宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

12/24第1回経営審査委員会 前編      委員会の運営方法の決定&みやぎ型事業概要の報告が行われました!

2021年12月24日、宮城県庁4階特別会議室にて、みやぎ型管理運営方式のモニタリングを担う第1回経営審査委員会が行われました。

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今回の記事内容

各委員への委嘱状の公布と委員長・副委員長の選出

◆各委員への委嘱状の公布

◆会議の成立についての報告

◆開会の挨拶 櫻井公営企業管理者

◆出席者の紹介

◆委員長、副委員長の選出

委員会の運営方法決定

◆委員会の運営に関する事務局の説明 大沼水道経営改革専門監

宮城県上工下水一体官民連携運営事業概要についての報告 田代水道経営課長

 

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各委員への委嘱状の公布と委員長・副委員長の選出

 

◆各委員への委嘱状の公布

高橋総括課長補佐

本日は、令和30度第1回宮城県企業局経営審査委員会にご出席いただき、ありがとう ございます。

開会前ですが、本委員会の委員となるみなさまに、公営企業管理者櫻井雅之から委嘱状の公布を行います。名簿順にお名前を読み上げますので、呼ばれた方は、あちらの交付 場所にご移動をお願いいたします。えー、それでは読み上げさせていただきます。

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高橋総括課長補佐

今井慈様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と今井氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、内田美穂様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と内田氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、尾形良太様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と尾形氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、小野寺友宏様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と小野寺氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、菊池修一様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と菊池氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、佐野大輔様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と佐野氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、田邊信之様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と田邊氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、橋本潤子様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と橋本氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、細川顕仁様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と細川氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

続きまして、増田聡様。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と増田氏に委嘱状を手渡す)。

高橋総括課長補佐

以上で委嘱状の公布を終わります。

◆会議の成立についての報告

ただいまより、令和3年度第1回宮城県企業経営審査委員会を開催いたします。

初めに、会議の成立についてご報告を申し上げます。

本委員会は、10名の委員で構成されておりますが、本日は全員ご出席をいただいております。公営企業の設置等に関する条例第26条第2項の規定により、過半数の委員が出席しておりますので、本日の会議は成立しておりますことを、ご報告申し上げます。

◆開会の挨拶 櫻井公営企業管理者

それでは、委員会の開催に当たりまして、公益業管理者櫻井雅之よりご挨拶を申し上げます。

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櫻井公営企業管理者

おはようございます。えー、ただいま紹介ありました、公営企業管理者をしております櫻井でございます。

えー、今日は、あー、お忙しい中、あー、えー、年末の忙しい中、この、おー、経営審査委員会のほうにお集まりいただきまして、また、委員の承諾を賜りまして、大変ありがとうございました。この場を借りまして、改めて御礼を申し上げたいと思います(と一礼する)。

えー、経営審査委員会のほう開催にあたりまして、一言、ご挨拶を申し上げたいと思います。えー、また、日頃より、いー、当企業局が関係しております水道用水供給事業、また、あー、工業水道事業、そして、えー、流域下水道事業、えー、これらへのご理解ご協力を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。

えー、県が、あー、進めております、うー、水道3事業、あー、これをコンセッション方式として、一体的に管理運営する、えー、いわゆるみやぎ型、あー、管理、いー、 運営方式でございますが、今年12月の6日に、運営権者、あ、株式会社、あ、むすび、い、え、み、むすび、えー、株式会社みずむすびマネージメントみやぎと、実施契約を締結いたしまして、令和4年の4月から、新たな体制で、え、事業をスタートするということに決まったわけでございます。

えー、本県を取り巻く水道事業でございますが、あー、人口減少、あるいは節水型社会の構築といった中で、大変厳しい経営環境でございます。えー、今後、水道料金の大幅な、あー、上昇が避けられない、えー、自治体が多数出てくるものというふうに、予想さしているわけでございます。

