1/25 令和4年度第2回経営審査委員会 ②みやぎ型管理運営方式上半期の事業運営状況について　ー運営権者からの報告ー

えー、先ほど申し上げましたように、一番最後にですね、12月9日の水質事故の対応につきまして、原因分析をもとに改善計画を策定をして、今フォローしておりますので、その中身につきまして詳しくお話をさせていただきたいと思います。えー、それでは、あの、詳細については経営管理部長の守屋より説明させます。よろしくお願いいたします。

◆ 維持管理業務の報告

守屋取締役経営管理部長（みずむすびマネジメントみやぎ）

ハイ、あの、経営管理部の守屋と申します。よろしくお願いいたします。

えーと、4ページからですね、令和4年度上半期の維持管理業務、改築業務、経営業務について説明してまいります。

で、最初は維持管理業務の報告になります。えー、上半期の総論といたしましては、えー、計画との大きな差異はなく、えー、当初計画に上乗せした教育訓練を実施したことが主な差異となります。

◆上半期の原水・浄水水質トレンド（水道）

えー、それでは、えー、運転管理、水質管理と保守点検、修繕に分けて、順番の詳細を説明いたします。次、5ページになります。

えー、まず最初に、えー、水道2事業の水質管理状況についてご報告をいたします。

えー、トピックといたしましては、これは例年通りの操作とはなりますが、えー、需要増加に応じて、大崎広域水道の中峰浄水場において、7月から24時間運転を開始しております。あの、9つあるグラフの左の真ん中のところに表されているかと思います。

また、図右側のですね、えー、1列、残留塩素の管理については、えー、夏場を迎えて徐々に塩素消費量が増える傾向があり、繊細な調整が必要な状況でございましたが、えー、要求水準の範囲内の運転を維持できております。

えー、特に一番下のですね、南部山浄水場においては、えー、松島受水池と山元山寺受水池の濃度差が、えー、徐々に大きく開いてきており、えー、よりリスクの高い松島受水点の下限遵守を優先して調整をしておりました。

◆上半期の原水・浄水水質トレンド（工業用水）

次のページに行っていただきまして、6ページ、えー、工業用水になります。

えー、仙塩工業用水、仙台北部工業用水においては、えー、濁度基準を安定して、えー、満足しております。えー、仙台圏は、えー、原水供給のための基準等はございません。

で、えー、資料の下側に書いてありますが、話が前後して恐縮と、にはなるんですが、水道2事業の、えー、その他の水質については、後ほど、あの、県モニタリング報告でもあるとは思いますが、上半期において当社の分析においても、特に要求水準未達等は発生しておりません。

えー、さらに浄水汚泥に関しては、半期で1,400tほど発生しておりますが、えー、産業廃棄物として、えー、処理をし、一部は有効利用もされております。

◆ 下水流入水質

続いて、7ページでございます。

下水道流入水質でございます。このシートは第1四半期分となりますので、えー、前回説明させていただいていますので割愛をいたします。

で、8ページでございますが、こちらが、えー、7、8、9の第2四半期分になります。

えー、この四半期においては、要求水準を超える異常流入は観測されておりません。

◆ 下水放流水質

続きまして、9ページでございます。

こちら側の放流水質になりますが、こちらも、このページも、あの、第1四半期分なので説明は割愛させていただきます。

えー、10ページが、えー、第2四半期分になります。

えー、平均と最大を、それぞれ色分けで対比させておりますので、えー、比較確認をしていただければと思いますが、結論といたしましては、えー、最大値および平均値は、県基準、法定基準をそれぞれ、えー、満足していることを確認しております。

◆ 下水汚泥処理（含水率他）

続きまして、えー、11ページ、えー、下水汚泥の発生状況およびその処理に関する報告になります。

こちら、えー、初めての絵になりますが、えー、グラフを4つ、えー、浄化センターごとに並べております。青棒が月間の平均含水率、緑の帯がわれわれが選定した管理目標値となります。

えー、含水率に関しては、えー、特に、えー、県との、えー、契約の中での要求水準というのはありませんで、えー、事業全体の汚泥処理を最適化する意図で提案時点で設定したわれわれの目安の数値が管理目標値ということになります。

上半期の結果として、目標値と差が出ているのが、えー、鹿島台浄化センターと大和浄化センターになります。

えー、これらの差異の要因はいくつかあるんですが、主な要因といたしましては、えー、提案段階では、あの、詳細な運転条件が把握できていなかったため、えー、いくつかの仮定や想定でこの管理目標値の設定を行っていたということが1つございます。

