宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

9/4「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」後編 みやぎ型の現在とこれからの 私たちの取り組み

 

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        チェリールゥ💗アースベィビーさん作成画像

 

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今回の記事内容

「”みやぎ型管理運営方式”という名の水道民営化 これからの私たちの取り組み方向」小川静治さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

「宮城県水道民営化の何が問題か」橋本淳司さん(水ジャーナリスト)

参加者からのご発言

みやぎ型川柳のご紹介 佐久間敬子共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

閉会の挨拶 中嶋信共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

街宣のご案内

カンパのお願い

集会参加者からのご意見・ご感想

 

 

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

この報告の資料は下記からダウンロードできます。

http://miyagikenmin-fukkoushien.com/pdf/index/9.4suidouogawa.pdf

 

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

さて、いま3人の方の報告で、これまで議会の論戦の中で何が明らかなってきたのか? ということが見えてきました。

それを受けてですね、次に今後の話です。えー、今後、このみやぎ型をめぐって、まだまだいろんな手順、手続きが残っています。

それはどういうふうに進んでいくのか? その中で、何がポイントになるのか? それを受けた私たちの運動の方向性は、どういうふうに考えていけばいいのか? ということについて、市民ネットワーク事務局の小川さんから追及していただきます。よろしくお願いします。

小川さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

みなさん、こんにちは。小川でございます。

えーとー、今までのご報告の中でですね、今日ご参加のみなさん、「この水道民営っていうのは、なんちゅうことなんだ? 」ということについて、相当確信も持たれてきてる、そういう状況かなっていうふうに思います。

こんなにひどいものが、なんで横行をするのか? なんで、 この県という役所の中でですね、あるいは宮城県という自治体の中で、こんな横車が なぜ押されるのか? 

非常に、あの、憤慨に耐えないわけですけれども、えー、私たちはこれから、じゃあ、どういうふうに水道民営化の問題に取り組んでいったらいいのか? ってことについて、命の水のネットワークの事務局で議論した中身について、ご紹介をしたいと思います。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

 

これがこの間、なんか、あのう、集会をやる度に紹介をしている、「こういう流れで、今ここにいますよ」っていうふうなことを、ご紹介をしてきたわけです。

今ちょうど、この拡大したところ、黄色い点線の中で、えー、動いてるわけですね。 ただ、まだ、事業開始来年の4月っていうふうになっていますけれども、実施契約書の締結はまだです。それから、公表もまだです。で、いちおう来年の4月事業開始ということで動いています。

で、それをもう少し、わかりやすくといいますか、簡潔にしたのはこれです。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

 

で、現在、先程らい、報告されておりますとおり、えー、運営権設定に係る水道法の許可申請というのを、厚労省に、現在、宮城県行っているわけですね。まだ、許可は出ていません。

許可が出たら、運営権の設定の公表をやる。そして、(実施)契約書の締結・公表する。で、運営権を登録する。こういうふうな段取りに、現在なっています。

で、そういう、ま、若干遅れてる、作業としては遅れてるようですけれども、まあ、 ある意味出来レースですから、あー、遅かれ早かれ、これが具体化するであろう、と。

で、県がこのあと進めなきゃいけないことは、基本的にはですね、この上のところに建企って書いてあるのは、建設企業委員会という県議会の委員会ですね。ここには、報告や、ま、議論する中身はあるけれども、定例会には、一切報告しません、あ、いや、「何か決める議案は出しません」って言ってるんですよね。

だから、「建設企業委員会でだけしか、議論はされません」ということです。もちろん、今日お集まりの議員の方が、各定例会のね、一般的な質問の時に取り上げられるとは思いますけれども、県の側から議案を出すということはないんだっていうことですね。

「こんなバカな話もあるか? 」っていうふうに思うんですが、そういうことなんだそうです。だから、もう、県に言わせると、「コンセッションというのは、そういうことなんです」っていうことです。

で、県は、やらなきゃいけないのは、こにある受水市町村への説明、えー、宮城県の用水供給事業っていうのは、卸し事業ですから、顧客である市町村に対する、「こういうふうなやり方しますよ」っていうことを説明をする場を設けていかなければいけません。で、まあ、各自治体、受水市町村も、いろいろ受け止め方は様々です。

で、私達のこれからの取り組み方向、これは、あの、時間の関係でお尻が切れちゃって慌てちゃうとまずいので、最初に結論からお話ししたいと思います。

 

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

 

ひとつは、先程らい出ています実施契約書の中身、どういう契約をするのか? 考えてみれば、車を買う時に、契約書のハンコを付かないで買うことは、ないわけですよね。

契約書、今ないんですから。ない中で進めるって言って。そんな馬鹿な話は、ないわけですから。ですから、だけど、「それがコンセッションだ」っていうのは、彼らの言い分なんだけれども。

その内容について、具体的に、あのう、ま、時期の進捗の中でね、出てくるでしょうから、それを議会のみなさん方だったら、あの、議員のみなさん方のいろんな情報提供を受けつつ、われわれが、こういう問題があるっていう問題提供していくっていうこと、それを調べて発信するということ、これが必要になると思います。

