宮城県の水道民営化問題

命の水を守るため、水道の情報公開を求めていきましょう!

宮城県議会の石川光次郎議長に、みやぎ型の 凍結を求める請願書&賛同署名19,449筆を提出 しました!!

2021年6月18日、宮城県議会庁舎1階第一応接室にて、多くの県民が見守る中、みやぎ型の凍結を求める請願書と賛同署名19,449筆が、命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ共同代表の佐久間敬子弁護士と中嶋信徳島大学名誉教授の2人から、宮城県議会の石川光次郎議長に提出されました。

 

みやぎ型凍結を求める署名 命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ

        大内真理 宮城県議会議員 Facebook より

 

 

みやぎ型凍結を求める署名

             みやぎ型の凍結を求める署名の束

みやぎ型凍結を求める請願書

みやぎ型凍結を求める請願書

 請願書と賛同署名の提出

 

命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ 多々良哲
多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ご参加のみなさん、お忙しい中、宮城県議会の石川光次郎議長が時間を取って来てくださいました。議長、本当にありがとうございます。

ただいまから、みやぎ型管理運営方式の導入=水道民営化の手続きを凍結してくださいという請願署名の提出を行いたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

では最初に、この請願を呼びかけ、署名を集めました命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ共同代表の佐久間敬子さんから、石川議長に請願書の提出をさせていただきたいと思います。

みやぎ型凍結を求める署名 佐久間敬子 石川光次郎

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございます。

続きまして、この請願書には、宮城県を中心として、全国から多くの賛同署名が寄せられています。その署名簿の提出を、同じく命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ共同代表の中嶋信さんから、石川議長に出させていただきます。

中嶋信

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございます。

それでは、佐久間共同代表から一言、お話があります。

佐久間敬子共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

本日は大変ありがとうございます。お時間を取っていただいて大変ありがたいと思っております。

今度の県議会に上程されています水道3事業のみやぎ型と言われるものについて、私たちは、これほど大きな制度の改変なのに、県民のみなさんがほとんど知らない、県から水を買っている市町村も、首長さんたちも、内実がわからないということで非常に心配しているというふうに思っております。

県当局には、2回にわたりまして、今議会への上程はちょっと時期尚早である、見送りをしてほしいという申し入れを行っておりますが、今議会の議案としてご審議いただくということになりました。

県議会のみなさまには、非常に大きな問題なので、今議会で決めなくてもいいと思うんです。拙速に結論を出さないで、ぜひこの議案について、慎重にご審議いただきたいと思います。

その前提としまして、県民のみなさんに、当局は説明を十分尽くす。それから、市町村の方々にも、同じようなことをして、そしてまた、大きな制度の変更になりますので、パブリックコメントをもう一回取り直すべきだということも書いてあります。

その理由について、簡単ですけど述べてありますので、ぜひそのことを、議会の議員のみなさまにはお心にとどめていただいて、今議会は、拙速なというと大変恐縮ですけども、あまりバタバタと決めないで、次期送りでもよいのではないかと思います。

賛同署名多数の19,000を超える署名もお付けしましたけど、全国のみなさんが心配してます。水道というのは、やっぱり命の水だし、健康をつかさどる公衆衛生の基本です。

全国47の都道府県のうち、42から賛同署名いただきまして、アメリカ、フィリピン、 オーストラリアに在住の日本人の方からもいただいてますので、これだけ大きな問題だということを、ぜひお心にとどめていただいて、よろしくご審議をお願いしたいと思います。今日は大変ありがとうございます。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

署名の数は最終的に何筆になったんでしょうか?

