宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

【 宮城の水道が外国資本に! 】 みやぎの水が 危ない! ストップ水道民営化 (第9回) の音声と文字起こしです。

2021年8月12日オンエア、 エフエムたいはくの「みやぎの水が危ない! ストップ 水道民営化」第9回の音声&文字起こしです。

78.9 FMたいはく みやぎの水が危ない ストップ水道民営化

 「みやぎの水が危ない!~ストップ 水道民営化~」は、毎月第2・第4木曜日の夜、19:30~20:00 オンエア。パーソナリティーは、命の水を守る市民ネットワーク・みやぎです。

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6月定例会は異例ずくめの展開、宮城県議会史上、前代未聞の議会だった!

 

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野田さん(エフエムたいはく)

「みやぎの水が危ない!~ストップ 水道民営化~」の時間になりました。

今回ですね、県議会では委託業者が決められたという状況にはなっていますけども、 まだまだ県民は諦めないということが大事だと思っています。

そして、もっともっと事実を知っていくということも必要だと思いますので、この番組はいつも第2・第4(木曜日)この時間やっておりますので、どうぞみなさん、よろしくお願いいたします。

それでは、いつも進行役を引き受けていただいています多々良さんにバトンを渡します。よろしくお願いします。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、みなさん、こんばんは。

今日も、命の水を守る市民ネットワーク・みやぎのメンバーで、この番組をお送りします。
私は多々良と申します。そして、今日、集まっているのは、私たち市民ネットワークの佐久間さん、それから中嶋れんさん、そして小川さんに集まってもらっています。  よろしくお願いしまーす。

一同

よろしくお願いします。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、えー、これまでも、この番組でずっとお伝えしてきたわけですけども、宮城県 議会6月定例会、ま、6月の中旬から7月の5日まで開かれていたんですけども、その最終日の7月5日ですね、議会は、県営水道三事業の運営権を一括して民間企業に売却する、水道民営化、ま、県はこれを、「みやぎ型管理運営方式」と称してるわけなんですけれども、この水道民営化の関連議案を賛成多数で可決しました。

この民間企業って言ってるのは、水処理大手のメタウォーターっていう会社、それからフランス発のグローバル水メジャーヴェオリアの傘下にあるヴェオリア・ジェネッツという会社、そしてオリックスなどで構成されているSPCって言うんですけれども、特定目的会社に、この運営権を売却するということが決められてしまったわけなんですね。

で、同じ日に、私たちが提出した水道民営化手続きの凍結を求める請願書、提出していたんですけども、こちらのほうは、残念ながら、賛成少数ということで不採択となってしまいました。


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ですけども、この私たちが出した請願書と、そして、それに対する多くの県民、あるいは全国のみなさんから寄せられた19,449筆の賛同署名、これが大きな力となってですね、県議会の中では、知事と執行部を追求する厳しい討論が、質疑が行われました。

で、その中で、ホントに驚くべき真実なんかも明らかになって、議会はかなり、ま、 紛糾したというか、波乱の議会になったわけなんですね。いろんな今までの宮城県議会になかったような異例のことも起きました。「前代未聞の議会だった!」というふうに言われる議会だったんです、実は。

で、その辺がですね、今回の6月県議会、どんなことが異例だったのか? 波乱の議会と言われるのは、どんな中身だったのか? という辺りを、まず、(中嶋)れんさんから、ちょっと紹介していただけますか?