それから、14種類の先程も出ていますこの計画書の内容、来年2月までかかるわけですからね。ボクは、あのう、是非みなさま方も、なんか機会があればと思うんですけど、賛成した、今回の議案に賛成した議員、自民党の議員の人たち中心にね、さきほど中嶋さんがやってましたが、いくつかの、おー、これは何ページですか? 10ページかな? レジュメにありますけれども、この内容を聞けばいいんですよ。

 

miyagi-suidou.hatenablog.com

 

たとえば、「事業の運営権を手に入れた企業が、上工下水道の事業を決定するというふうなことなんですか? 」っていうふうに、議員の人に聞いて、議員の人ね、実を言うと、答えられないと思うんですよ。断言できない。

で、全部の項目そうなんですね。要するに、何のことはない、あのう、きょう野党系のみなさん方いらっしゃいますけど、与党系も情報提供されてないんですよね。

だから、わかんないんですよ、議員自体。どういう詳細内容なのか? っていうことについて。だから、質問されても答えられないという状況になっています。それで決めるんですから、話にならないですね。

で、水ネットとすれば、そういう意味でわかった問題、あるは疑問な問題、さまざまな問題をですね、公開質問状だったり、要請書ということで、これからも発信していく、と。

で、全体像が明らかになるように、あの、努力をするいうふうなことが、一つの大きな塊として、われわれは、やんなきゃいけないことだと思います。

もう一つは、裾野を広げるという問題です。

えー、先ほどご説明しましたように、受水市町村っていうのがあるんですよね、各市町村は、これまた、よく説明されてないわけですよ。だから市町村も、市民から質問されたら、どうやって答えていいか? っていうのは自信がないわけですね。

で、そういう点で言えば、市町村にちゃあんと説明させるっていうことが、私たち市民とっては重要です。で、この後でちょっと触れることになるかもしれませんが、広域化の問題も含めて、この問題は、大きな今後のテーマということです。

もう一つは、県の出前講座、これは、あの、やると言っています、県は。説明の場は、これから作るんだっていうふうに言っています。それを活用して、宮城県に対して説明の場を設けていくという、要請していくことが必要になってきます。

同時に、この問題は、全国的な問題です。宮城県だけの問題ではないということです。同時にそれは、世界的な問題とも言えます。ちょっと話が大きくなりますが。

いずれにせよ、そういう宮城県以外の方々との、市民との運動の連帯というものを意識しながら、この問題を進めていく必要があるというふうに思います。今日この集会の場も、全国に発信してるってことの意味は、そことの関係であるんだろうというふうに思います。

それから3番目の大きな塊としては、最も手っ取り早い方法は、この民営化やめさせるのは、県民生活を守る県政に変える、と。もっと具体的に言えば、民営化をやめる知事を選ぶというのが、一番手っ取り早いわけですね。

で、それは、横浜を見ればわかるわけですよね。誰しも、「そのとおり」っていうふうに思うわけです。それから、「ああいう状況を作れないもんか? 」というふうに思います。本当に県民生活を守るための県政に切り替えてくための取り組みっていうことは、やはり、私たちが迫られるだろうなっていうふうに思います。

で、知事選挙、間近です。知事選挙開始した段階でですね、公開質問状も出しながら、この問題について引き続き、えー、次期の県政を担う人たちに対して、問い続けていくということが必要だと思います。

で、一方で、国民生活を守る、県民の生活だけではなくてですね、国民生活全体を守るために、水道法の改正というものを、今回の民営化の問題も、もともとは、発信元は水道法の改正にありました。従って、水道法を元に戻していく、そういう取り組みも合わせてやっていく必要があるということです。

大きく言うと、その大きな3つの方向性の中で、取り組みをしていく必要があるだろうというふうに思います。ぜひ、みなさん方と一緒に、あの、この取り組みを進めていきたいというふうに思います。

で、残りの時間で、ちょっと補足的な内容でご説明したいと思いますが、今年の2月に市民講座っていうのをやったんですね。その時に、「こういうことが懸念されます」ということをいくつか挙げました。その懸念されますということが、現実になってきてるということです。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

で、合計すると5つぐらいあったんですけども、1つは、みやぎ型管理運営方式いわゆる今回の水道民営化は、上からの広域連携とセットである、と。これ、ちょっと後で補足しますけども、ちょっとこういうことだけ、項目だけ見といてください。

2番目は、民営化で、今回の民営化で運営権を手にしたメタウォーターグループですね、これは積極的に各自治体の水道事業の受託を進めるでしょう。「受託する宮城県上工下水、まあ、みやぎ型管理運営方式は利益率が低いので、 各市町村に手を伸ばすでしょうね」っていうことです。

3番目は、この上からの広域連携っていうのは、運営権を手にした企業=メタウォーターグループにとってみれば、競争相手がいないわけです。市町村に対してですね、あの、いろいろ売り込みをかける時に競争相手いないんです。

ですから、格好のですね、交渉の受け皿作りと言いますか、あの、メタウォーターのための、メタウォーターにとってみれば、非常に条件のいい、えー、商環境って言いますかね、取引環境を作ってくれたということになります。