石川光次郎議長

19,449です。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

すいません。書いてありました。

佐久間敬子共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

19,449でございまして、団体が197、県内の個人の方が13,004、 県外が2,830、ネット上の署名が3,418という内訳になっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。42都道府県でございます。

 

署名運動に取り組んだ方々の言葉

 

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ということで、19,449筆もの賛同署名が集まり、それを添えて、ただいま、石川議長に請願書が提出されました。

ここで短い時間ではあるんですが、今日ご参加の市民の方から、この署名運動に取り組んでくださった思いですとか、署名運動の中でのエピソードですとか、そういったものを少し、議長に聞いていただきまして、ぜひ、私どもが署名に込めた思いを受け取っていただけたらなあと思いますので、よろしくお願いいたします。

まず、佐藤郁子さん。この署名運動に力を入れて取り組んでくださったお一人で、母親大会連絡会の会長さんであられます佐藤郁子さんから一言お願いします。

母親大会連絡会会長 佐藤郁子

佐藤郁子さん(母親大会連絡会会長)
母親大会連絡会の佐藤郁子と申します。今日はありがとうございます。

私ども2年前の大会の決議でも、村井知事に、「命の水を民営化するなどということはしないでくれ」ということをお願い申し上げました。母親大会の総意でした。

私たち母親は、命の水が民営化される、運営権を委託するということに対して、非常に心配しています。

私、毎日楽しみに「おかえりモネ」を見てます。

www.nhk.or.jp

宮城の自然って、なんて豊かなんだろう! この宮城のきれいな森、川、海、そして水、それが生み出す水を、やっぱり、きれいなまま保って、子供たちに引き継いでいきたい。そういう思いは、県民のみなさん、おんなじだと思うんですね。

それを外国企業に、20年間も明け渡していいのか? 質の問題が、一番気になります。そして、値段の問題も気になります。

本当に、一人ひとりに平等に、水を受け取る権利というのがあると思うんですね。それがホントに確保されるのかどうか? 非常に不安で、沢山のお母さん方が、この署名に答えてくれました。それを集めて届けた代表として、今日この場におります。

ぜひ、宮城の水をきれいなまま、子供たちに引き渡すことができるように、みなさんで再度検討していただいて、そして、このことを知らないお母さんたち沢山いました。「えっ? 民営化されるの?」って。

もっともっとやっぱり、このコロナ禍の説明会、参加者も少なかったでしょうし、しっかりと全県の市町村に行き渡っていないと思いますので、ぜひ、この請願の要旨を汲んでいただいて、よろしくお願いしたいと思います。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございました。それでは続きまして、宮城のきれいな水が欠かせない、地元で事業を営んでおられる立場から、仙台民商能登泰広さんから一言いただきたいと思います。よろしくお願いします。

仙台民主商工会 

能登泰広さん(仙台民主商工会

仙台民主商工会能登と申します。私たちは中小業者で組織してる会なんですけども、飲食業者からの声ではあるんですが、ちょっと今の時間、ランチの仕込みということで参加できなかったので、私のほうからお伝えしたいと思います。

上下水道の民営化には、この先ずっと安定的に、安全な提供をしてもらえるのだろうか? 料金を上げられるのではないか? という不安を抱いております。

これまでは県が管理して、何の問題もありませんでした。県が管理をすることで、安心がありました。

私たちはこの水を使って、多くの方に安心して、美味しいと言ってもらえるよう商売を続け、日々精進に努めています。

10年前の原発事故の風評は、今でも山菜や海産物で風評被害があるのに、宮城県の水は、他の水と違うらしいぞ」という噂まで広がってしまったら、宮城に来る人が少なくなってしまうのではないか? という不安を抱いているということです。

宮城県で引き続き、しっかり管理をして欲しいということです。宮城県で、生活のための命の水でもあるんですけども、やっぱり商売をする人たちにとっても、欠かせない水でもありますので、商売の水でもありますので、そういった声をしっかりと受け止めていただきたいと思っております。以上です。

sendai-minsho.jp

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございました。それでは最後に、この水道民営化の問題は、非常に幅広い世代の方々が問題意識を持って、署名に取り組んでくださいました。

その中から、大学生で Fridays For Future Sendai のメンバーである池澤美月さんから、一言お願いしたいと思います。よろしくお願いします。

池澤美月 Fridays For Future Sendai

池澤美月さん(Fridays For Future Sendai

県内の環境問題を中心に、気候変動問題に取り組んでいる Fridays For Future Sendai というところで活動している大学生です。

水道の民営化は、世界中で様々な問題を引き起こしています。たとえば、フィリピンのマニラでは、契約期間20年間で水道料金が9倍にも跳ね上がり、貧困層は水にアクセスできなくなってしまいました。