えー、すなわち、提案段階においてですね、えー、汚泥受け入れ先の仙塩浄化センターの焼却炉の熱的な余裕とか、えー、運搬費、薬品費、運転管理に関わる人件費を、総合的に考慮して、えーと、設定をしたものです。

えー、そのいくつかの仮定、想定の中で、えー、想定が外れた部分があったということで、この管理目標値と差が発生した経緯がございます。

今後はですね、この今年度の状況を踏まえて、えー、県と協議し、この管理目標値のほうも、えーと、調整をしていく予定でございます。

で、また、この右上の県南浄化センターになりますが、えー、燃料化施設を運転しております。

えー、特にトラブルはなく運転はできているんですが、えー、受け入れ先と取り決めている品質基準の中で、えー、一部、あの、リンモードにはなるんですが、えー、それが逸脱する傾向があるため、えー、その軽減策とですね、あの、連絡を密にして、えー、受け入れが滞らないような調整を行っております。

◆ 保守点検・修繕ー劣化診断の実施とタブレット点検環境の整備

続きまして、えーと、12ページになります。

えー、ここから、あの、保守点検・修繕についての、えー、実施事項の報告となります。

えー、主な実施事項は3点ございまして、えー、1つ目が、えー、劣化診断の実施とタブレット点検環境の整備となります。

左の写真のように、えー、各機器設備へのタグ付けを順次進めておりまして、点検時は右のようにタブレットでタグを読み取って、えー、点検結果をその場で入力していくような作業を実施しております。

◆ 研修プログラムと定期点検

えー、続きまして、えー、13ページになります。

こちら、あの、研修プログラムの提供になります。こちらの写真で、あの、実施例を示しておりますが、えー、県の職員の方にも参加していただいて、えー、ポンプの仕組みの理解や、えー、設計時とか分解時等の留意事項等を学ぶ技術研修を実施しております。

えー、またその下の、えー、3つ目の定期点検に関しましては、えー、月間保守点検・修繕計画書に従って、えー、計画通りに実施しております。

◆安全衛生について

続きまして14ページになります。

えー、こちら安全衛生活動についてです。えー、みずむすびでは、えー、組織的な安全衛生活動を実施しております。労働安全衛生法上の特別教育の実施や、えー、現場の安全パトロール等を行っております。

また、新型コロナウイルスの感染者は、えー、断続的には発生をしているものの、えー、基本的な感染防止対応を実施し、その拡大防止に努めております。えー、現在までに、現場の維持管理体制に影響を与えるような状況にはいたっておりません。

◆ 主なトラブル・緊急修繕

えーと、続きまして15ページになります。

こちら、えー、管理業務のパートの最後となりますが、えー、トラブルなどについてご報告をいたします。えー、3点ございます。

えー、8月10日には、えー、仙塩工業用水道の郷六取水場において、えー、流入水にアルカリ性の高炉セメントが外部流入する事象がございました。

えー、この際は、えー、その連絡を受けてですね、取水水質の監視を強化する対応を行い、えー、幸いにして影響が小さく済んだこともありまして、末端の工業用水供給への影響は発生しませんでした。

えー、2点目は、えー、8月22日でございますが、えー、中峰浄水場において、えー、点検中の制御電源スイッチの故障により、えー、ろ過池内の捨て水が乱されて、濁度が一時的に上昇するトラブルがありました。

この時はですね、対応として、濁度が上昇したを系列を即時停止し、えー、捨て水を行ったことにより、特に、えー、浄水供給外部への影響はございませんでした。

えー、この同型スイッチの点検を、故障したですね、制御電源スイッチ、同型スイッチの点検を実施して再発防止を図っております。

最後の3点目ですが、9月9日には、これは、あのう、一部報道にもありましたが、えー、管路上での漏水事故が発生しています。えー、こちら、あの、工業用水の、えー、水を送ってるポンプを停止操作する際に発生した圧力変動により、えー、老朽化等で耐圧性が落ちていた空気弁が破損したものとなります。

本事故の対応といたしましては、あの、県の側では、えーと、空気弁の点検を行っていただいていたり、当社としては、可能な限り主に発生する圧力変動を抑えるための運転操作の改正を実施しております。