で、4番目は、市町村は、運営権を手にした企業=メタウォーターグループのサポートを受けながら事業を委託するっていうことで、手間とコストの削減になるっていうふうに錯覚するわけですね。困ってるわけですよ、各市町村も。あの、身の丈に合わない、その水道の施設を持っていたりとか、「水道料金これからどうするか? 」なんてこと悩んでるわけですね。

で、その時に、「メタウォーターグループさんよろしくね」って言うんで、「お任せすることによって、手間とコスト削減されんじゃないか? 」というふうに思うわけです。

だから具体的に言えば、村田町なんかは、そのためにコンセッション事業を考えたわけです。ところが、村田町っていうのは事業の規模が小さいので、いわば受ける企業が なくて、旨味がないためにね、それでやめちゃったっていう経過があります。

で、最悪は、圏域単位、たとえば、あー、塩釜、多賀城、七ヶ浜エリアっていう圏域単位ですね。たとえばですね、その単位での広域連携を、上から宮城県が主導して、垂直連携、つまり宮城県の上工下、あ、上水道の行政供給事業と、市町村の水の供給事業を合わせてしまう。

要するに卸しが上ですから。小売りが下ですから。こういうふうに縦の関係になるんで、垂直連携。横に、あの、たとえば塩釜と多賀城が一緒になると横ですから、水平連携というふうになるわけですね。それから、垂直連携を、この後、どんどん進められることになるだろ、と。

ただ、これは極めてタチの悪いものだ。で、それをメタウォーターグループが担うってことであれば、なおさらだっていうことです。で、あのう、そのことが証明されたのは、今年の6月の28日の知事の定例記者会見です。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

私は、あのう、事務局会議でも言ったんですけど、村井さんってのは、「問うに語らず、語るに落ちる」と。こちらが聞いたこと対しては答えないんだけど、自分がペロッとしゃべった時につい本音が出てしまうってやつですね。

これで、中身で具体的にどういうふうに言ったかというと、「一つの水道事業者だけではなくて、二つ三つの水道事業者、つまり市町村ですね、これを足し合わせて大きくして、水道事業単位を広域化していく、と。これが非常に大きな課題だと思います」、と。
それから、2番目には、「各家庭の入り口のところからダムまでを一つにする、(一括して管理運営する)というのが垂直連携ということです。」「市町村がどうするのかということを、これからしっかりと」、ここが気に入らないんですけども、導いていかなければなりません」「なんで、あんたが導くんだ」と、こういうふうになるんですけども。

それから4番目には、「私は垂直連携の方が効果は出るんじゃないかと思います。これは20年間の大きな課題ということで、次の方にバトンタッチしたいと思います。私はその入り口を作りました」と、こういうふうに言ってるわけですね。

要は、村井さんは、あの、垂直連携をやるということを、これ、6月の28日、県議会はまだやってる最中なんですよ。議決されてない前なんですね。で、このことは、ここに書いてある垂直連携ということは、今までの市民に対する説明の中で、一言も言ってないんです。垂直連携のすの字も言ってないんです。

そのことを8月20日の日に、企業局の担当者3~4人と情報交換をした時に、「そういうこと説明してないでしょ」っていうふうに言うと、何も言えないんですよ。説明してないんだから。

だから、本音はここなんですよね。水道の民営化というのは、とどのつまり、この垂直連携で入り口、蛇口のところから、各家庭の入り口からダムまでを一つのものにして、それを一社が 担う、それも外資が担う、今の状況は。そういうのが、今の宮城県の水道民営化のぶち当たってる問題なんだっていうことです。

で、知事がこのように言うんですから。「私はこうやりたい」って言ってるんですから、知事が。だから、まっとうな、これは本当に、ある意味では、正直な県が進めたい中身を言ったなというふうに思います。

しかし、このことを知らされない圧倒的多数の方は、たぶん99.9%、今日ここにいらっしゃる方の大半の方も、こういうことを言ったってのを知らないっていうふうに思います。知らないことをいいことに進めてる。こういうことです。

で、このことはですね、実をいうと、ちょっとこれは、あのう、えー、ここに入れましたけども、2017年の2月9日、右下のところですね、上工下水官民連携運営の検討っていうのを、取引業者の人達とやったんですね、宮城県は2年3年かけて。

 

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

で、いわゆる、あのう、水道の民営化を市町村への展開っていうふうにここに入ってますね。で、要するに市町村に展開するんだと、水道の民営化を。ということで、具体的にはここです。「まずは、広域水道から全量受水してる市町村を対象に検討します」、と。

つまり、えー、100%あるいは100%近く、あのう、受水してる市町村ってあるんですね。要するに、自己水源を持っていないところ、それはどこか? っていうんで、ここで、柴田、七ヶ浜、富谷、大平、村田、ここら辺ぐらいまでです。で、90%ぐらいが、この残りのところですね。

狙われてんですよ、こういうところが。民営化で狙われてるんですよってことです。
だから、こういう自治体に対しては、あのう、それぞれ、たとえば柴田町であれば、「柴田町どう考えますか? 」ってことを質さなければいけないというふうに思います。

で、あけすけに、とにかくこういうふうに民営化を、垂直連携で、えー、柴田町から 含めてね、100%近い受水してるところが、狙って垂直連携を進めようとしてるというのが今の状況です。