えー、本県では、民間の力を最大限活用することによりまして、えー、これまでと変わらず、安全安心な、あー、水を安定的に、できる限り低廉な価格で、えー、供給し、また、汚水を処理していく、このことを目的といたしまして、えー、この事業を導入するに至ったわけでございます。

えー、これまで、国内外の事業を踏まえまして、えー、事業制度には万全を期している
というふうに考えているところでございますが、あー、民間活用におきましては、厳格な監視体制が、あー、不可欠でございます。

あー、みやぎ型管理運営方式では、あー、運営権者と県、それぞれのモニタリングに加えまして、えー、学識経験者からなる、この今回の経営審査委員会によります、3段階のモニタリング体制を構築することとしております。

みやぎ型管理運営方式につきましては、県民のみなさまに対しまして丁寧に説明を行うとともに、しっかりと情報を公開しながら、あー、水道事業の新しいモデルとなるよう
取り組んでまいる所存でございますので、えー、委員のみなさまにおかれましては、 それぞれの専門に応じまして、厳格なご審査と、そして、忌憚のないご意見をいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

以上、開会の挨拶をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします(と深く礼をする)。

◆出席者の紹介

高橋総括課長補佐

続きまして、出席者の紹介に移ります。

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初めに、委員のみなさまをご紹介いたします。

今井慈様。

今井様は、日本水道協会水道技術総合研究所にて主席研究員を務めておられます。

続きまして、内田美穂様。

内田様は、東北工業大学工学部環境応用学科にて教授を務めておられます。

続きまして、尾形良太様。

尾形さまは、大崎市上下水道にて部長を務められておられます。

続きまして、小野寺友宏様。

小野寺様は、仙台市内において弁護士として務められております。

続きまして、菊池修一様。

菊池さまは、仙台市水道局にて次長を務められております。

続きまして、佐野大輔様。

佐野様は、東北大学大学院工学研究科において教授を務められております。

続きまして、田邊信之様。

田邊様は、宮城大学事業構想学群において教授を務められております。

続きまして、橋本潤子様。

橋本様は、仙台市内において公認会計士として務められております。

続きまして、細川顕仁様。

細川様は、日本下水道事業団において理事を務められております。

続きまして、増田聡様。

増田様は、東北大学大学院経済学研究科において教授を務められております。

続きまして、今回、運営権者として事業を担います、株式会社みずむすびマネジメントみやぎの出席者をご紹介いたします。

代表取締役社長の酒井雅史様でございます。

酒井代表取締役社長(株式会社みずむすびマネジメントみやぎ)

酒井でございます。どうぞよろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

続きまして、取締役の守屋由介様でございます。

守屋取締役(株式会社みずむすびマネジメントみやぎ)

守屋でございます。どうぞよろしくお願いします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

また、みずむすびマネジメントみやぎと連携して、維持管理を担うこととなります株式会社みずむすびサービスみやぎの出席者をご紹介いたします。

代表取締役社長の安東武智様でございます。

安東代表取締役社長(株式会社みずむすびサービスみやぎ)

安東です。よろしくお願いします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

ここからは、宮城県側の出席者を紹介させていただきます。

先ほど挨拶をいたしました公営企業管理者の櫻井雅之でございます。

櫻井公営企業管理者

どうぞよろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

企業局副局長兼公営事業課長の西村一慶でございます。

西村副局長

どうぞよろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

同じく、副局長技術担当の籠目勇一でございます。

籠目副局長

よろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

事務局の紹介に移ります。

企業局水道経営課課長の田代浩次でございます。

田代水道経営課長
よろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

同じく、水道経営課水道経営改革専門監の大沼伸でございます。

大沼水道経営改革専門監
よろしくお願いします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐
同じく、水道経営課技術副参事兼総括課長補佐の千葉隆浩でございます。

千葉技術副参事

よろしくお願いします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐
同じく、水道経営課総括技術補佐の小野寺マサシでございます。あ、小野寺正樹でございます。