一方世界中で、再公営化の動きが進んでいて、フランスでは、市民の運動の後で再公営化が果たされ、そこでは、市が100年後のことを考えて、水源の環境保護活動をしたり、街中に水飲み場を設置して、だれでも無料でおいしい水が飲めるようにしたりしていて、そういう取り組みがあります。

生活に欠かせない水は、商品にするのではなく、誰でも アクセスできるようにしていくべきだと思っています。

また知事は、この宮城県での民営化を皮切りに、世界中に水の市場を、日本の企業でも広げていきたいみたいなことを言っていて、それはおそらく、世界の格差とか貧困というのを拡大させてしまうので、そこに関しても憤りを覚えています。

私たちは、水道の民営化っていうのに反対しています。ぜひ、議会で、きちんと考えていただきたいなと思います。

twitter.com

 

請願紹介議員の方々のご紹介 & 石川議長のコメント

 

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

すいません。ちょっと私、プログラムをまちがっておりまして。

この請願書には、県議会の4つの会派から、4人の県会議員の方々に、紹介議員になっていただいております。そのご紹介が後回しになってしまいまして、申し訳ありません。すいません、お名前だけご紹介させていただきます。

菅間進議員です。岸田清実議員です。三浦一敏議員です。それから、境恒春議員です。ありがとうございます。

その他にも、大勢の議員の方が参加してくださっていて、ありがとうございます。すいません、お名前全部ご紹介できなくて。

議長のお時間が迫っておりますので、最後に、石川議長から、今の市民の声を受け止めていただいて、一言コメントいただければというふうに思います。議長、よろしくお願いいたします。

石川光次郎 宮城県議会議長

石川光次郎 宮城県議会議長

みなさん、おはようございます。県議会議長の石川光次郎でございます。

本日はコロナ禍の中、また大変ご多用の中にですね、宮城県議会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

また、ただいま、請願書を受け取らさせていただきました。請願賛同署名ということで、19,449筆の署名も合わせて頂戴したところでございまして、この問題、大変大きな問題というふうに認識もしておりますし、また、この19,000余の署名の重さというものも、私自身重く受け止めている次第でございます。様々なこの問題に対しては、県民のみなさま方から多くの意見をいただいているところでございます。

この請願書につきましては、所管の常任委員会のほうに行って審査をするというような形になりますので、しっかりとみなさま方の願意というものを、議会として受け止めて、真摯な議論を尽くしながら結論を導いていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

また、今日はお忙しい中、紹介議員の先生方、そして、多くの議員の方もご同席いただきまして、大変お疲れさまでございます。しっかりと議会として、議論を尽くしてまいりたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。本日は誠にお疲れさまでございました。ありがとうございました。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございました。石川議長、本当にお忙しい中ありがとうございました。いま議長もおっしゃってくださったように、私どもの思いを込めた請願書の審査を、本当に慎重審議を尽くして、最後までしっかりと行っていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
(ここで退室する石川議長を見送り)ありがとうございました。よろしくお願いします。

 

県会議員からの言葉

 

ハイ、ということで、取り合えず、請願書の提出行動としては、ここで一旦区切りなんですけども、まだこの部屋を借りてるお時間もありますし、紹介議員はじめ、私たちの請願書に賛同してくださった議員のみなさん方のお時間も、もう少し許すということですので、ここで今度は、県会議員のみなさまからご発言をいただいて、少し、市民との交流ということで進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

それでは、まず最初に、県議の方々が、コンセッション勉強会というのを組織されていて、この問題に取り組んでおられるわけですけども、その代表であられます菅間進議員から、一言ご挨拶頂戴したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