で、それを大義名分としては、広域連携ということで進めようとしてるということです。で、広域連携は、まあ、あの、以前からいろんな流れがあったわけですけれども、ここは面倒くさいので省略しますが、現在、この(咳払いする)、失礼、宮城県が水道事業に取り組んでるのは、この一番下にあるのが民営化の取り組みなんですね。よいしょ。ここですね(とスクリーンを示す)、上工下水一体運営。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

同時並行して進めてるのは、広域連携ということを進めてるんです。これ、実を言うと、セットなんです。で、このフォーマットを、「下2つを合わせて、トータルにこうやって取り組んでいくんです」っていうふうにロードマップを作ってるんです。

で、これは具体的には、令和5年から、たとえば広域水道であれば、法定協議会を設立したいというふうに思ってるんです。国が「こういうふうやりなさい」って言ってることを受けて、県がやろうとしてるわけですけど、こういう流れの中に、つまり広域化を進めていくっていう流れと、あのう、水道の民営化っていうのは、全部一緒くたのもの、1つのもの、セットのものなんだ。

だから、水道の民営化の問題だけを取り上げても、やっぱりダメなんですね。全部取り上げなきゃいけない。広域連携の問題も取り上げていかなきゃいけない。こういう問題に、私たちは今、ぶち当たってるんだってことです。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

で、広域連携については、もうすでにいくつかの考え方が示されていて、こういうふうに左側にA市ってありますけど、最初は中心になる市を決めて、そこから、だんだんだんだん拡大してって、実質的にずうっと広域連携の範囲を大きく拡大していくことによって、「ま、じわじわとやってきましょう」というふうなことを、民間はずっと考えていて、こういうことはもう数年前から、いわゆる業界の中では、常識として進められてきたことなんだということです。

だから、私たちはそういう点で言えば、広域連携の問題と水道民営化の問題、セットにして考えなきゃいけないっていうことを先ほどで言いましたけれども、県はこの民営化にあたって、要求水準書っていうことを作って、こういうふうに言ってるんですね。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

県内市町村や一部事務組合、まあ、水道関係のそれぞれの市町村というふうに考えてください。あのう、水道事業、下水道事業、および下水道事業の類似事業に係る業務を、メタウォーターグループは受託することができるっていうふうに書いてあるんです。

で、市町村の水道事業を受託することができますよ。ただ、あの、また、市町村が自ら実施する水道事業および下水にかかる問題についてですね、運営権者に、つまり、メタウォーターグループに協議を求めた場合、運営権者=メタウォーターグループは協議に応じること。

「協議に応じなさい」って言ってるんですよ。で、「断わっちゃダメよ」っていうふうに言ってるんですよね。これは、まあ、明らかなわけですよ。

要するに、「水道事業で困ってる市町村水道がいろんな助けを求めてきたら、メタウォーターグループはちゃんと協議に応じなさい」。こういうふうに言ってるわけです。

で、これを、県の用水供給事業と市町村水道事業を全部合わせてしまうというふうなことを、もくろまれている。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

ただし、「県と水道の垂直連携をどうお考えですか?」っていうことを、仙台市長選挙の際に、私たち水ネットが質問した際に、郡市長は、「本市においては、現在のところ新事業者に業務の一部または全部になる垂直連携の導入検討を考えておりません」というふうに、明快に答えていただきました。

これは非常に大きな意味があります。仙台市は垂直連携は考えていません」って言ってるわけです。これを県が進めるってことになると、相当ハードルが高いってことになるだろうというふうに思います。

で、先ほど福島さん、県議会議員の福島さんのほうからありましたけれども、この日水コンという、まあ、コンサルタント会社、これがシナリオ書いてるわけですね、あの、水道民営化の。で、あのう、今後の宮城県の水道のあり方について、最後ですけれども、こういうふうに言っています。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

「既存の用水供給事業、現在やってる用水供給事業ですね、それを、民営化を活用しながら、市町村水道事業体同士の水平連携、横の連携を進めて、将来的には用水供給事業と垂直連携も視野に入れた『発展的広域連携』の実現を目指していくことが現実的であると考えられます。」というふうに、日水コンというコンサルタント会社が言ってるんですね。

この書いてある内容の報告書は、県のホームページにも載っかってるんです。県のホームページに載っかってるってことは、県がそう考えてるってことです。

だから私たちは、県が今このようなことを企んで、水道事業の民営化をやり、突破口を、まず一番最初の関門突破してね、進めようとしてるんだ。この取り組みは、しかし、そう簡単には実現しないので、かなり時間がかかるだろう。だから、村井さんも、「自分の時にはできない」って言ってるわけです。

逆に言えば、市民の側からすれば、非常に長い取り組みになるだろうけれども、私たちが、「水道の問題について、広域連携とこの民営化の問題をセットにして、何が問題なんだ? 」ってことをお互い考え合う場というのを、どんどんどんどん、裾野を広げて増やしていく、みんなで考えていく場を設けていくということが、非常に大切になってきてるっていうことが、今の局面だっていうふうに考えています。私のほうからは以上です。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、小川さん、ありがとうございました。