小野寺総括技術補佐
よろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

同じ水道経営課技術主幹班長の長山恒紀でございます。

長山技術主幹

どうぞよろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

最後に、総括課長補佐をしております高橋(堅)でございます。よろしくお願いいたします。

◆委員長、副委員長の選出

続きまして、委員長、副委員長の選出に移ります。本委員会の委員長および副委員長は、公営企業の設置等に関する条例第25条第1項の規定により、議員の互選により定めることとなっております。

委員長と副委員長が選出されるまでの間、今井委員が仮議長となりまして、選出の手続きを進めてまいります。今井委員、よろしくお願いいたします。

今井委員

みなさま、おはようございます。えー、今井でございます。えー、ただいまよりですね、委員長、副委員長が決まるまで、えー、仮議長させていただきますので、よろしくお願いします。

えー、委員長、副委員長の選出についてですね、委員のみなさまからの意見がありますでしょうか? (間) 特段なさそうですので、えー、事務局から、あー、事務局案の説明お願いします。

田代水道経営課長

ハイ、えー、われわれのほうから、では、あー、推薦させていただきます。

えー、事務局案といたしましては、PFI事業に精通されております田邊委員を委員長に、えー、またですね、上下水道いずれもですね、えー、学術的知見をお持ちである佐野委員を副委員長に選任することを提案させていただきます。

今井委員

ハイ、ただいまですね、事務局から提案があり、委員長に田邊委員、また、副委員長に佐野委員をという提案がありましたが、みなさん、いかがでしょうか? (「異議なし」の声が上がる)ハイ、ありがとうございます。

それではですね、互選の結果、委員長、田邊委員に、副委員長、佐野委員が、えー、選出されました。えー、それでは、これで、えー、仮議長を終わらせていただきます。

高橋総括課長補佐

ありがとうございました。恐れ入りますが、田邊委員長、佐野副委員長、ならびに小野寺委員、菊池委員は、お席のご移動をお願いいたします(各委員、席を移動する)。

それでは、ただいま選任されました田邊委員長と佐野副委員長からご挨拶を頂戴したいと存じます。はじめに、田邊委員長、よろしくお願いいたします。

田邊委員長

えーと、宮城大学の田邊ございます。どうぞよろしくお願いいたします(と一礼する)。えー、ご指名でございますので、大変僭越ではございますけれども、会長を務めさせていただきます。

え、本事業の重要性を十分認識した上で、え、中立的、かつ客観的な立場から、委員会の叡智を結集して、この事業の円滑な運営に努めていきたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願いいたします(と深く一礼する)。

高橋総括課長補佐

ありがとうございました。続きまして、佐野副委員長、よろしくお願いいたします。

佐野副委員長

ハイ、えー、副委員長を仰せつかいました東北大学の佐野でございます。改めまして、よろしくお願いいたします。

本事業の重要性を考えますと、この経営審査委員会の、えー、役割、非常に大きいものと認識しているところでございます。えー、田邊委員長をしっかりとサポートして、えー、円滑な、えー、運営を、おー、に進めたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします(と一礼する)。

高橋総括課長補佐

ありがとうございました。

それでは次第6の委員会の運営についてに入ります前に、資料の確認をいたします。 資料1 委員会の運営について、資料2 宮城県上工下水一体官民連携運営事業について、資料3 事業計画の概要について、資料4 今後のスケジュールについて、参考資料 諮問書になります。以上でございます。資料はお揃いでしょうか?