◆ 改築業務報告

えーと、続いて、えーと、改築業務のパートに移ります。えー、改築業務に関しましては16ページになります。

えー、改築業務に関しましては、えー、一部事業において、えー、第1料金期間の、えー、改築計画書を改定したことによる差異がございますが、えー、この改定基準は、えー、水道工水に関しましては、えー、運営開始後に判明した現物との、えー、差異によるもの、えー、下水については県側の計画の変更によるものとなっておりまして、その内容を大きく変えたものではございません。

◆ 改築工事等の進捗

えー、17ページにまいります。

えー、こちらではすね、改築業務に含まれる設計と工事の発注状況について報告をいたします。

昨年度末、えー、12月時点での、昨年末ですね、昨年末12月時点での、えー、設計工事の発注状況については、えー、17ページの下の、えー、表のとおりとなっております。

えー、この、えー、第4四半期にもまだ、発注予定の工事がいくつか残っておりますので、えー、計画どおりに発注できるよう対応を進めてまいります。

えー、なお、えー、発注先は、えー、株主企業等に、えー、限定せず、公募等の広く競争性を確保した方法を用いて受注者の選定をいたしております。そのため下水事業においては、えー、計画予算との差異、すなわち、えー、請負差額が発生をしております。

◆ 健全度調査

続いて18ページ。えー、今年度中の完了が必要な健全度調査についてのご報告です。

えー、現状を説明いたしますと、えー、今年度末の調査計画書の提出に向けて、既に、えー、約1万3000点ほどある、えー、健全度調査を概ね終えたところでございます。現在は、その評価結果の最終確認を、えー、実施しております。以上、改築業務に関する報告となります。

◆ 経営業務報告

続きまして、えー、経営業務に関する報告が、19ページからであります。

最初に、えー、財務報告、その後に広報、危機管理、内部統制、えー、苦情対応等の説明をしてまいります。えー、計画との差異としては、経営成績の差異がございますが、その詳細は追って説明をさせていただきます。

◆ 財務報告（上半期）

20ページになります。

えー、最初に、あのう、当社むすびマネジメントみやぎの、えー、法人単位での財務状況をご報告いたします。

左のグラフを見ていただきますと、えー、半期末の時点で、売上高は年間計画の54%、営業利益は85%まで到達いたしました。

えー、売上高の差異要因といたしましては、えー、売上が月によって変化するものなのですが、その水量を事業計画策定時において保守的な設定を置いていたということが、1つあります。

また、これも保守的な想定の一環で、えーと、事業計画に盛り込んでいなかった、えー、運営権者収受額以外の売上があったことについても、えー、原因の1つとなっております。

えー、また、えー、営業利益のほうが膨らんだことに関しては、この売上が拡大したことに伴うものと、えー、予備費の未消化、えー、人件費等の一般管理費において、えー、こまめな節約等抑制的な、えー、事業運営の成果が反映されたことが、主な理由となります。

えー、なお、えー、1月時点の想定では、現時点の想定では、えー、第4四半期の費用が、えー、一部資産となる、あの、第4四半期に、えー、発生予定していた費用が一部資産となるようなこともあり、えー、今期末の数値に関しては、えー、基本的にこのまま追加的な予備費を使用するような事象が突発的に発生しなければ、この年間計画以上を達成する着地となる想定でございます。

えー、引き続きまして、個別事業の、えー、財務状況について報告をいたします。21ページになります。

水道2事業につきましては、えー、売上高で仙南・仙塩広域水道事業のほうが若干50%を下回る、えー、数値となっておりますから、なっておりますが、えー、責任水量との関係から、年度末には概ね計画値に収束すると想定をしております。

大崎についても、えー、同様です。えー、なお、営業利益は60%台となっておりますが、えー、この原因に関しても、先ほどの法人ところで説明した理由と同様の理由と考えております。

えー、続きまして22ページです。

えー、工水3事業に関しては、売上、利益共に概ね計画どおりの見込みです。

ただし、えー、特に営業利益に関しては、えー、ユーザー企業あるいは、えー、使用料の、えー、増減によって影響を受ける可能性がございます。ただし、現状では特に大きな増減の情報は当社として把握はしておりません。

えー、23ページです。

こちら、あの、参考までに、えー、ご提示をさせていただいておりますが、えー、水道および工水の、えー、今年度11月までの水量を、えー、昨年度の実績と並べて比較をしております。