私たちのこれからの方向性が指し示されるとともに、一方でですね、このみやぎ型= 水道民営化と、あと、広域化、上からの広域化、これが組み合わされてですね、えー、水源、ダムから各家庭の水道の蛇口まで一社独占、しかも、今の宮城の状況だと、ヴェオリアっていう外資がですね、その支配する形になってしまう。こういう危険性というか、可能性さえ見えてきました。えー、粘り強い取り組みが、今後も必要だということを、改めて確認いたしました。

さて、ここで、えーー、もう一人、県会議員のゆささんからのご発言いただきたいと思ったんですが、ちょっとですね、ゆささんが来ておられないですよね。

でね、あの、さっきから、あの、実はですね、Zoom参加が、このZoomミーティング、申し訳ないです、上限が100人のやつなんですね。でー、ずうっと参加者の人数が100人に貼り付いてるんですよ。

ということは、あのう、そう、この、あのう、Zoom会議に、Zoom集会に来たものの、満杯、満席で入れない方々が、たぶん大勢か、なんかわかりませんけど、いらっしゃる状況なんです、今。申し訳ありません。

つっても入ってきてない方には、聞こえないんですけども(笑)。申し訳ありません。いうことで、それでいらしてない可能性があるなあと、ちょっと思っております。残念なんですけども。

ハイ、ということで、ここから少し、あのう、質疑応答、意見交換に入ってきたいと思うのですが、もう一人ですね、あのう、えー、ぜひ発言をお願いしたい方がおられまして、それは、Zoomを通じて参加してくださってる橋本淳司さん、おられますか? 

橋本さん、ずっと私たちの運動にアドバイスいただいてた橋本さんから、まず一言、 ご発言をいただきたいと思います。

実はですね、すいません、橋本さんが喋る前なんですけど、この「世界」の8月号か9月号かにですね、橋本さんの論考が載っていまして、みなさん、会場のみなさんにお配りしてるんですけども、このみやぎ型の問題を取り上げて、岩波の雑誌「世界」にですね、えーと、書いてくださいました。

 

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          『世界』2021年9月号 16~19ページより 

 

 

宮城県水道民営化の何が問題か」という報告レポートを書いてくださったんですね。そのことを含めて、橋本さんから少しご発言いただきたいと思います。よろしくお願いします。

橋本淳司さん(水ジャーナリスト)

こんにちは、橋本でございます。あのう、みなさんのご懸念点というのは、まさにその通りだというふうに思います。

で、この問題を整理する時に、ま、いろんな反対理由があると思うんですが、新自由主義に反対する立場、それから、公共事業を民間に任せればうまくいくとかですね、外国資本に国内の水道任せるよりも、国内の企業に任せるべきとだ、そんな意見の方。それからもう1つですね、そもそもコンセッションは複雑なので、仮りに官民連携をやるとしても、別の方法でやるべき、と。こういった2点あるんじゃないかなというふうに思います。

で、まず1点目のこの新自由主義がですね、どうやら曲がり角を迎えている、と。で、えー、これ、指導してきたのはアメリカですけれども、経済自由主義に基づく国際経済秩序作りっていうのが、進められてきたわけですけども、そのアメリカ自身が、ここに来て、態度を一変してるわけですね。

で、えー、最近、アメリカのサリバン米大統領補佐官という方がいますけれども、なんでも貿易の拡大に求めるような安易な発想を改めるべきだ、と。それから、安全保障ということを強調してまして、えー、国家債務よりも過小投資の方が大きな脅威であるし、で、安全保障の担当者は、インフラなどの長期的な競争を決定する分野へ、積極的に政府の投資をするべきということを言っています。

ですから、今までの「市場に任せれば、民間企業は何でもよくやってくれるよ」という時代は、明らかに終わりを迎えているんじゃないかということですね。

次に、もう1つ、コンセッションというものなんですけども、非常に、今までのお話を伺っていても、契約とモニタリングが重要ということなんですけれども、すでに情報が不透明になっていて、県議の方でさえも、その情報をきちんとつかむことができないということですね。

でー、ま、様々な問題があるんですけども、えー、私はこれ、3つ、特に問題だと考えていることがありまして。

まず、契約の変更理由とか、具体的な内容っていうものが、明らかになっていないということですね。先ほど議員さんが、えー、企業グループとの競争的対話によって実施契約書が変更されたけれども、それについても説明がないということですね。

えー、2点目としては、コスト削減、これがですね、実効性があるのかどうか? ということと、災害対策ということを考えた場合に、そこまでコスト削減してしまっていいのか? と。こういう2点あると思います。337億円というコスト削減が、本当に実行されるのかどうか? 反対に、コスト削減がサービス低下につながらないか? と。こういうところを注意する必要があると思います。

特に、気候変動の今後の趨勢からすると、えー、令和元年の10月豪雨のようなことが ですね、えー、今後も起こり得る、と。その時の危機管理部署っていうのは、これまで以上に重要なものになってきます。

そして、3点目がですね、先ほどから議論があります新OM会社の情報開示ということです。で、これはですね、えー、以前この南米やヨーロッパなどで、コンセッション契約が不透明になったという事例がありますけれども、それまで以上に、今後20年における水道事業の情報開示というのは、難しくなってくると思います。