はい。それでは、ここからの議事進行につきましては、田邊委員長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。

 

委員会の運営方法の決定

 

田邊委員長

ハイ、えー、それでは、以降の進行を務めさせていただきます。

まず、本日の委員会につきましては、参考資料として配布しておりますとおり、公営企業管理者より、運営権者が作成する各種事業計画書の適正性について、調査審議を行うよう諮問があったために、開催するものでございます。

しかし、今回は、初回の委員会ということもありますので、本会議においては、えー、今後の委員会の運営方法について決定する会議とし、具体的な審議は、次回に行うものとします。

えー、それでは、初めに、委員会の運営についてお諮りします。えー、事務局から説明をお願いします。

◆委員会の運営に関する事務局の説明 大沼水道経営改革専門監

大沼水道経営改革専門監

えー、それではですね、資料1を用いまして、えー、委員会の運営について、えー、 事務局よりご説明いたします。

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えー、まず1番、えー、本委員会の運営要領の案を説明いたします。

えー、クリップを外していただけますと、えー、別添1として、えー、運営要領本文が分離できますので、えー、そちらもご覧いただければと思います。

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えー、本委員会は、えー、公営企業の設置に関する条例に規定される附属機関であり、えー、当条例第28条において、委員会の運営に関し、必要な事項は、委員長が委員会にお諮りして定めるものとしております。

えー、運営要領の構成でございますが、第1の目的に始まり、えー、第10の雑則まで、えー、資料記載の目次構成としております。

主な条項でございますが、えー、第4として、えー、ウェブ会議システム利用の可否等を記載しております。えー、ウェブによる、えー、出席についても、正式な出席として取り扱うものとしております。えー、コロナの動向によってはですね、今後増えることも想定して、このようにしてございます。

えー、第5項、えー、所掌事務といたしまして、運営権者および県によるモニタリング結果、えー、利用料金の会計内容等について、審議を行い、意見を述べるものとしており、えー、第6 委員の責務につきましては、えー、委員は中立かつ、えー、公平に審査を行わなければならないものとしております。

2ページ目をお開きください。

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えー、続いて、えー、会議の公開、非公開の方針等について説明いたします。

えー、情報公開条例において、えー、会議は、えー、原則的に公開で行う必要があります。えー、非公開情報が含まれる事項等について、えー、審議を行う場合には、非公開の会議を開くことができると定められております。

えー、本委員会で扱う審議事項には、えー、個人情報や、えー、運営権者その他の株主企業の権利、競争上の地位、正当な利益が損なわれる情報が含まれるものと考えられます。

えー、従って、えー、本委員会は公開としますが、えー、審議内容に非公開情報が含まれる場合には、えー、会議の都度、えー、一部非公開の判断を、本委員会にて行うこととしたいと考えております。

えー、例えば、えー、一つの会議の中でもですね、前半は公開で行い、えー、後半は非公開にするという、そういった運営の仕方が想定されるところでございます。

3ページ目をお開きください。

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えー、その他確認事項といたしまして、えー、傍聴要領を説明いたします。本文は別添2をご覧ください。

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主な事項といたしまして、県の規定に従い、定員として10名としつつ、会場に応じて増員を可能とし、えー、定員を超えた場合には抽選を行うこと、えー、写真撮影、録音等は、えー、会議に支障にならない限り許容することとしたいと思います。

本日既に、えー、傍聴を認めているところでありますが、えー、ご異議がなければ、えー、次回以降の委員会につきましても、今回同様の方法により、傍聴を認めてまいりたいと考えております。

続きまして、えー(2)会議資料及び議事録について説明いたします。

えー、会議資料は、えー、傍聴者にも同様の内容で配布するものとし、えー、会議の議事録と合わせて、県ホームページにて公開することといたしますが、えー、情報公開条例に基づく非開示情報はえー、除いた内容としたいと考えております。

なお、えー、動画の撮影および公開については、予定はして おりません。

以上で、えー、資料1 委員会の運営についての説明を終わります。

田邊委員長

ハイ、ありがとうございます。えーと、それでは、今のご説明2点ございましたので、最初のほうの、えー、まず、宮城県企業局経営審査委員会運営要領について、えー、 ご質問等あればお願いいたします。(間) いかがでしょうか? よろしいですか? ハイ。

では、本委員会の運営については、本要領に則り運営するということで、本日付で委員会として決定することとして、よろしいでしょうか? (「異議なし」の声) ハイ、 それでは、事務局案のとおり決定します。

続いて、えー、会議の公開、非公開の方針について○○したいと思います。えー、これつきましても、質問等あればお願いします。(間) よろしいでしょうか? 