えー、こちらですね、受水団体側、市町村やユーザー企業側の事情による、えー、多少のデコボコはございますが、年間を通して平均的な需要があって、えー、3月だけ、えー、責任水量あるいは契約水量等の兼ね合いで、えー、多少減少するというようなトレンドになっているというのが特徴でございます。

えー、続きまして24ページになります。

こちらから、えー、流域下水道4事業の財務報告になります。

えー、仙塩、阿武隈、鳴瀬川と吉田川で、こちらグラフの縦軸のスケールが、えー、違いますので、その点だけご留意いただければと思います。

えー、特に、えー、県南浄化センターの、えー、阿武隈川下流流域で、えー、顕著でございますが、えー、夏期の、あの、夏のですね、えー、雨の影響で売上が、えー、高めに推移しているというふうに考えております。

しかし、えー、下半期は当然雨の影響が少なくなり、えー、最終的には計画値付近に落ち着くという想定をしております。

えー、なお、えー、営業利益のほうは、えー、もともとのですね、計画上の赤字を想定しておりましたが、えー、その赤字幅は、えー、縮小しております。

えー、この下水道事業に関わる赤字の、えー、点についてはですね、後ほど詳細にその理由を説明をさせていただきます。

続いて25ページです。

えー、こちらも、あの、参考までにですね、流入水量の月次水量をお示しをしております。えー、スケールが鳴瀬川だけ10倍になっておりますので、こちらもご注意ください。

えー、先ほど、えー、説明で触れたとおりですね、夏は多く冬は少ないという大まかな傾向はございますが、えー、一方でですね、3月が少ないといったような、えー、年度末の調整が見られているような傾向はございません。

続いて26ページになります。

えー、最後に、えー、法人版個別事業の一覧表まとめになります。えー、なお、あの、法人の売上にはですね、えー、個別事業以外のものが含まれるため、えー、個別事業を足し算したものが法人の数字にはなっていないということをご注意ください。

えー、その理由、えー、中身については、えー、次のページで説明をいたします。また、あの、下水の赤字に関しても、あの、後ほど説明を追加いたします。

えー、法人の、えーと、BS、えー、の、えー、値については、えー、4月にですね、増資融資を受けて以降、あの、特に増資融資等ありませんでしたので、えー、第1四半期末、第2四半期末の数字は大きく動いておりません。

えー、右下の財務指標に関しても、えー、基本的には改善方向にあります。

続きまして27ページになります。

えー、先ほど申し上げた、あの、法人の売上が個別事業の足し算にならない理由が、こちらの説明になります。

えー、端的に申し上げると、利用料金収入以外に、えー、石巻浄化センターなどの県内の他流域から、えー、汚泥を仙塩浄化センターに受け入れているという業務がございまして、その対価、あるいは、えー、県南浄化センターで、先ほど、あの、触れましたが、燃料化物の製造頒布を行っておりますので、えー、その販売収入等があります。

えー、その他、えー、合計して、年間では1％弱ぐらいの、えー、売上の規模がございますので、それが単純な足し算にならない理由でございます。

ハイ、えーと、続いてですね、28ページ、これも若干、あのう、複雑な図で恐縮なんですが。

えー、下水道事業が、えー、今年もそうなんですが、赤字基調になっているという理由について、これ、簡単にご説明をさせてください。

えー、下の図がですね、えー、左側が水道、工水、右側が下水の、それぞれの、あの、収益構造、当社の収益構造を簡単に表したものを示しております。

まず、あの、水道に関して、えー、ご覧いただくと、えー、基本的にですね、この、えー、みやぎ型事業の公募条件上ですね、われわれの売上というのは、20年間一定です。あの、水量による上下はあるんですけども、基本は一定でございます。

一方で、えー、維持管理費用は徐々に減っていく。これは、あのう、効率化によるコストダウンを見込んでいるということになります。減っていく想定です。

えー、他方で、えー、この水道事業、工業用水道事業には、改築投資の進捗による減価償却費がありまして、これが毎年、20年間かけて積み上がっていくような収支構造となっています。

結果として、えー、費用側は、費用側の変動は、えー、20年間で小さくなっていまして、えー、毎年の、えー、利益水準というのは、比較的均質化された構造になっています。

で、一方で、懸案の下水道事業のほうなんですが、こちらは、あのう、同様に売上は平均化されていて、一方で、えー、コスト側にですね、費用側に、えー、収支計画の中に、えー、改築によって生じる減価償却費が入っていないということがあります。

