宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

「みやぎ方式?!何言ってんだよ!!上工下水道、事実上の民営化でしょ、これ。」れいわ新選組の山本太郎代表が、仙台でみやぎ型について語りました!! 

2021年8月19日、れいわ新選組山本太郎代表が、仙台市シリウス・一番町前で街宣を行った動画のみやぎ型に関する部分を文字起こししました。
 

(以下は54:53~1:05:49の部分です) 

 

みやぎ方式?! 何言ってんだよ!!

 

日本に生きる人たちに対して説明する前に、アメリカのシンクタンク、他にもアメリカの議会などで、勝手に発表しちゃう。

仙台もその、そのストーリの中の、1カ所示してますよ。

何か? みやぎ方式? 何言ってんだよって。水道の上下水道上工下水道、事実上の民営化でしょ、これ。

(スタッフに)出るかな? あの人。こちらの方です。同じ名前です。太郎さんです。麻生太郎さん。

麻生太郎さんがですね、2013年、要は2012年に政権交代した後、2013年、アメリカに渡って、この国に生きるみなさま、この国のオーナーであるみなさまに報告、説明をする前に、アメリカに勝手に渡って、企業側の利益を最大化するようなシンクタンクCSISに対して、こういう記者会見、アメリカで行った。

なんと言ってるか? 赤い太文字だけ読みます。

「この水道は全て国営、もしくは市営、町営で出来ていて、こういったものを全て民営化します。」

2013年、このCSISへの発表以前に、みなさまに報告されたことなんて、ないですよ。

「仙台のアレ、民営化じゃないよ」つってる人いますけど、事実上の民営化ですよ。 だって、このお殿様が海外で、民営化するってこと言っちゃってるんだから。事実上の民営化になっていきますよ。

日本にいながら、日本の政治の代理人、みなさんの代理人、みなさんの公僕であるはずの人間が、みなさんのほうには一切、目もくれずに、海外の大きな資本の代理人となって、この国を切り売りしていく。当たり前にされてますよ。

これ水道だけじゃないです。他にも余計なこと言ってるんです。何か?

「いわゆる学校を造って運営は民間、民営化する、公設民営、そういったものもひとつの考え方に、アイデアとして上がってきています。」

つまりは、何か? みんなの税金で作った水道や学校や公園やいろんなものを、民間に切り売りしていくような、事実上の切り売りですよ。運営権という形で渡してるけれども。

でも、ちょっと待って。たとえば、仙台において、上工下水道、これ民営化的なこと、コンセッションという方式でやっていくんだってことは、説明されてますよ。

そこで、手出してくるのは誰かって言うと、オリックスでしょ。それと一緒に組んでんのがヴェオリアですか。

じゃ、これまでヴェオリアが、海外でどういうようなことやってきたかってこと、ちょっとだけ、みなさんにご覧いただきましょうか。

仙台が同じ目に合うかどうかはわかりません。ただ、海外において、水道が民営化されるような状況になったことは、ことごとく失敗してます。

何か? 水道っていうのは、命とつながってるものです。日本には、水道法という法律があるけれども、これは何の流れから来てるかっていうと、憲法25条生存権というところから出来上がっているのが水道法なんです。当たり前ですよね。

人間が生きていく上で必要なもの何か? 第一位、空気。二位、水ですよ。

この水に対して、安全で危険な状況にない、必ず供給してもらえるというものを約束するのが、行政や国の仕事のはずなんですけれど。

話し戻ります。なるほど、ヴェオリアオリックス、肩を並べて、今回この宮城の水道コンセッションというものに参加をするということになっている、と。

で、見ていただきますと、これは、そうやな、これはいいわ。海外の毎日新聞のやつあったよな、あった。あ、いいよいいよ。ハイ、もう、こっちでいじります(とスタッフに)。

毎日新聞2021年7月11日の記事を見てみると、フランスのパリ市、1984年に、「水メジャー」と呼ばれるヴェオリア社らと契約した。設備投資が膨れ上がり、約25年で料金は約3.5倍に高騰。不透明な料金設定も問題視され、再公営化した。

民営化しました。民間に渡しました。けれども、あまりにも料金が跳ね上がっていく。料金跳ね上がっていって、それ払えなかったら、水飲めないですよ。で、「安くしろ」ってことになったとしたら、次は水質が落ちる。

どうしてそんなことになるか? 当たり前じゃないですか。ボランティアでやってるわけじゃないんだから。一番彼らが考えなきゃいけないのは、株主ですよ。

株主に対して、その水道で儲けたぶんを還元しなきゃいけない。この水を使って、地域のみなさまにどれだけ貢献できるかっていうのは、行政がやる仕事ですよ。そうじゃない。第一は、株主。

株主に対してどれだけ還元できるかってことを考えたら、いろんなコストを切っていかなきゃならない。みなさんに、きれいな水を提供するってことも、コストの一つですから。

「きれいな水飲みたいの? じゃあ料金上げていくね」

その料金を上げていかれる中にも、当然、これは株主に対して利益を還元するものも、含まれます。だからこそ、世界での水道の民営化っていうのは、ことごとく再公営化、もう一度、公(おおやけ)、公的なものの手に戻そうということになっていくっていう話なんですね。