ハイ、えー、では、本委員会の公開については、えー、原則的には公開で行われることとし、一部非開示とする必要がある議事がある場合には、委員会の開催の都度、決定をするということ。

また、傍聴要領、および非公開とした場合の会議の議事録の公開方法についても、事務局案どおりとすること。

ということで、本委員会として決定してよろしいでしょうか? (「異議なし」の声)ハイ、えー、それでは、事務局案のとおり決定したいと思います。よろしくお願いいたします。

 

宮城県上工下水一体官民連携運営事業概要についての報告 田代水道経営課長

 

田邊委員長

えー、それではですね、えー、次に、7の(筆者注:次第7ではなく6の言い間違いです)報告に移ります。えー、報告(1)宮城県上工下水一体官民連携運営事業の概要について、企業局から報告願います。

田代水道経営課長

ハイ、それでは、私からですね、説明させていただきます。着座で失礼いたします。

えー、資料の2をご用意いただければと思います。資料の2になります。よろしいでしょうか。

それでは、あの、宮城県上工下水一体官民連携運営事業、われわれは、みやぎ型管理運営方式と呼んでございますが、こちらの事業概要について説明させていただきます。

まず1ページをご覧ください。

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初めにですね、企業局が運営します3種類の水道事業について説明いたします。

県の上水道事業ですね、えー、水道用水供給事業と呼ばれる、ダムなどから取水しました水を浄水場で水道水に処理し、えー、市町村ののタンクまで届ける、うー、水の卸売りを行う事業で、県内25の市町村に水道水を供給しております。

工業用水道事業は、産業の血液とも言われるもので、水源から取水した水をそのまま、または簡易的な水処理を行いまして工場などに送る事業で、県内74の事業所に供給してございます。

流域下水道事業は、複数の市町村が集めた汚水を、口径の大きな管路で下水処理場に集めて処理し、川や海に放流する事業で、県内26の市町村の汚水を処理しております。

2ページをお開きください。

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みやぎ型管理運営方式の事業区域となります。

水道用水供給事業は、赤枠の区域で、県北部を供給エリアとする大崎と、県中央部から南部を供給エリアとする仙南仙塩の2事業を運営してございます。

工業用水道事業は、緑色のマークの箇所で、北から仙台北部、仙塩、仙台圏の3事業を運営してございます。

流域下水道事業は、青色のマークで示してございますが、県内全7事業ございますが、みやぎ型管理運営方式の対象となりますのは、水道用水供給事業と処理区域が重複いたします北から鳴瀬川、吉田川、仙塩、阿武隈川下流の4事業となります。

以上3つの水道事業を合わせまして、全9事業がみやぎ型管理運営方式の対象事業となります。

3ページをご覧ください。

水道事業の経営環境でございます。ますます厳しくなることが予測されております。 人口減少によりまして、現在の料金水準では、収入がですね、減少してまいります。 また、節水型社会が進んでいることにより、さらに水需要が減少していきます。

このような中におきましても、宮城県の水道事業、事業開始から30年以上経過してございます。今後、管路などの大規模な更新が必要となってまいります。

そのため、既に施設の統廃合や管路のダウンサイジングに取り組んでいるところでございますが、こういった効率化を図るだけでは、水道料金を原資としました、独立採算を原則とする水道事業におきましては、将来の料金単価の上昇は避けられない見通しとなってございます。

4ページをご覧ください。

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県では事業の効率化を図るため、30年以上も前から民間事業者に浄水場などの運転管理を委託などをして実施を、実施してございます。