中嶋れんさん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、事務局の中嶋です。

いま多々良さんからお話がありましたけども、6月15日から始まって7月5日に終わった6月の宮城県議会の定例会、異例ずくめの展開でした。

一般質問の初日、6月23日だったんですけども、与党の自民党議員が、本会議で知事をあれだけ追求したというのは、滅多にないことで、実際に、こう、日常的な水道、下水道の維持管理、そして、オペレーションを担当する会社が、ヴェオリア・ジェネッツというフランスの多国籍企業の子会社が仕切っている会社だということが判明して、そのことを問題にする質問があったんですね。

それで、与党の自民党の議員ですから、当然、知事の提案に賛成しなきゃないんですけども、「(知事の)答弁を聞いて、賛成するかどうか考える」ってことまで、本会議で言い放ったわけです。これがまず、異例の始まりでした。

 

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それから、国政野党の議員、そして与党の議員を問わず、民間会社の運営についての いろいろな不安が指摘された、と。で、あのう、私たち、いろんな問題点を指摘したんですけども、私たちがこれまで指摘したことが、与野党問わず、議員から質問として、本会議で出される、と。これも異例の展開でした。

 

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そして、やっぱり印象深いのは、7月の1日、2日に建設企業委員会が行われて、この 委員会でね、議案を認めるのか? それとも、私たちが提出した請願を認めるのか? その採決に付されたんですけれども、賛成4 反対4 で、賛否同数になってしまったんです。

で、こういう時は、採決に加わっていない委員長が、どっちかに一票投じて、最後、 委員会としての意志を決めるんですけども、宮城県議会の歴史、調べて、私も「え?!」って、驚いたんですけども、委員長採決で議案が決まったっていうのは、 今回が初めてだったそうです。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

それは驚きですよね。私も、そのこと後から知って、「え?!これが、宮城県議会史上初の事例だったんだ」っていうことは、後から知りました、ハイ。

 

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中嶋れんさん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

そして、やっぱり最終日の本会議ですね、7月5日に開かれたんですけども、採決に加わらないで棄権した議員が3人出たんです。その採決に加わらなかった議員なんですけども、与党の自民党の議員から2人、棄権した議員が出たわけです。

で、この人たちは、やはり、外国資本に新しい運営会社が左右されてる、と。そのことについて納得がいかない。

そして、20年間で91億円(筆者注:正確には92億800万円です)の純利益を上げるっていう試算が提出されてるんですけども、本来であればね、私たちは、「そんだけ利益が上がるんだったら、私たちが負担する水道、下水道の料金の引き下げとか、老朽化した施設の改修なんかに役立てるべきだ」ってこと、言ってきたんですけれども、それが、出資した人に対する配当金とかに回されていくわけです。

そうすると、フランス生まれのヴェオリアですから、海外の出資者に、私たちが納めた料金から配当金が回されていく、と。そのことについて、これは県民の富、国民の富の海外への流出じゃないのか? と。どうしても そのことには納得がいかない、と。そういう意見も、自民党の県議団の勉強会の中で出たんですね。

ですから、今回の水道民営化が持っている様々な問題点が、非常に浮き彫りになってしまった議会だったんじゃないか。

それで印象深いのは、与党の議員が最後、賛成討論やったんですけども、「県民の理解はまだ得られていない」ということをね、与党の議員が討論の中で述べたんです。ま、だったら反対したらいいんじゃないかと思うんですけれども(笑)。

県民合意が全然できていないということが、党派を超えた共通の県議会の認識だったってことも、これも異例の幕切れだったと思います。

ですから、やっぱり、市民団体、市民運動が、今後とも水道の民営化の問題について目を凝らして、あのう、民営化の問題点を質してね、やめさせていくための取り組みが、非常に重要になってるということを浮かび上がらせたのが、今度の議会の経過だったと思います。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

なるほどね。本当に、この水道民営化っていう問題の大きさ、重さ、そして今、(中嶋)れんさんがおっしゃったように、実は、県民合意はまったく形作られていないと いう事実、この中で強行して採決しようとしたがゆえにね、えー、いろんな異例の事態が起きた議会だった、ということだったと思います。

今、(中嶋)れんさんも紹介してくれたんですけども、そのう、本会議の一般質問の中でね、えー、自民党の県議さん、わたなべ拓(ひろし)さんっておっしゃる、ま、若手の県議さんが、てっきり、与党、ま、村井知事の出身母体でもあり足場でもある自民党からの質問だから、えー、「知事が提案してる水道民営化に賛成するよ」っていう、 そういう質問、立場からの質問するのかな? と思ったら、真逆で、今(中嶋)れんさんが紹介してくれたように、現場を仕切るですね、宮城県の水道事業の現場を仕切ることになる会社が、えー、実は外資が支配する会社だったということに大きな疑問を投げかける質問だったわけです。