菅間進 宮城県議会議員

菅間進 宮城県議会議員

みなさん、おはようございます。今日はホントにご苦労さまでございます。また、議員各位につきましても、ご苦労さまでございます。

いま代表ということでございましたが、ただ年上だっていうことだけで、事務局を無所属の会という会派で引き受けて、勉強会をしております。

その中で、今回、ホントに議案が提出されるわけでありますが、建設企業委員会には、社民フォーラムの岸田さん、そして県民の声のゆさみゆきさん、それと共産党の福島かずえさんが所属しておりまして、今までも一生懸命質疑して、議論しておりますが、今議会でも頑張っていただけるようになっております。

一般質問におきましても、岸田さんにも登壇していただき、県民の声さんからも質問が出されます。また、共産党さんからもお二人、この問題について質問するということをお聞きしておりますので、登壇するメンバーの方々、議員の方々には頑張っていただきたいと思います。

つくづく、今思うところでありますのは、水道の県の事業については、いわゆる卸売業ということで、各市町村が、簡単に言えば小売業ということで、県民のみなさまはユーザー、消費者ということになって、卸しといわゆる消費者という部分では、どうしても結びつきにくい部分があってどうしても世論の部分で、ちょっとこうなかなか難しい中でですね、みなさまにご協力いただいて、これだけの関心を持っていただいてるのを、心より感謝申し上げます。

この後、各メンバーから話があると思いますが、まあ私は、20年後には生きておりません(笑声が上がる)、まちがいなく。いま70でございますので、よっぽど生きてても、ヨタヨタになっておりますし、議員はやっておりません。

今さえよければ、自分さえよければ、それで良しというような、内田樹さんの『サル化する世界』という本がありますけど、「そうじゃいけない」というふうに思います。われわれの世代、私の以降の世代も、今後のことを含めて、今回頑張んなくちゃいけないし、また運動を続けていかなくちゃいけないと思いますので、よろしくお願いします。

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多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

それでは続きまして、岸田清実県議、建設企業委員会の委員でおられるということで、岸田さんよろしくお願いします。

岸田清実 宮城県議会議員

岸田清実 宮城県議会議員

ご紹介いただきました社民フォーラム県議団の岸田です。

去年の3月に要求水準書とかですね、案が示されて、第一次審査、競争的対話、第二次審査書類の提出、そして、今年の3月に、優先交渉権者が最終決定された。ですから、およそ1年、具体的な選定作業に入って約1年かかりました。

その間に、情報っていうのは、ほとんど出されていないわけですね。

われわれ建設企業委員会にも、A4のペーパー1~2枚が、ホントに要約されて報告されるだけで、たとえば、7月1巡目、9月以降2巡目が行われた競争的対話で、それぞれ300本ぐらいずつ企業から質問が出されてるんですけども、それも生でなくていいから、カテゴライズして出せという話をして、管理者は約束をしたんですけども、それを出したのは、優先交渉権者が決まった後の今年の3月31日なんですね。

ほとんど必要な情報が出されないまま、選定作業だけが、ある意味ではブラックボックスの中で進んでいく。

そういうことでですね、県民の財産であり、命につながる水がですね、運営権20年間売却する、そんなことが進むのは、ホントに許されるのか?という思いでおります。しっかり議論していきたいと思います。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございます。続きまして、みやぎ県民の声から紹介人になってくださった 境恒春議員、よろしくお願いいたします。

境恒春 宮城県議会議員

境恒春 宮城県議会議員

みなさん、おはようございます。ただいまご紹介をいただきましたみやぎ県民の声の会派の私、政調会長を務めております境恒春と申します。紹介議員にこの度ならせていただきました。

わが会派、いま10名で構成されております。建設企業委員会、わが会派といたしましては、本日出席をしておりますゆさみゆき議員、そして佐藤仁一議員が所属をしております。

そして一般質問では、 枡(ます)和也議員が、今回この問題を取り上げる予定となっております。

私といたしましては、いわゆる水道事業の民営化、大反対でございます。

とにかく、水質の問題であったりとか、そして、災害時の対応であったりとか、先ほど岸田議員もブラックボックスというふうにおっしゃっていましたけれども、全く 事業の詳細も見えていない中で、こうして淡々と進んでいく。これは非常に危険なことである。私は、強くそのように感じております。