そのため、えー、事業期間の後半には、えー、維持管理費用の、えー、低減を見込んで利益を見込める一方で、事業期間初期には、えー、その大きな費用が問題になってくるということがございます。

で、この初期の費用をまかなうために、えー、ま、提案段階においてですね、あのう、赤字にならないように売上水準を、こう、全体で上げることもできたんですが、それをすると、えーー、あの、公募競争時の、ま、われわれの競争性の問題とか、えー、20年間でトータルで赤字にならないようにするという前提がございましたので、えー、この、その条件との兼ね合いで、なるべく、えー、低い水準に提案することを踏まえた結果、この事業期間の当初前半の数年の赤字を許容するという計画になっております。

なので、えー、20年間をトータルすると、基本的には黒字の計画ということに変わりはございません。

また、えーと、最初にちょっと触れ忘れました各事業間での、えー、会計は明確に区分されておりますので、えー、利益を相互に付け替えるといったようなことは行っておりません。

◆ 広報活動

続きまして、えーと、29ページになります。

えー、財務報告から移りまして、広報活動についての報告となります。

えー、上半期においては、えー、広報イベントとして、えー、先ほど中村のほうからもありましたみずむすびフェスを実施していたり、えー、小学校、中学校、高等学校等の、えー、地域教育機関等との関係性構築のための宮城教育応援団への参加等の活動を行っております。

えー、みずむすびフェスは、えー、上半期に、えー、仙塩浄化センター、下半期も、えー、あと、えー、計3ヶ所で行っておりますが、それぞれ1000人規模のご来場いただきました。

えー、参加者へのアンケート等も実施し、おおむね好評を得ていることを、えー、確認しております。えー、なお、アンケート結果等は、あの、当社のホームページや、えー、あるいは、あの、会場の様子を伝える動画等と一緒に公開をしておりますので、えー、ぜひご確認いただければと思います。

sites.google.com

えー、水の教育プログラムのほうでは、えー、イベントでの関係性構築を受けまして、えー、地域の方向から、あの、職場見学の依頼を受けるような、あのう、今後のわれわれの事業の運営においても、えー、好ましい地域人材育成をする動きが出始めております。

続きまして30ページになります。

えー、こちらは見学者受け入れの状況についてでございます。えー、第2四半期で約200人、半期で、えー、400人弱の方にご来場いただいております。えー、下半期にも、各方面から、えー、見学予約をいただいておりますので、感染状況に注視しつつ積極的な受け入れを継続してまいります。

また、えー、見学者対応を実施していく中で、えー、より理解を深めていただくポイント等も見えてまいりましたので、えー、当初の予定どおり、えー、多様なニーズに対応した、えー、パンフレットや説明資料等を年度内に整理して、えー、来年度からは使用を開始する計画でおります。

◆ 危機管理業務

31ページでございます。えー、危機管理業務についてです。

こちら、あの、現場単位での各種の基本的な訓練は、当然、あの、定期的に実施しておりますが、えー、危機管理のトピックといたしまして、こちら、あの、下期の実施になるんですが、えー、県と共同で11月に合同防災訓練、あのう、連絡訓練を実施しております。

えー、その中で、えー、当社としても把握した課題がありました。

えー、一例を下に示しておりますが、たとえば、この事業開始前にBCPを作成して、えー、それが、あの、各現場単位と本社支援用で、こう、分離して作成したということがあったんですが、実際にこの連絡訓練等で使ってみると、「やはり1冊にまとまっていたほうが使いやすいですね」といったような声もあったり、あと、後ほど説明するMDPの、えー、危機管理アプリケーションの運用開始も、えー、予定しておりますので、その要素を取り込んだりといったような改善を行ってまいります。

◆ 内部統制の状況

えー、続きまして32ページです。えー、こちら、コンプライアンス、内部統制の状況に関する報告です。

こちら、以前にもご説明をさせていただいてるとおり、えー、当社は、えー、当社の内部統制はですね、親会社にあたるメタウォーターグループのコンプライアンス体制に組み込まれることを前提に仕組みを作っております。

たとえば、えー、この下の図は、不正等があった場合のヘルプラインの対応体制になりますが、えー、当社の社員は、えー、メタウォーター株式会社の法務部門や外部弁護士等への通報ができる体制を整え、それを、えー、当社内、えー、みずむすびマネジメント社内でも周知をしております。