というのは、水道事業におけるIoTの活用が進んでくるわけですね。そうすると、みやぎ型の契約が終了する2040年までに、様々なノウハウが新OM会社に蓄積されてくることは間違いないです。

OM会社は、替えのきかない独占的な企業になる可能性があります。で、県が結ぶのはこのSPC=特定目的会社ですね、ここと契約を結んでいるので、新OM会社の情報開示というのは非常に難しいであろう、と。

で、再委託先をどうするのか? 、再委託っていうものに何らかのルールがあるのか? それとも、再委託先にもモニタリングを行っていくかどうか? っていうものも不明確ということで、ま、いろいろな問題がある中で、この3つがですね、一緒に大きな問題点じゃないかなと思います。

ま、総合的に、企業に、この上水道、工業水道、下水道というのが丸投げになってしまって、県は管理が難しくなっていく。市民や県は、もう、企業から 水を買うだけの消費者になってしまう、と。これが、コンセッションの最大のデメリットではないかと思います。

今後20年っていうものを考えると、人口減少も起きますし、気候変動も頻発化してくる、と。その時にですね、20年後の水道ってものをどういうふうにしていくか? という明確なビジョンが、今まさに示されるべきなのではないかなというふうに思っております。以上です。ありがとうございました。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

どうも、橋本さん、ありがとうございました。

えーとー、さらにですね、えー、せっかくなので、ぜひ、岸本さんにもご発言いただきたいのですが、えー、岸本聡子さん、ベルギーからですね、えー、今日のZoom集会に参加してくださっています。岸本さん、発言できますか? いらっしゃいますか?  ミュート? あ、はい。

岸本聡子さん(トランスナショナル研究所)

すみません。あ、そんなつもりじゃ全然なくって。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

すいません、事前に全然言ってなくてすみません。

岸本聡子さん(トランスナショナル研究所)

あのう、みなさん、ホントにご苦労さまでした。あのう、たまたまですけども、早起きできて。きょう参加できて、ですけども、ホントにみなさんのお仕事、あのう、調査、すべてに感銘をして、あの、あの、みなさんとの戦い、この戦いはきっと、あのう、 えーと、議会で通ったとはいえ、あの、大きな展開になるんじゃないかと、すごく、あの、ゾクゾクしながら、えーと、聞かせていただいておりました。

たくさん勉強させてもらいました。えーと、遅ばせながらですけども、国際的な、あのう、発信とか、それから連携に関しては、あの、少しでもお力になれるように、えーと、みなさんとつながっていきたいと思います。

本当に、あのう、素晴らしい、あのう、情報とみなさんの力、エネルギー、ビジョン、えー、すべてありがとうございました。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、岸本さん、どうもありがとうございます。大変勇気づけられました。ベルギー からご参加でした。

えーとー、もう、ちょっと残り時間が少なくなってはきたのですが、えー、いま会場には60名を超える方々が、あのう、参加しておられます。えー、オンライン集会だと言いながら、なんだかんだ、結構な方々が集まっていただきまして、ありがとうございます(笑)。

えー、せっかくですから、会場から、ホントに短く、お一人か二人ぐらいだけだと思うんですけども、もしご発言の希望がございましたら、受けたいと思いますが、いかがでしょうか?

会場のAさん

こういうことをね、与党の議員さんたちに、知らせるべきだと思います。ね、あなた達わかってますか? ってことで。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ホントにその通りだと思います。みんなでその取り組みをやってかなきゃなんないと 思います。

会場の横田さん

横田ですけど、一言だけ。あのう、宮城県でですね、えーと、いわゆるコンセッション型ということで、小さいのはあるんですが、仙台空港アクセス鉄道なんです。

下部構造は宮城県が持ってて、運営権は民間会社なんです。でー、仙台空港の民営化する時に、「アクセス鉄道の運営も一緒に持って行ってくれ」って、村井知事が言ったんですが、「儲かんないからいらない」って蹴っ飛ばされて、結局、今、そのままの運営権になってるんです。

で、この10年間で、この運営会社と県の関係、どうなってるか? ちょっと最近調べてみようと思って、聞き出したんですが、あのう、「下部構造の点検修理は誰が行ってんだ?」「会社に任せてます」「お金はどうしてるんだ?」「3.11の時に210億円あげただけだ。後は毎年、国からくる構造、いくらかの、数億円の少ないお金でやってもらってる」と。「誰が実際にどういう点検をして、何を修理したんだ? 」「一切わかりません」というのが、県の回答でした。

つまり、運営権とですね(笑)、この間、あのう、東京で水道が故障して、あのう、10日間くらい水道が入んなかった地域がありましたよね。多忙な自治体だと思いますけれども。

これからまだ、アクセス鉄道の場合には、下部構造はまだ新しいですから、まだ比較的いいかもしれませんが、水道管そのものは、もういつ壊れてもおかしくない現状にありますから、そういう事態の時に、実際に誰がどういう指揮権で、あのう、修理をいち早くするのか? 