そして、県民のみなさんの理解も深まっていない。署名も19,449人ですよ。これ非常に大きなことだと、私、思っております。

県議会にも、これから毎年報告をします。報告されただけで、われわれ、じゃあチェックできるんですか? 報告をされただけで、われわれは改善の指示とか、指導とかできるんですか? できないじゃないですか。非常にこれは大きな問題だとわたくし思っております。

とにかくみなさんと共に力を合わせて、この命の水、この水ってものを、みなさんと共に守っていきたい。そのように思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございます。それでは、もう一人、共産党県議団から紹介議員になっていただいた三浦一敏議員、よろしくお願いいたします。

三浦一敏 宮城県議会議員

三浦一敏 宮城県議会議員

みなさん、ご苦労さまでございます。今日は議員仲間全員と参加させていただいております。

ホントみなさんが縷々申し上げましたように、この事実上の民営化問題、もしこれ許しますと、やっぱり20年間という、これ取り戻すことができない、大変なやっぱり困難に直面する、と。

ホントに水メジャーにですね、こういう大事な水を、ホントに利潤追求のために任せていいのか? ということが問われている、と。

もしね、そんなにいい制度ならね、全国の自治体が皆競い合ってね、手上げますよ。

水産特区のあの時だって、「復興の一丁目一番地」って知事は言った。しかし実情ね、破綻というか、もう失敗なんですよね。

今回の水問題も、まさにそういう点ではね、「大変な大きな宮城県民の大事な水を、実験台にするな」と、「実験場にするな」という怒りでいっぱいでございます。

ただ、この請願の願意は、とにもかくにも、県民にほとんど知らされてない、と。こういう実態の中で、拙速に通していいのか? という極めて時宜を得たというか、非常に穏やかなね、遠慮深い内容ではありますが、是非こういうものに対して、われわれ議員がホントに耳を貸すかどうか? 貸せるかどうか? それが問われているんじゃないかなあというふうに思っております。

ま、論客の天下みゆきさん、それから論客でない私、三浦が(どっと笑声が上がる)、とにかく一所懸命、一般質問で取り上げますので、みなさんと一緒にこれを阻止する、延期させるようなことを、当面の課題として頑張りたいと思います。以上でございます。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

さらに続きまして、私たちの請願審査、そして何よりも、執行部が出してくるみやぎ型関連の議案の審査を所轄するのは、建設企業委員会という委員会なんですね。

その委員会に所属しておられる福島さんとゆささんからも、一言ずつ委員会に臨む決意と言いますか、述べていただければ。まず、福島かずえ議員からお願いいたします。

福島かずえ 宮城県議会議員

福島かずえ 宮城県議会議員

どうもお疲れさまです。コロナ禍の中で、ホントに2万筆近い署名をお集めになられたみなさんに、ホントに敬意を表したいと思います。

おっしゃるようにパブリックコメントを募集した際には、今回のみやぎ型の姿かたちがあまり見えていない、一般的な時のみなさんの意見でもありましたが、その時でさえも反対が圧倒的に多かったんですね。

その後、だんだん見えてきて、ここ1カ月ぐらいの間でようやく見えてきてた実態は、SPCという特定目的会社の他に、子会社を作って、その子会社のほうが、実際の浄水場であるとか浄化センターを運転、メンテナンスするんですけども、そこの出資比率も、実はヴェオリアのほうが大きいということが最近わかりました。非常に問題だと思っております。

まだまだ明らかになってないことが沢山あることを、この議会で明らかにすることは難しいと思いますので、慎重審議を尽くすためにも、先送りと6月議会で決議するのではなくて、採択するのではなくて、充分な時間を取った審議をということで、頑張りたいなと思います。みなさんとご一緒に頑張ります。よろしくお願いします。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