次に33ページになります。

こちら、今年度はですね、親会社からの、えー、財務報告に関する、えー、内部統制運営に関する監査を定期的に受けております。

具体的には、1回目に、えー、上半期1回目をですね、上半期末の9月に、この、えー、内部統制運営体制の評価、えー、2回目は、えー、この1月にですね、運用評価を受けております。えー、来年度の頭には、えー、今年度の運営、運用結果の評価を受ける予定でおります。

◆ 苦情等への対応

ハイ、えー、34ページになります。経営業務の最後に、苦情等への対応結果についてご報告いたします。

具体的に対応した苦情要望は、以下2点となります。

1点目は、熊野堂取水場の敷地境界付近の除草要望となります。こちら、あの、7月にですね、近隣の住民の方から除草要望を受けましたが、えー、これ、実際は除草というよりも、えー、整地伐木に近いような状況であったため、えー、住民の方の同意を得た上で、外部に業務委託をいたしまして、えー、昨年中に対応を完了いたしております。

2点目が、えー、大和浄化センターの汚泥臭気の苦情です。えー、汚泥系は基本建屋内にあるため、えー、通常状態では臭気が外部に漏れることは少ないです。

えー、しかし、この右側の写真のように、外部搬出、あの、産業廃棄物処理をする時の、えー、外部搬出をする際に、えー、アクセス道路側の高さ制限で、えー、トラックが建屋に入りきらないことなどが発生しています。これが原因だと考えています。

えー、短期的には、えー、消臭剤等を、の増強をして対応してまいりますが、恒久的にはこういった、あの、周りを囲むですね、仮囲い等の対応を検討してまいります。以上、経営業務の報告となります。

◆ 電力費高騰の影響

えー、続きまして、えー、5番、課題認識と下半期の見通しとなります。

えー、ここまでの説明で触れている部分もございますので、重要なもの4点に絞って説明をいたします。えー、2ページ飛んでいただきまして、38ページをご覧ください。

えー、1点目の課題が、えー、電力費高騰の影響でございます。これ、えー、本件、あの、非常に社会問題化しておりますが、えー、事業開始以降、継続的に燃料調整費の上昇に起因する、この主に電力費の高騰というのが発生しています。

この右のグラフ、若干複雑で、あの、恐縮なんですが、右のグラフの点線が、その燃料調整費の値になっています。

われわれがこの事業計画を、えー、ま、提案をした頃の、えー、燃料調整費というのは、実は0円以下だったんですが、えー、直近では10円、12円の、えー、水準になっております。

えー、この影響によって、えー、MSM、あの、みずむすびサービスみやぎの営業利益が、えー、今期、えー、3億円程度押し下げられる要因となっております。

えー、また、この水準が今後も継続すると、えー、5億円程度の下押しの要因が、影響が、来期以降出てくるというふうに考えております。

えー、一方で、えー、既に、えー、この臨時改定の、えー、対象指標が、その発動水準を超えてきているため、えー、この下水道動力費の特例に基づいて、えー、臨時改定の発動も検討しておりますが、えー、動力費の臨時改定というのは、えー、料金期間中に原則1回のみということになっておりますので、えー、この指標の時期ズレを、えー、踏まえて、その発動タイミングというのを調整しているところでございます。

◆ 組織体制の移行後の課題

えーと、39ページになります。えー、こちらは組織体制の移行後の課題でございます。

えー、事業開始から安定状態に早期に移行するため、えー、？？？？グラウンド体制の従事者の習熟を進めております。しかし、えー、ある程度は想定をしていたものの、えー、全体を俯瞰して技術的な支援をすべき専門技術者が、各事業所に貼り付いて、えー、従事者の育成運営の支援をしている状況でございました。

えー、その対応といたしまして、当初計画の体制になるべく早期に移行することを目的に、えー、人材の追加を適宜実施しております。えー、たとえば、えー、従事者の習熟を指揮する事業所長を助ける、えー、事業所長補佐を、えー、配置したり、専門技術者そのものを支援する人員を配置したりして、えー、全体としてですね、従事者の習熟を加速し、早期に、えー、われわれが理想とする組織体制の系図になるように、えー、その調整を図ってまいります。

◆ 仙南・仙塩広域水道での連絡管の運用開始について

3点目、3つ目の課題に関しては、仙南・仙塩広域水道における、えー、連絡管の運用開始に関する件でございます。

こちら、あのう、県が、えー、？？した連絡管の新設事業が、えー、完工し、この2月から運用の開始を予定しています。えー、そして、この管の導入と同時に、新設されたその管路上の弁の調整だったり、えー、点検だったり、そういった調整池の運用は、他の管路と同様に当社が担うことになります。