そういうあたりについてはですね、きわめて私は、このアクセス鉄道の県の担当者が、何にもわからないんです。収支もわかんない。今、黒字になんのかないのかもわからない。これではですね、全く、県とその運営会社との関係っていうのは、めちゃくちゃだな。これが、規模がはるかに大きい水道の場合にどうなるのか? っていうのが、とても心配ですんで、是非みなさん、県議会のみなさんも含めて、ぜひ、調査していただければ、ありがたいなと思います。以上です。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

えー、横田さん、ありがとうございます。えー、非常に重要な興味深い情報をいただきました。ありがとうございました。

でー、さて、えー、だいたい、時間も尽きてまいりましたので、すいませんが、短くてすいませんが、えー、質疑応答、発言のコーナーは、以上ということにさせていただいて、よろしいでしょうか? 

ハイ、えー、それではですね、続きまして、えーと、実は、えー、私たち市民ネットワークは、えー、この夏に、夏の企画としてですね、みやぎ型川柳っていうのをみなさんから募集しました。

えー、まあ、7月5日に県議会終わったわけですね。で、議決されちゃって、ちょっと頭にきまして、ちょっと鬱憤晴らしじゃないですけども、ちょっと、それを、ちょっと表現しなきゃないということで、みなさんから川柳を募集したところ、たくさんのご応募いただきました。えー、それについて、えー、佐久間さんから、ちょっと、発表していただきたいと思います。よろしくお願いします。

佐久間共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

あの、資料のほうに、いただきました94句、全句をご紹介しておきましたので、後で じっくりと、あの、ご覧いただきたいと思います。

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    「宮城の水が危ない! ストップ水道民営化 市民集会」資料より

このみやぎ型が通ってですね、あのう、ま、議会で運営権の設定承認議案が通って、 今日の集会までの間に、ぜひ、みなさんに、これまでもわかったことを、私たちのfacebookとか、様々な資料を元にですね、深めていただきたい、と。そうすると、このみやぎ型の正体が、いっそう明らかになるんではないかと思いました。

そのお時間を使っていただいて、ちょっとね、川柳を作っていただくと、一層、あの、気分が、ま、乗ってくるし、このみやぎ型の実態が見えてくるのではないかと思いまして、お願いしましたら、いま申し上げたとおりの94句いただきました。

ちょっと後ろのほうはですね、短歌が入ってるんですけど、これもまたなかなか味わいがあるということで、大変、言葉遊びのような川柳もありますし、非常に深く、実態を追及したのもあります。

あの、お二方から大量な投稿いただきましたが、全部載せてありますので、どうぞ、 みなさん、あの、この資料のほうをお読みいただければと思います。

一つ一つのご紹介は、ちょっと時間の関係で、省略させていただきますので、これ、 いずれ、まあ、facebook かなんかにも載せて、みなさんに鑑賞していただいて、一層 みやぎ型の理解を深める、その一助にしていただければ幸いでございます。

投稿いただいた方、みなさん、大変ありがとうございました。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、本当に、川柳に応募してくださったみなさん、ありがとうございました。これ、後ほどですね、いま佐久間さんもおっしゃったように、facebook 等で公開して、みなさんにこの作品は見ていただけるようにしたいというふうに思っています。

えー、今日は、あの、なかなか、ホントに、どの報告も中身が濃いといいますかね、えー、かなり複雑な難しい、えー、深掘りした内容も含めた報告だったですから、えー、内容的には難しい面もあったかと思うんですけども、でも非常にわかりやすく、問題のポイントを押さえてですね、このみやぎ型、どういう問題があるのか? ということが非常に明らかになった、えー、集会になったんではないかと思います。ご参加ありがとうございました。

で、えーとー、Zoomのチャットでも、ご要望ご意見いただいてるんですけども、今日のこの集会の録画録音は、のちほど、YouTube になると思いますけれども、えー、動画として公開できるようにしたいというふうには思っています、ハイ。

それから、えーとー、リアル会場、この弁護士会館にご参加のみなさんにお願いです けれども、今日、受付で参加票というのをお配りしてると思います。一応、感染対策という観点もございまして、この参加票にお名前と連絡先を書いて、もしよろしければ、今日の集会の感想も書いていただいて、受付に提出していただきたいというふうに思います。えー、よろしくお願いいたします。

ということで、えーとー、今日は Zoom で上限100人、たぶん、入れなかった方が結構いらっしゃったんじゃないかと思うんですけど、上限100人。そしてこの会場も、60部用意した資料がなくなったということですから、60名以上の方々が参加した大きな集会となりました。

えー、この集会で共有できたことを糧にですね、決して私たちは、えー、諦めず、粘り強く、今後も、この宮城の水道民営化問題を追及していきたいと思っています。

えー、最後に、えーとー、えー、当市民ネットワーク共同代表の中嶋信さんから、閉会の挨拶をいただきたいと思います。よろしくお願いしまーす。

中嶋信共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

共同代表の中嶋でございます。あのう、閉会の挨拶をいたします。

あのう、全体としては、コロナの自粛でですね、えー、集会自身が難しい状況にあるんですが、いろんな方のご協力で、たくさんのお力添えいただいて、開催できたことを、まずお礼申し上げたいと思うんです。

しかも、中身は大変に鋭い、しかも、やる気が起こるような発言がたくさんありまして、これから何としても止めるために頑張ってきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