しかし、現在の契約内容でございますが、期間はですね、長くても5年、また基本的に個別の契約、さらには、上水道は仕様発注となっているため、民間の企業の力を十分に生かせていないという現状にございます。

みやぎ型管理運営方式では、契約期間を20年、9事業一体で、設備機器の修繕や改築工事も、民間事業者の役割といたしました。また、発注方式を、全事業性能発注として、民間の力を最大限に活用できるようにし、コスト削減効果の最大化を図っているところでございます。

5ページをご覧ください。

みやぎ型管理運営方式ですが、民間の資金や経営、技術力を活用することによって、質の高い公共サービスの提供をめざすPFI事業でございます。

その中でも、最も導入効果が期待できる公共施設等運営権制度、ま、いわゆるコンセッション方式を活用した官民連携事業でございます。

この制度は、利用料金の徴取を行う公共事業におきまして、施設の所有権を公共主体が有したまま、施設の運営権を民間事業に設定いたします。

運営権を設定された民間事業者は、この運営権を担保として、金融機関などから資金を調達し、また、利用者からの料金収入によって公共サービスを提供するという、そういう制度でございます。

コンセッション制度の利点は、これまでの委託などと比較いたしまして、事業上における民間事業者の裁量が拡大することにより、民間のノウハウを最大限、質の高い公共サービスの提供が期待できるところにございます。

6ページをお開きねがいます。

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PFI事業の中で、最大の効果が期待できるコンセッション方式を水道事業に適用するため、宮城県が国に働きかけて実現した平成30年の水道法の改正の内容について説明させていただきます。

左側の青色の図がこれまでの方式で、公営として運営してまいりました。えー、図の下から、え、水道施設の所有権は県、え、水道事業者も県。その上で、運転管理や維持管理、更新工事などを、県が民間に委託して事業を運営してございます。

右側の赤色ですね、これが改正以前の水道法でございます。水道事業にコンセッション方式を導入する場合には、県は水道事業の認可を手放した上で、民間事業者が国から 水道事業の認可を取得するという必要がある制度のみでございました。

県では、代替性のない社会資本でございます水道事業にコンセッション方式を導入したとしても、将来とも県が水道事業者としての責任を持ち続け、しっかりと事業をコントロールできる制度でなければならないと考え、平成28年12月の未来投資会議におきまして、知事が国に対して水道法の改正を求めました。

その結果、中央の緑色、官民連携、いわゆるみやぎ型管理運営方式が実現できることとなったものでございます。県は施設の所有権だけでなく、水道事業者として、最終責任を担いつつ、水道事業の現場において、県と民間が連携して最適な役割分担のもとで、え、事業運営をすることが可能となったというものでございます。

7ページをご覧ください。

県では、みやぎ型管理運営方式の制度を構築するために、国などにおいて行われました、民営化した事業を再び公営に戻した事業であるとか、水質悪化や料金高騰など、 海外のさまざまな官民連携事業の調査結果を確認いたしました。

これらの事業を整理いたしますと、失敗と言われている海外の事例ですね、その原因なんですが、以下の3点にまとめられるということがわかりました。

1つ目は、事業計画の妥当性、これをしっかりと確認することが重要であるということです。これは無謀な事業計画によりまして、経営破綻した事例からの教訓です。

そのため、みやぎ型管理運営方式では、事業者の選定段階におきまして、水道事業やPFI事業に精通する各分野の外部の有識者で構成しますPFI検討委員会を組織しまして、応募者の提案をさまざまな角度から、公正で厳格に審査していただき、最適な事業者を選定したところでございます。

2つ目でございます。これはコンセッション方式に限らず、PFI事業におきましては特に重要と言われております事業期間中のモニタリングでございます。

後ほど詳しく説明いたしますが、みやぎ型管理運営方式では、本経営審査委員会が最も重要な役割を担うということになりますが、3段階の監視体制によりまして、水の安全安心はもちろん、経営状況も含めて、しっかりとしたモニタリングを行える体制を構築してございます。