そのため、えー、この連絡管の開通により運用として変わるところもございまして、たとえば最も遠い松島受水点と山元山寺受水点の到達時間差が縮小することによって、長期的には、えー、？？があるとメリットが生じます。

一方で、今までの経験が通用しにくくなるというデメリットもあるため、よりリスクの高い松島で下限を切らないように、山元山寺の上限に、えー、多少余裕を持たせた、えー、管理目標を設定すること等での、えー、運転条件を県と調整して詰めてまいります。

◆ 改築業務の進め方に関して

最後の4番目の課題は、えー、改築業務の進め方に関する件です。

初年度の課題といたしましては、えー、事業開始前の設計成果の取り扱いで、えー、公募時とのズレ等があったため、えー、密に、その点に関しては密に県と協議をしながら業務対応してまいりました。えー、この点に関しては今後は発生しないというふうに考えております。

一方で、あのう、今後も残る課題といたしましては、えー、提案履行責任を責任施工で、あの、負っている当社と、えー、会計検査を受ける、えー、県のリスク分担、役割分担の明確化というのが1点ございます。

えー、それぞれの役割が重複しないように、えー、業務成果の確認の観点やその度合いを、えー、協力して探ってまいりたいと思います。

◆ 来年度以降の事業計画

続いて、42ページです。

えー、本編最後になりますが、えー、来年度以降の事業計画について、3つの観点で説明をいたします。

◆ 令和5年度事業計画の財務数値

43ページをご覧ください。

1点目は、えー、事業計画ですね。具体的には財務の数値に関してでございます。

こちらに関しては、今のところ、えー、中期事業計画でお出ししてる数値を動かす予定はございません。

なお、えー、全体事業計画、中期事業計画において、えー、R5、R6、令和5年、令和6年度が、えー、この20年間の中で利益が最も大きくなる想定ではございます。えー、当社としては、純利益で約6億円程度の水準を想定をしております。

一方で、MSMに関しては、えー、利益が先ほど述べましたとおり電力費に左右される状況がございますので、えー、このままの状況が続くと大幅に減益となる可能性がございます。

◆ MDP（水みやぎDXプラットフォーム）のアプリケーションの導入・運用開始

ハイ、えー、続いて44ページ、こちら、えーと、維持管理計画上のトピックになります。

えーと、われわれが提案してまいりましたMDPのアプリケーションがいよいよ、えー、来年度以降、えー、本格的な運用を開始いたします。

えー、今回でお示ししてるのは、1つ目プロセスデータの一覧性を向上するダッシュボード機能でございます。もう1つは、えー、危機管理ツールでございます。

先ほどちょっと述べさせていただき管理ツールでございます。それぞれ、えー、こちらに示したような機能を持っておりますが、えー、従業員および県のみなさまへの展開も本格的に今後進めてまいります。

◆ 第2料金期間の改築計画

続いて45ページです。えー、来年度以降の見通しの最後、えー、改築計画でございます。

こちらを、第2料金期間を見据えて説明をいたします。えー、上工水は、この9月に健全度調査に基づいて、一部提案時に想定していた改築計画を見直して、えー、第2料金期間の改築計画をまとめて提出をしております。えー、なお、見直しおよび追加を行った点数は、全調査点数の5%程度となっています。

で、続いて46ページです。えー、第2料金期間に計画している主な改築工事をまとめております。

えー、今年度から計画している業務も多くあります。工事も今後本格化してまいりますので、えー、事故等のないように、えー、努めてまいります。以上で、えー、事業報告について終わります。

◆ 仙南・仙塩広域用水供給事業における濁度上昇事故（12月9日）について

えー、引き続きまして、12月9日の事故について、えー、社長の中村から報告をいたします。

中村代表取締役社長（みずむすびマネジメントみやぎ）

（みずむすびマネジメントみやぎの中村社長とみずむすびサービスみやぎの社長を兼務する安東副社長が起立する）あ、あの、12月9日の事故でございますが、あの、ご説明の前に一言お詫びを申し上げたいと思います。

えー、点検作業中のですね、えー、緊急遮断弁を閉めるというミスによりまして、えー、濁度上昇を起こしてしまい、えー、水道法上の水質基準を超えることはありませんでしたが、え、結果的に、えー、ま、県の水質基準を超えるということになりました。