それでは、同じく建設企業委員会の委員であられますゆさみゆき議員から、よろしくお願いします。

ゆさみゆき 宮城県議会議員

ゆさみゆき 宮城県議会議員

おはようございます。きょう本当にありがとうございます。きょう大学生の声もしっかりとお届けいただいて、ありがとうございます。

村井知事が誕生してからの4期目の最終盤、村井知事と同期の私は、仕事を見てきて、「民の力で最大限に県政に活かす」と言っておりますけども、尾林先生の勉強会でもあったように、憲法25条の2項には、「公衆衛生は、国、そして行政が責任を持つこと」ということが大きいですよね。まさにこの水道事業というのは、行政が責任を持たなきゃないということです。

しかし、この村井知事が全国初めてやるということについては、やはり民間は、リスクが99.9%、100%じゃありません。もし何かあった時に、撤退する可能性も、ゼロではないということが事実です。

新OM会社というのは、みなさんご存じのとおり、これまでペーパーになかったことが提案されています。それは、民間会社と一緒に受注を受けることができます。

もし20年後、その会社が垂直連携で、ほかの業界に対してもかなり大きな影響力を与えるかもしれません。

よって、この水道事業のあり方については、しっかりとこれは凍結してですね、新たに方向を示すべきだと思います。よって、村井知事のやってること、もう民の力ではなくて、みなさんのように、市民の力が社会を変える。コロナもそうですね。

そういうことの選択肢で、私どもの委員会では、闘っていきたいと思います。ひとつ、委員のほうで申し入れをしましたところ、庄田委員長は、議案に対して慎重審議をしていただくことになりまして、いろいろ賛成派、反対派の学識経験者等で議論することにもなっていますので、しっかりと県民にわかりやすく、何が問題で、こうすべきかということを導き出す、いま議長が「しっかりと導き出す」と言いましたので、県民の命を預かる県議会としては、しっかりと対応してまいりたいと思いますので、また力を合わせて、どうぞよろしくお願いいたします。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

その他にも、共産党県議団から金田もとる議員、それから大内真理議員、それから天下みゆき議員、ご参加いただいてます。ホントにどうもありがとうございます。

どうでしょうか。いま議員の方々から、ご発言を順番にいただきましたので、一旦ここで区切ってですね、市民の側からぜひ、始まった6月県議会に向けてですね、議員の方々に伝えたいことなどありましたら、あるいは、さっきの議長がいらした時間は短かったですから、ちょっと端折って発言いただいたので、ホントは自分も言いたかったという人がいましたら、ぜひ、手を上げて発言してください。どうですか? 市民の方。あ、じゃハイ、中嶋先生。

中嶋信 命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ

中嶋信共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

先ほどカットいたしました(笑い)。(県議さんたちに向かって)どうもありがとうございます(と一礼する)。

私、言いたいのは一つだけで、公共サービス事業ということですね。サービス事業じゃない。

先ほどゆさ先生おっしゃったように、行政がきちんと責任を持たなきゃいけないという仕組みになってるんですね。そこのところを売り渡すということ自身が、反社会的だ。結果として、公共性が失われるというふうに思っています。

だからここは、地方自治の根幹に関わることですから、これをきっかけにして、もうちょっと活動力を伸ばしていかなきゃいけないなあっていうふうに思いました。とても勉強になりました。ありがとうございました。
多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、中嶋さんが口火を切ってくださいましたので、他にもいらっしゃれば。大丈夫でしょうか? 

それでは、先ほどご発言を求めなかった議員の方々から、天下さん、お願いします。

天下みゆき 宮城県議会議員

天下みゆき 宮城県議会議員

みなさん、どうも、今日はお疲れさまです。

私も塩釜地域を中心にして、私の出前講座を9カ所ぐらいでやってまいりました。どこでも、まずやっぱり、わかんない。私が話をしても、みなさん、それでもよくわからない。

ということで、今度は、県の職員を呼んだ出前講座を先日やりました。でもやっぱり、聞けば聞くほど、わからないところが沢山あるというのがね、いまの到達かなあというふうに思っています。

やっぱり市民の不安感は非常に大きいですし、やはりここのみなさんの気持ちを、私はぶつけていきたい。わからないなりにも、出されてるものをいろいろ調べると、とんでもないことがいっぱい、いろんなところに散りばめられているので、それらをちょっと一つずつ、知事を追求していきたいなと思っております。みなさんと一緒に頑張ってまいります。よろしくお願いします。

 

県議会のスケジュール確認

 

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ありがとうございます。発言というところでは、大体いいですか? 