3つ目は料金の関係です。海外の失敗と言われている多くの事業でございますが、施設の老朽化などに伴いまして、料金の値上げをせざるを得なくなった場合、料金改定の方法などが不明確であったことから、利用者の理解が得られずに大きな問題になってしまったというものでございました。

こちらも後ほど説明させていただきますがみやぎ型管理運営方式におきましては、 料金改定の条件や改訂方法も含めまして、全て契約で規定するとともに、民間の側には料金改定の裁量を与えない仕組みにしてございます。

8ページ、9ページには、みやぎ型管理運営方式導入の経緯を記載いたしました。

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このように平成26年度の企業局内部での危機感の共有から、方向性の検討、調査や制度設計、法令改正、県条例の制定、運営権の議決、水道法の事業認可等と、8年にわたる長い時間をかけまして、来年4月に事業開始をできるというところまで来たところでございます。

10ページをお開きください。

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コンセッション事業におきまして、事業を運営する民間事業者は、運営権者と呼ばれます。

みやぎ型管理運営方式におきましては、20年間の事業期間に、運営権者が収受する料金は、原則的に事業者の公募段階の提案額で確定いたします。

そのため、運営権者が事業を継続する限りにおいて、ここで示す事業費の削減は達成される制度となってございます。

そのため、現行の体制で県が20年間事業を継続した場合の9事業合計3,314億円の事業費に対しまして、約10%、337億円の削減が実現してございます。

11ページをご覧ください。

この事業費削減額337億円は、今後必ず訪れます管路の本格更新時の多額の企業債の発行需要に備えるために、現段階では、この企業債の発行、つまりは借入金の残高を抑制し、財務基盤の強化を図るということが重要でございます。

また、一部につきましては、現在の利用者に還元するため、事業期間中の料金の上昇抑制にも活用するということを検討してございます。

具体的な活用方法は、令和6年度に予定してございます次期の料金改定に向けまして、関係市町村と協議を行いながら決定するということになります。

12ページをご覧ください。

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みやぎ型管理運営方式はPFI事業でございます。そのため、運営権者が行う事業内容は、県の予算や決算から切り離され、県の監査の対象からも外れるということになります。

しかし、水道事業は県民生活にとって重要な代替性のない社会資本でございます。運営権者の財務や水質などの運営状況につきましては、県民の代表であります県議会へ報告する必要があると、報告必要がございます。

そのため県では、条例に県議会への定期的な報告を定めました。県は、後ほど説明します運営権者や県のモニタリング結果を、本経営審査委員会の審査や答申を経まして、県議会へ報告し、また、ホームページにおいて公表するということとしてございます。

一方、運営権者におきましては、県の情報公開条例に準じて、すでに策定しております情報公開取扱規定に基づきまして、適時、情報公開を行うことを契約に規定してございます。

13ページをご覧ください。料金と料金改正の仕組みでございます。

みやぎ型管理運営方式におきましては、県が収受する料金と運営権者が収受する料金を合わせた全体額が、利用者が負担する水道料金となります。

水道料金の改定は、基本的に5年に1度、県と運営権者の協議後に、市町村との協議を経まして、本経営審査委員会からも意見をいただいたうえで、県議会の議決によって決定されるということになります。

14ページをお開きください。

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みやぎ型管理運営方式におきましては、運営権者が利用者から収受する利用料金を、 運営権者収受額と呼びます。

金額は後ほど(筆者注:「先ほど」の言い間違いです)説明したとおり、事業者の公募段階の提案額で確定していることから、実施契約でその金額を規定してございます。

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        みやぎ型管理運営方式 実施契約書 65~68ページより

みやぎ型管理運営方式 実施契約書 https://www.pref.miyagi.jp/documents/35976/keiyakusyo.pdf

また、この運営権者収受学の改定ルールでございますが、基本的に、これも実施契約に規定しております市町村との契約水量、つまりは需要の変動と、これも実施契約に規定しておりますが、日銀等の物価指標、つまりは物価変動によりまして、恣意性なく記載の算出式によりまして算定されるという制度となっております。