ちょっとね、とても印象的なので、そのわたなべ県議がなさった質問の一部を読んでみたいと思います。えー、こう言ったんですね、知事の目の前で。

「なぜ自ら進んで、グローバル水メジャーに、20年間もの長期にわたり、宮城県の水道サービスを委ねるようなリスクを冒すのでしょうか? 県民の水道サービスを、グローバルな流動性に直接さらすことになり、短くても、20年間もの長期に わたり、県民の公共の福祉を脅かし、県内から海外への富の流出という形で国益を損ない続けるものと危惧します」て言ったんですよ。

村井知事もタジタジっていう感じだったんですよね~。まさか自分の味方だと思ってた自民党の県議から、こういう質問をされるとは? という感じだったと思います。

 

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みやぎ型のOM会社と広域化が内包する大きな問題が、悪しき前例となって 全国に広がる?!

 

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

で、さて、小川さん、このわたなべ県議も問題にしたのが、この宮城県の水道の現場を仕切ることになる、いわゆるOM会社が、ヴェオリアが支配する会社であったということですけど、この中身について、もうちょっと詳しく教えていただけますか?

小川さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

えーとー、先ほど多々良さんがおっしゃった特定目的会社SPCというのは、名前としてはですね、「株式会社みずむすびマネジメントみやぎ」という会社の名前なんですね。

で、OM会社っていうのは、オペレーション&メンテナンスですから、OMですね。会社の名前はですね、「株式会社みずむすびサービスみやぎ」。

なんか似たような名前ですけど、マネージメントとサービスというふうに名前が違うんですけれども、要は、SPCみずむすびマネジメントのほうは「全体の経営を見ます」、と。で、OM会社のみずむすびサービスのほうは、「実際の維持管理、これを担います」、ということなんですね。

で、これは、あの、株式会社ですので、両方とも。みずむすびマネジメント、こちらのほうは、出資比率があるんですけれども、メタウォーター社が一番、あの、多く取ってるんですね、シェアを。

これは、メタウォーターっていうのは、日本の日本ガイシっていう会社の子会社です。日本の中でも一番大きな水処理企業ですね。で、SPCの中では、このメタウォーターグループは51%の議決権というのを持ってる。

ところが、みずむすびサービス、OM会社のほうでは、メタウォーターが51%持つんではなくて、ヴェオリア・ジェネッツという先ほど来、出ている名前の会社が議決権の51%持つ、と。

だから、実際上は、実際の作業という点で言えば、本来ならばメタウォーター社が51%、SPCもOM会社も持てばいいはずなのに、それを持たないで、ヴェオリア・ジェネッツが、OM会社のほうでは51%を持つという形になっているわけですね。

これは何を意味してるかって言うと、実態は、「ヴェオリア・ジェネッツが全部仕切ります」、ということを意味しているというふうに思います。

で、問題なのは、このヴェオリア・ジェネッツの議決権株主が51%だと、OM会社ではですね、ということがわかったのは、6月になってからわかったということです。

で、県自体は、事実を把握したのはこの5月の19日ですから、つい先ほどなんですよね。要するに、県もわからなかったのではないか? ということです。

だから、いわば、そのメタウォーターグループとして、ヴェオリア・ジェネッツが連合して、組んだいろんな仕掛けというものを、県自身も見抜けないで、結果は、このメタウォーターグループが一番成績がいいということで、得票上、PFI委員会で採決された。

しかし、開けてみてビックリしたというのは、県もビックリしたんではないでしょうかね、このヴェオリア・ジェネッツの51%OM会社の株主っていうのはですね、議決権株式持ってるっていうのは。だから、そこに今回のいわゆる水道民営化の本質が、まさに現れてるというふうに私は思います。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

