2022年5月18日に、みやぎ型でのヘリウムの在庫見通しと今後の対応についての質問を、みやぎ型の運営権者であるみずむすびマネジメントみやぎ/みずむすびサービス みやぎのお問い合わせフォームから送信しました。
この質問に対する回答が、5月25日、みずむすびマネジメントみやぎ/みずむすびサービスみやぎのHPで公開されました。
運営権者への質問と回答の要約
質問1)現在のヘリウム在庫量で、どれくらいの期間なら、問題なく上水道の水質検査を行える状況なのでしょうか?
回答)在庫としては数か月分を確保している。
質問2)今後、ヘリウムの供給量が急激に回復することは期待できませんが、御社はどのような対応策を講じていくおつもりでしょうか? 具体的に教えてください。
回答)分析機器待機時間帯のキャリアガスを停止したり、窒素に置き換えたりといった消費量低減策を実施している。
また、様々な購買ルートを活用してヘリウムの安定的な入手に取り組み、ヘリウム保有量に余裕のある分析業務の外部委託先と連携する計画。
質問3)ヘリウムの調達費用が高騰することによって、水道水の市町村への卸売り価格が上がるとしたら、どの程度になると予測されますか?
回答)水道水の市町村への卸売り価格等の決定は県の責任範囲であり、当社は決定権
限を有していないため、回答は差し控える。
みやぎ型の監督部署である宮城県企業局水道経営課にも、5月18日に同様の質問をお問い合わせフォームから送信しました。これに対しては、運営権者と同じく5月25日に、下記の文面のメールにてご回答をいただきました。
水道経営課の回答メール
平素より宮城県企業局の水道事業に対するご理解・ご協力をいただき,誠にありがと
うございます。
令和4年5月18日に、当課ホームページよりお問い合わせいただきました件につき
まして、以下のとおり回答いたします。
質問1)
現在のヘリウム在庫量で、どれくらいの期間なら、問題なく上水道の水質検査を行
える状況なのでしょうか?
回答1)
本県の浄水場は、令和4年4月1日より(株)みずむすびマネジメントみやぎ(以
下、「運営権者」と呼びます。)が運営しており、同社に確認したところ、以下のと
おり回答を得ました。
なお、県が外部の検査機関に委託して実施している、水道法に基づく水質検査におい
てもヘリウムガスを使用しますが、当面の在庫は確保されていることを確認していま
す。
(運営権者回答)
ヘリウムガスの逼迫は数年前から継続しており、同社としてもその需給状況を注視
している。具体的には麓山浄水場および南部山浄水場の水質分析の分析機器(GC-MS
※)のキャリアガスとしてヘリウムを使用しており、在庫としては数か月分を確保し
ている。
※GS-MS=ガスクロマトグラフ質量分析計
非常に微量な成分の分析に用いる分析計であり、水道水においてはカビ臭等原因物質
の分析等に用いられる。
質問2)
今後、ヘリウムの供給量が急激に回復することは期待できませんが、どのような対
応策を講じていくのでしょうか? 具体的に教えてください。
回答2)
本問について運営権者に確認したところ、以下のとおり回答を得ました。
(運営権者回答)
これまでも実施している対策を継続することになるが、分析機器待機時間帯のキャ
リアガスを停止したり、窒素に置き換えたりといった消費量低減策を実施している。
また、様々な購買ルートを活用してヘリウムの安定的な入手に取り組むことや、ヘリ
ウム保有量に余裕のある分析業務の外部委託先と連携する等の施策を合わせて実施し
ていく計画である。
質問3)
ヘリウムの調達費用が高騰することによって、水道水の市町村への卸売り価格が上
がるとしたら、どの程度になると予測されますか。
回答3)
水道料金は総括原価方式により、事業運営に係るコストに基づき設定しております
が、事業全体のコストに占めるヘリウムの調達費用の割合は極めて小さいことから、
今後ヘリウムの調達価格が高騰したとしても、水道料金に与える影響は無いと考えて
おります。
以上,どうぞよろしくお願いいたします。
================================================
宮城県企業局 水道経営課
TEL:022-211-3430 ファクシミリ:022-211-3499
================================================
厚生労働省医薬・生活衛生局水道課の事務連絡(令和4年5月13日 )
この件に関しては、厚労省から下記の事務連絡が出ています。
分析用ヘリウムガスの供給不足への対応についてhttps://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000939516.pdf