宮城県および関係市町村のみなさまに、ご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした（中村社長と安東副社長が揃って頭を下げる）。内容につきましては、副社長の安東からご説明申し上げます（と述べ、両者着席する）。

安東代表取締役副社長（みずむすびマネジメントみやぎ）

ハイ、えーとー、みずむすびの安東です。えー、ここから、えー、昨年12月9日に発生した、えー、仙南・仙塩広域用水供給事業における濁度上昇事故について説明させていただきます。えー、まず、資料47ページをご覧ください。

えー、事故当時は、えー、仙南・仙塩広域水道の高区調整池にて、えー、当社の電気保全、えー、責任者の立ち会いのもと、えー、当社から委託した株式会社カネデンエンジニアリングの、えー、担当者が、送水系統、電気計装設備の臨時点検を行っていました。

えー、本来、この点検を行う前には、えー、われわれは養生と言っていますが、えー、あらかじめ電気的な保護措置を行い、えー、遮断弁が動作しない、えー、状況にしておくべきところを、この養生作業が適切に実施されておらず、えー、11時43分、緊急遮断弁が全閉状態になり、えー、全開状態に、えー、復帰するまでの約15分の間に、えー、館内を流れる、えー、用水の流速が急激に変動したことから、堆積物等を巻き上げる事態が発生し、えー、結果的に、えー、松島町の受水点で、瞬時値ではありますが、濁度が最大0.4度、えー、県の要求水準0.1度を超える事態が発生したしだいです。

事故後の対応としては、えー、南部山浄水場の、えーと、当社の社員だけでなく、えー、他の議場からも、えー、支援者を招集し、宮城県様と連携して、主に、えー、受水市町村への連絡、えー、県が実施した、えー、濁水排水作業に協力、水質分析作業等を、えー、翌日の、えー、12月10日、えー、午後4時頃、えー、事態が収束するまで順次実施しました。

えー、また、宮城県様からは、えーと、12月21日付で、えー、要求水準違反レベル3、えー、水質に関する県基準未達に該当する、えー、改善命令の通知を受領し、えー、その通知書を受けて、えー、年明け、2023年1月12日付で、えー、県へ提出した改善計画書に即して、えー、現在対応を図っております。

えー、次48ページのほうをご覧ください。

今回の事故の原因を一言で申し上げると、えー、点検時に実施すべき事前措置、先ほど申し上げた養生作業ということになりますが、それが不十分だったということになります。

えー、ただし、その他にも、点検業務の手順が不足していたり、えー、業務のチェック体制が不十分であったりするような環境要因や、えー、そもそも、えーと、重要な点検業務にかかるリスク評価ができていなかったというような人的要因など、えー、当社の品質管理に関わる大きな課題もございますので、えー、二度と今回のような事故を起こさないために、改善対策については、えー、様々な面から検討してまいりました。

えー、主な改善対策としては、まず、えー、外務委託の業務フローを、えー、改善するために、委託業者との取り交わし書類を見直し、えー、業務フローを明文化します。

えー、次に、委託業務のリスク評価を確実に行い、1つ1つの業務に潜むリスクを洗い出し、えー、事前に必要な措置を講じてまいります。

えー、また、これらの事項については、えー、教育研修を通じて、えー、関係者はもとより、えー、社員に周知徹底を図ってまいります。

えー、次49ページ、ご覧ください。

えー、その他にも、えー、今回の事故で得られた教訓を生かし、えー、不測の事態に備えることを目的に、えー、今回の事故で判明した課題や改善点についての意見交換を行い、えー、他の事業においても、えーと、社員のリスク意識を高める教育を行うことや、えー、社内および宮城県様への連絡体制の見直し、えー、特に有事の際にも、最大限水道用水を受水市町へ、えー、届けられるように、えー、管路管理にかかる理解を深めること、えー、また、緊急時の対応力を向上させるために、えー、業務車両に搭載する資機材や、えー、水質計器等を拡充することについて、えー、事業期間を通じて継続的に取り組んでまいります。えー、濁度上昇事故については、以上となります。

◆ 年度末に向けて（危機管理・人材育成・業務の効率化とコミュニケーション）

えー、最後に、えーと、年度末に向けた、えーと、弊社の主な活動について説明をさせていただきます。50ページご覧ください。