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        みやぎ型管理運営方式 実施契約書 目次より

みやぎ型管理運営方式 実施契約書 https://www.pref.miyagi.jp/documents/35976/keiyakusyo.pdf

15ページをご覧ください。

水質事故や災害が発生した場合には、県が主体となって、現在と同じように運営権者と協力して被害状況を調査するとともに、県が関係市町村との調整も行います。

施設が被災した場合には、これも現在と同じですが、国の災害復旧制度を活用しまして、県が主体的に復旧復興業務を行います。

16ページをご覧ください。

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3段階によります運営権者のモニタリング体制です。

運営権者は、県から示されました要求水準を充足する運営方法、これを自ら設定しまして、その運営状況をみずから監視いたします。

県は、運営権者が要求水準を遵守しているか、しっかりとモニタリングを行います。

そのうえで、本経営審査委員会は、運営権者と県のモニタリング結果を確認して、その結果を運営権者にフィードバックしていただきます。また、必要があれば、運営方法の見直しも求めていただくということになります。

17ページ、18ページは、本経営審査委員会の審議事項であるとか、委員の立場等でございますが、確認、先程ですね、確認させて、確認いただきましたので、ここでの説明は割愛させていただきます。

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私からの事業概要の説明は、以上となります。

田邊委員長

ハイ、ありがとうございました。

えーと、ただいまのご説明で、あの、事業についてですね、委員の方に共通認識を持つという意味で、既にご存知の部分もあるかと思いますけれども、再確認していただいた次第でございます。

あの、ご説明にもありましたように、えー、やはり海外の事例なども踏まえた制度設計になっておりますし、また、客観的な運営を可能にするような仕組みも取り入れられておりまして、えー、また、あの、議会および県民への報告も、ま、きちんとした形でするという形になっております。

で、まあ、逆に言いますと、これからこれを実際にオペレーションしていくうえでですね、モニタリングという機能が非常に重要になってくるんだなあと思いますので、改めて、この委員会の重要性というか、役目の重さをですね、認識した次第でございます。

さて、それでは、あの、今のご説明につきまして、何かご質問等ございますでしょうか? ハイ、では、増田委員、お願いします。

増田委員

えーと、増田です。えーと、今いただいた資料の17ページのところに、今回のこの経営審査委員会は、ま、条例で設置されるというふうに書いてあるんですけれども、えーと、この条例自身は、ここに書いてある状況ですと、昭和49年から、あのう、動いているということなんですが、この経営審査委員会と類似の機能を持っている先行の委員会みたいなものが、何か存在してるんでしょうか?

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田邊委員長

これは、じゃあ、事務局のほうからお願いします。

田代水道経営課長

ハイ、ありがとうございます。えー、公営企業の設置等に関する条例が、昭和49年から施行してるというところでございます。

で、実は、あの、この設置条例の中におきましては、この、今回ですね、この、外部の、おー、附属機関的な、あー、位置付けの委員会は、今回初めてでございます。

ただ、あの、県のですね、知事部局と言いますか、本体のほうにはですね、さまざまな附属機関のですね、えー、位置付けを持った、あの、おー、委員会が設置されてございます。今回、企業局としては、初めての外部の専門委員会となります。

増田委員

ハイ、ありがとうございます。

田邊委員長

ハイ、よろしいでしょうか。それでは、他にご質問等ございませんか? (間)ハイ、よろしいでしょうか?

それでは、また、あのう、今後、実際に、あのう、2回目以降ですね、いろんな検討を進めていく中で、いろんな議論も出てくると思いますけれども、今回、次第ということもございますので、この議題については、ここまでにさせていただければと思います。

(「12/24第1回経営審査委員会 後編」に続く)