あのう、みやぎ方式のこと、ぼかされておりますけれども、その本質はだんだん明らかになってきてる。えー、県民の中にもずいぶん伝わってきてるっていうふうに思います。えー、なんか外国からも批判が出てるようで、大変悲しい話なんですけども、事態は決着済みでありません。

ですから、これから、しっかりとですね、ウイングを広げて、何としても止めたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお付き合いください。

あのう、考えてみると、少し広い視野で見ますとですね、宮城県の選択は明らかに間違いであります。

たとえば、国連は、2015年に2030アジェンダという宣言を出してるんですね。あのう、もう一回言いますけど、2030アジェンダという国連の決議です。

で、これは、何であるか? ってことですけども、これからどうするんですか? っていうですね、サスティナブルディベロップメントゴールズ SDGsの細かいことが書かれております。

えー、「これからはこういう時代なんだよ、それをしないとこの先大変だよ、それぞれの国、それぞれの国民が一緒に頑張りましょうね」っていう呼びかけなんです。

それの6番目だけ、紹介します。SDGs目標の6ですね。詳しくは、あの、インターネットで、「2030アジェンダ」「国連」で引っ張ってみてください。えー、目標の6はですね、水と衛生なんです。「これからどうするんですか? 大変ですよ」ってことなんですね。

世界全体が、おかしい状況に進んでるわけで、「ここで歯止めをかけなかったらどうなるんだ? みんなここで力を合わせよう。それぞれの国、それぞれの国民が頑張ろう」という提案なんですね。

えー、1行だけですから読みますけど、「国連は、全ての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」。そのために、「それぞれの国、それぞれの国民は頑張りましょう」と言ってるんですね。

で、なぜかって言うと、今ここでやんなかったら大変だということなんです。えー、各国の姿勢、それから国民の姿勢が問われていると私は思います。

新自由主義的な開発政策が未だに横行しておりますけども、すでに状況は変わっております。例えばイギリス。えー、アウトソーシングをすすめた引っ張り役は、サッチャーでした。

サッチャーが一所懸命、えー、民営化するんだっていうふうに取り組んだわけですけども、いまイギリスではどうなってるかって言うと、アウトソーシングをやめて、インソーシングするという運動が進んでおります。

 

 

weownit.org.uk

市民団体、それから労働団体、これがですね、やはり、その、住民の国民の権利を守るためには、仕組みを作り変えなきゃいけないという取り組みが進んでるわけであります。

あのう、これはすでに、日本国内でも起こってるかっていうふうに思いますけども、私たちは、少なくても宮城県ではですね、この問題をきっかけにしてですね、大きなうねりを作っていきたいなというふうに考えるわけで。

えー、村井県知事はですね、トップランナーを自称しておりますけれども、これは日本語に訳しますと、「先っぱしり」っていうことになるんだろう、と。

あのう、先っぱしり、ま、パシリとも言いますけども、これは、あのう、だいたい誤るのね。これを質すのが、県民の役割だというふうに思うわけですね。

あのう、後の世代からですね、「なぜ、あの人たちは許したんだ? 」というふうに 言われないためにですね、私たちは、大きな議論を続けていきたいと思います。

今日の集会では、特に県議のみなさんですね、リアルな発言、それから戦う決意を述べられて、とても、なんか力が沸いた感じがいたします。この運動をさらに 広げて、しっかりと止めを刺すようにしたいと思います。これで終わります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、中嶋共同代表、ありがとうございました。

えーとー、この、きょう会場にいらっしゃる方々にお配りした資料の表紙に書いてあるのですが、えー、1つはですね、お知らせなんですけども、えー、先ほど小川さんの提起にありましたとおり、この問題を、裾野を広げて行かなきゃなんないということで、えーー、少し宣伝活動も取り組みたいと思います。

 

 

 

まあ、なかなか、えー、非常事態宣言の中で難しい面はあるんですけども、で、当面の予定、1つ目としまして、9月25日土曜日のお昼12時から13時まで、えー、仙台市内、 えー、平和ビル前ですね。東二番町と中央通りの角っこのとこです。

あそこで、えー、たぶん、声を上げるのは、ちょっと厳しいかもしれないので、スタンディングってことになるかもしれませんが、宣伝をやりたいと思いますので、ぜひみなさん思い思いのプラカード、えー、宣伝グッズなどを持って、お集まりください。よろしくお願いします。

 

 

そしてもう1つ。カンパのお願いというのも掲載しておりまして、えー、当市民ネットワークの活動は、みなさまからのカンパによって支えられております。と言いますか、カンパ以外の収入はございません(笑)。ということですので、えー、是非ですね、カンパにもご協力をいただきたいと思います。ここに郵便振替口座の番号書いときましたので、よろしくお願いしたいと思います。

 

郵便振替口座 02210ー7ー143714
加入者名 命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ

 

ハイ、ということで、えー、今日は、最後、中嶋先生のまとめにもありましたとおり、大変勇気づけられる、今後もまだまだ頑張っていこうというふうにみんなで思える集会になったと思います。えー、これで、終わりにしたいと思います。みなさん、どうも、ご参加ありがとうございました。

 

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