合うような形で協議を終了させたいと思っておりますが。

その、あくまでこれも、あの、協議相手がおりますので、確実にそこまで終わるかどうか? ということも含めて、現時点では明言ができないというところでございます。

福島委員

結局、覚書が交わされた後に、議案として出されて、「こういう単価です。こういう料金です」というふうになっても、われわれとしてみれば、そのう、既に市町村と合意もし、覚書も交わしたものに対して、「これは? 」っていうふうにいろいろ意見を言ったり、続くことは非常に困難だなというふうに、まあ、思うわけですよね。

ま、われわれは、そうは思わずに、それはダメなもダメと言いますけれども。やはり、あの、覚書を交わす前に、県議会の、その、料金改定というのは、われわれが、議会として、コンセッションに、あの、唯一っていうか、まあ、議案として料金改定は、これまでどうりって説明の中では非常に重要な問題ですので、それについてはきちんと議会の権限を最大限生かせるような条件整備というか、資料の要求を、私は、委員長にも求めておきたいなというふうにして、終わりたいと思います。