で、続いてこちら、ヴェオリアインディアナポリスアメリカのインディアナポリスで、2002年から水道事業を請け負ったヴェオリア

水質の汚濁を招いたという住民の批判を受けて、インディアナポリス市が違約金2,900万ドルを支払って、20年契約を10年で打ち切ったという経歴を持つ、と。「任したけども、ちょっとこれ、水まずいんちゃうか」っていう話ですね。

で、契約を途中で打ち切るってことは、当然違約金が発生する。

「契約したのに途中でやめたいってどういうことなんですか? じゃ、そのぶん賠償 してもらいましょうか」って話ですね。逆に高くつく。そういう話です。

で、仮に今後ヴェオリアが、これ、浜松での事案ですね。浜松も民営化ってところ、 コンセッションっていうところに動いてますので、仮に今後、ヴェオリア、浜松との間で、様々な理由を付けて価格引き上げを要求してきた場合、浜松市はこれを拒絶できるのだろうか? っていう記事の内容だったんですけど。(スタッフに)インディアナポリスヴェオリアが絡んだ案件の話、出てくる?

で、どうして民間に、こういう命に関わるような公共部分を譲り渡したらまずいのか?って話を、ちょっとしたいと思います。すいません話が長くなって。れいわ新選組代表山本太郎です。

おそらく、この仙台で行われているのも、コンセッション方式と言われるものですよね。ごめんなさい、間違ってたら言ってくださいね。

これって、PFIってものからきてるってことです。プライベート・ファイナンス・イニシアチブというようなやり方、運営権を持ってもらうっていうような形。事実上のこれ、民営化に近いものですよ。

「20年契約しました」ってことですけど、じゃあ、その20年契約した間、もともと水道局が関わってきたような技術の継承だったり、いろんなものに対して、途切れますよ。そらそうじゃないですか。

いろんな問題を含んでいるこのPFIPFIという枠は、これ水道のみならず、公共の力でいろいろ作ってきたものに関わるってことです。

これ、発祥地はどこかって言うと、イギリスです。イギリスで、このような方式が生み出された。それを進めていったけれども、「とんでもない」ってことに辿り着いたってことなんです。何か?

2018年1月18日のガーデアンというものの報道によると、イギリスの会計検査院、納税者はPFI契約のために2,000億ポンド、30兆円余計に支払うことになった、と。

「民間に任せた方が安くできるんですよー」っていう話だから乗ったのに、ちがう。 公共がやるよりも高くついた。それがイギリスではっきりしたってことなんですね。

たとえばですけれども、えー、これは、2018年2月のフィナンシャル・タイムズ

「2018年1月のイギリス会計検査院の報告では、PFIを利用して建設した学校は、公的機関がやった場合よりも4割も高く、病院では6割を超える費用が余計にかかる」。

つまりは何かっつたら、公共でやってるものに対して、民間を嚙ませて、この民間に より儲けさせるっていう道筋にされちゃってたってことですよ。

ハイ、他にも、フィナンシャル・タイムズ、それは1年前ですね、この2018年からさらに1年前、2017年の6月、「水道事業が民営であるせいで、消費者は23億ポンド、3,266億円も余計に支払わされている」というような調査結果も出ている。無茶苦茶ですよ、やってんの。結果、どうなったか?

「こういうPFIっていうやり方、やめようぜ」「これおかしいよな」ってことが、イギリスになってた。で、日本でこれがより前に進んだ、PFIって手法が前に進んだのは、イギリスで方向転換を決めた後に、さらに前進を決めたのが日本なんですよ。

イギリスでは、「もうやめよう」っていう話になってってんのに、日本では、「これからドンドンやっていこう」っていう方向に、かじ切っちゃったんです。まったく無視。世界での失敗は無視。

誰のためにソレやんの? 自分とつながりのある企業、そういった者たちに対して金を落とすためにやっていくんですよ。「この国で切り売りできるもの、最大限切り売りしていこうよ」

25年のデフレで社会に金が回らず、これだけデフレが続けば、企業側も、いろんな投資したとしても、それが回収できない。ある意味で、(日本は)うま味のない国に、もうすでになってる。成長は見込めない。

そう考えた時に、「これからこの国を、さらにオンセールしていくためには、あるもの切り売りしていくしかないよね」っていう考え方にいってるってことなんですね。

で、そういうのの先頭に立ってんのが、誰ですか? ってことですけども、この方です。日本でPFIの先頭に立って旗振りをしている方、みな さんご存じのとおりのこの方、竹中平蔵です。

竹中平蔵様。竹中政商納言、この人なんですよね、ハイ。ま、いろんなことに対して、郵政民営化だったり、いろんなことに対しても、知恵を付けてきたりとか、広げてきた。

それだけじゃない。いろんなことに対して、みなさんを搾取して、企業側を儲けさせるというようなことに邁進してきた人間が、このPFIの先頭に立っている。そういう状況です。

  

山本太郎 れいわ新選組 仙台

れいわ新選組 Twitterアカウントより