なるほど。ま、いまの経過を聞いてるとですね、あのう、ヴェオリア・ジェネッツっていうのは、フランス発のグローバル水メジャー企業ヴェオリアの子会社なんですよね。

で、実は、宮城の水道事業の現場を仕切るOM会社は、そのヴェオリア・ジェネッツの子会社だということになるわけで、(議決権株式を)51%持ってるから。

結局、外資ヴェオリアの子会社の子会社が、宮城県の水道事業を牛耳る、と。こういう構図が、実は、見えてきた、と。しかもそれを、議会に対して、われわれに対して明らかになったのは、ホント議会が始まる直前ですよね。6月になってからだったという、こういうこともわかってきたわけです。

えー、なんて言いますかね、世界のいろんな都市の水道事業で利益を上げている百戦 錬磨の水メジャーヴェオリアに、まんまとしてやられたというかですね、そういう感もなきにしもあらずですよね~。

で、もう一つ大きな問題は、実は、そのヴェオリア・ジェネッツが支配するOM会社と県との間で、これ、実は、直接の契約は何もないんだっていうふうに聞いたんですけれども、そうなんですか?

小川さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

あのう、われわれがずっといろんな集会とかでね、講師で来ていただいた橋本淳司さんが非常にこのコンセッション事業、今回のこの民営化でね、重要なポイントは、契約とモニタリングと情報の透明性だ、と。この3つのことを言ってるんですね。↓

 

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その中の、一番最初に言っていた契約、これは、いわゆるOM会社との間では、県は契約を結ばずに、SPCとの間で結びますから、実際にそのOM会社との間で契約は何もないわけですから、形としてはですね、口出しができない。SPCにだけ言うことはできるけれども、そっから先は関与できない。

それから、モニタリングも、直接的には、ま、どういう形でやろうとしてるのかまだはっきりしないんですけれども、相当やりずらくなるだろう、と。

で、さらに危惧されるのは、情報の透明性ですよね。これも、あの、新OM会社との契約も何もありませんから、関係性が、そういう意味では、SPCと全く違うので、「こういう情報出してください」っていうふうに言った時に、隠されてもわからないということになってしまいます。

だから、そういう点で言えば、非常に、このOM会社を噛ませたというやり方は、今後ものすごく大きな問題を秘めた、内包したっていうふうに思います。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

これは、あのう、県執行部自身も、わかってなかった可能性があるという意味では、 本当にゆゆしき問題だというふうに思います。

中嶋さんは、この問題めぐって、どうですか?

中嶋れんさん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

あのう、6月定例会の中のね、県の答弁を聞いてると、「しまった」という思いが、どうもあったようで、あのう、そのOM会社について、なんらかの恰好で、あのう、縛りをかける、県といろいろコミュニケーションができるような仕組みを作ろうとする、 そういう問題意識で答弁をしていたんですよ。

ところが、定例会が終わって、7月21日に建設企業委員会が開かれたんですけども、 そこでかなりはっきりした答弁としてね、直接OM会社と何かを結ぶか? ということについては、「考えてございません」という答弁をしたんです。つまり、直接契約を結ぼうってことを持ちかけた節があるんですけど、たぶん断られたんでしょうね。

それで、あのう、SPCが、SPCの子会社になるOM会社と契約を結ぶ関係があるようですけど、県は、SPCにはいろいろモノを言える立場にあるので、そのう、契約書の中で、きちんと書き込んでもらえないか? と。できるだけ県として監視できるような条件を作ろうという努力はしているようなんですけども、だけど、「努力をしている」というだけで、結局はっきりした契約関係は結べそうもない、と。

で、今後、この問題が、どういう形で、私たちにとっての不利益という恰好で表面化してくるのか? これは、これからも監視し続けなければならない、ものすごい大事な テーマになってると思います。

小川さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

だから、県が今の段階でもね、リーダシップ取れない、取れてないっていう問題なんですよね、今の段階でも。

これから先どうなるんだろう? っていう。だから、市民の監視っていうのは、極めて重要な要素じゃないですかね。

中嶋れんさん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

それであのう、先日、この建設企業委員会でね、「改正された水道法に基づいて、いわゆる運営権を売却するやり方で、民営化するコンセッション方式については、宮城県が第一号になるのか? 」ってことを、確認する質問があったんですけど、第一号なんですよ。

ですから、この悪いやり方が、全国に前例になって広がってはいけないんじゃないか、と。

これは、今回私たちが訴えた署名運動に、提出した時点で42の都道府県の市民の方から署名をお寄せいただいて、ホントに感謝してるんですけども、それだけ、「宮城県で悪しき水道民営化が始まって、全国に広がってしまうんじゃないか」、と。そういう警戒心を持ってると思うんですよ。

ですから、宮城で運動してる私たちが、全国に発信していかなければならない、急所の問題になってるんじゃないかなあとも思っています。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

なるほどね。確かに、この宮城の水道民営化の問題は、もちろん宮城県民にとって一番の大問題なんですけども、全国のですね、この水道を守ろうと、命の水を守ろうというふうに考えて、この宮城の問題に、こう、非常に深い懸念を持ってくださってる市民の方々は、こぞって署名運動やなんかの形で、応援してくださったんですよね。ホントに有難かったというふうに思っています。

で、えーとー、ちょっとあまり時間ないんですけど、もう一つ私、気になってるのは、村井知事が、えー、記者会見だっけなあ? の中で、垂直連携ということを言いだして、えー、このOM会社の問題と絡めてですね、えー、県内の水道事業をこう、なんて言うんですか? 一つの民間企業が、しかも外資系が入った会社がですね、一社で独占しようという道を開いていく可能性があるんじゃないか? というふうなことを懸念するんですが、ここどうですか? 中嶋さん。

 

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※「みやぎ型管理運営方式」については、31:35ぐらいから44:55ぐらいまでです。


宮城県知事記者会見(令和3年6月28日)宮城県上工下水一体官民連携運営事業「みやぎ型管理運営方式」について より

 

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中嶋れんさん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

以前から心配されていたことなんですけれども、あのう、県の水道事業っていうのは、まあ、市町村の水道事業に水を提供する卸売りをやってるんですよ。用水供給事業と呼ばれてますけども。

しかし、そのう、蛇口まで、市町村の水道事業まで、この新しく誕生するOM会社が、委託をするというやり方で、市町村の水道事業も事業として手に入れていく道が開かれてしまってるんですね。

それで、注意しなければならないのは、改正された水道法っていうのは、広域化をするということと民営化をするということが、セットで進められていて、この広域化の検討が着々と進められているということです。

で、あのう、えー、今度のPFI会社、SPCの中に、日水コンというコンサルタント会社が参加してますけれども、この日水コンが、広域化の調査とプランニングを担当してるんですよ。

で、つい最近、その報告書が提出されて、これから深掘りして私たち見なければいけないんですけれども、とりあえず塩釜の西三町と黒川郡を先行事例として、広域化を進める対象としてリストアップしてるんですけども、仙南地域から仙塩地域を、大崎、東部地域に至るまで、関係してる市町村の7~8割が、広域化については関心を持ったり、意欲を持ってるっていうふうに答えていて、町長さん、市長さんがね、決断しちゃうと、あっという間に広域化が進んでしまう、と。そういう可能性があります。

で、それで、大阪市が最初、コンセッション方式で水道の民営化ってこと考えて、提案したことがあるんですが、大阪市議会の自民党の人たちが反対をして、これは一旦潰れたんです。

ところがね、大阪府大阪市、維新の会が知事、市長取ってますから、まず、広域化を進めるということをやり始めていて、出口が民営化なんですよ。

で、香川県はすでに、全県一つのね、広域化が進められていますけども、宮城県で一気に広域化が進められて、まあ、一言で言うと、私たちの蛇口までOM会社が独占していく、そういう展開っていうのが考えられるので、これから先の市民運動は、市町村の水道事業に対してもそのあり方を提案して、民営化と表裏一体のね、広域化っていうのが進められて、いいのかどうか? このことについて問題提起をしていかなければならない、と。そう思っています。

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

今、(中嶋)れんさんが解説してくださった広域化、これと今回のみやぎ型、民営化が組み合わされるとですね、一つの民間会社が、県内の水道事業を、水源から蛇口まで独占してしまうんじゃないかという危険性まであるということ、このことは、この番組で次回以降も、もうちょっと深掘りして取り上げていきたいというふうに思っています。

 

「みやぎ型」川柳大募集!

 

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

えー、さて、最後にですね、えー、佐久間さん。

実は、えー、わが市民ネットワークがですね、この夏の企画として、「みやぎ型」川柳を募集している、と。いま大募集中であるということなんですね。このことをちょっと紹介してください。お願いしまーす。

佐久間さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

みなさん、こんばんは。佐久間です。

いま中嶋れんさん、それから小川さんから、いろいろ6月県議会で出てきた様々なビックリする事実ですね、これをお話していただきました。

これらを聞いてるうちに、何か驚いたこと、それから、ちょっとからかいたいこと、 疑問のこと、これらをですね、川柳にして、みなさんに、ぜひ、そのみやぎ型の実態をよく知りつつ、少し憂さ晴らしをしてほしいと思いまして、いま川柳の募集をしております。

 

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えーと、いくつか寄せられておりますので、ご紹介しますね。

えーと、「暗闇で 役人水売る みやぎ型」(「ほーう、ホッホッホッホ」「うまい!」と笑いが起こる)。ねえ(と同意する)。

それから、「みやぎ型 株で儲ける 民営化」(「うまい!」「ほーう」と称賛の声)。これもねえ、実態をよく捉えてます。

それから、「みやぎ型 見通し甘い 県議会」(「ん~」「厳しいですね」の声)。

それから、「みやぎ型 命の水は 守れない」というのもありました。

それからですね、「最適解」っていうことで、県議会では、公営企業管理者が、これ以外の選択肢はないんだというふうに言って、様々な疑問にあまり答えなかった。
「最適解 呪文のように 唱えけり」こういうのもちょっと、考えてみました。ハイ、以上です。

ドシドシ応募してください。〆切は8月末日です。9月4日の集会で、これらをご披露したいと思いますので、よろしくお願いいたしまーす。

あ、すいません。あのう、私の事務所にファックスでとお願いしたんですが、ファックス使ってない方、多いんですね。それで、Twitter等で寄せていただいてますので、何でも方法はかまいませんので、お願いしたいと思いますし、9月4日ですね、えーっと、土曜日ですが、午後2時から、これらの県議会を振り返る、それから、今後のわれわれの運動方針を提起する、こういう集会を行いまして、この際に、みなさまからいただいた川柳を、大々的にご披露したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

4日の場所は、仙台弁護士会館です。4階の大ホールです。よろしくお願いいたしまーす。Zoomでも行います。

えっと、もう一回、繰り返し申し上げます。9月4日土曜日、午後2時から4時まで、場所は、仙台弁護士会館。内容はですね、いまお話しいただいた6月県議会で明らかになった事実、これを踏まえて私たちが今後行う行動、これの提起、あのう、県議さんたちにもご出席いただきますし、Zoomをつないで、全国の水事業に関心のある方々にも見ていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 

 

 

多々良さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、ということで、みなさん、ドシドシ川柳のご応募お願いしまーす。

えー、次回以降もですね、えー、宮城県議会の中で明らかになってきたことを、もう ちょっと深掘りしながら、みなさんにお伝えしていきたいと思っています。今日も最後まで聞いてくださって、どうもありがとうございましたー。

 

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