じゃ、お話の中でも出てきたんですけども、もう一度、この後の議会の日程を確認させていただいて、できるだけ傍聴にも駆け付けたいと思いますから、教えていただきたいのですが、まず来週から一般質問が始まるということで、みやぎ型の問題を取り上げて質問をしてくださる予定の方は? 教えていただけます? (呼応して県議さんたちが口々に伝える)23日の午後1時から、県民の声の桝さんが、(メモを取りながら)次は岸田先生でしょ?

岸田清実 宮城県議会議員

2日目の24日の10時が私です。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

24日の10時から岸田議員。で、25日が天下さん。

天下みゆき 宮城県議会議員

25日の2人目になりますので、11時ぐらい。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

来週25日の11時ぐらいから、天下議員。そして、三浦議員は?

三浦一敏 宮城県議会議員

29日の午後1時ですね。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

午後1時から三浦議員(とメモを取る)。ということで、みなさんぜひ、傍聴に駆け付けましょう。

常任委員会、建設企業委員会は、7月の1日と2日というふうに伺ってましたが、時間はもう決まってるんでしたか?
岸田清実 宮城県議会議員

10時開会なんですけど、他にも議案があるので。

建設企業委員会というのは、土木部と企業局と2つ部局を担当してるんですけども、コロナ禍なので、一緒に同席しないで、土木部は土木部の議案をまずやって、終わったら今度、企業局の議案ということなんですね。だから時間は読めないですね。

あと、参考人意見聴取を求めているので、それがどういう形で入るか? 1日目、水道の議案まで入るか? 2日目になるか? そこも含めて、詳細まだわかんないですね。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

わかりました。7月の1日ないし2日ということですね。「具体的にみやぎ型の議案や、われわれの請願の審査を突っ込んでする建設企業委員会が、その日にあるよ」ということです。

そして、最後の採決、閉会が7月5日でした? これ午後ですか? 午後1時から(と確認してメモる)7月5日の本会議で採決、請願の採択もなされるということですね。ここにも駆け付けようということです。

ただ、まだ傍聴制限ってやってるんですね。しかも本会議も、10何名ぐらいしかダメだってなってて。

ゆさみゆき 宮城県議会議員

ご提案いただいてたんですけど、現状は、いまの段階で。

あとはモニターとかね、また設置をお願いしていこうかなと。この状況がまだ続く可能性は高いのでね。この間のようにモニター設置で、下で傍聴できるようには、また申し入れをしたいと思います。

三浦一敏 宮城県議会議員

われわれは再三、「緩和をしろ」ということは、会長懇話会でもみんなで言ってんだけどね、今議会からやるかなあと思ったけど、ちょっと、結果できなかったということでね。

天下みゆき 宮城県議会議員

有識者の話を聞いて研究検討していきたい(笑い)というのが、議運での議長の答弁。議長というか事務局から。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ちょっとまあ、この6月定例会最中は、まだ続く?

菅間進 宮城県議会議員

ちょっと無理だと、それは。ズバリ言ってね。

天下みゆき 宮城県議会議員

178席中、いま18です。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

そうなんです! ホントにね(と不服を表す)。

金田もとる 宮城県議会議員

ま、水のやつもあるので、見せたくないっていう思いもあるのかなと思ったりしますが。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ちょっとね、そう勘ぐってしまいますね。ハイ、そういうことであるんですけども、モニターもあるし、とにかく駆け付けようと思います。よろしくお願いします。

で、もう一点、伺ってみたかったのは、7月の1日か2日に開かれる建設企業委員会に、「ぜひ参考人を呼んで、意見を聞いてください」ということを、私のほうからも要望していて、それを受けて、建設企業委員の議員の方々から、委員長に要請してくださっているわけなんですけども、その見通しと言いますか、いまの時点のあれは、どんなもんなんでしょうかね?

岸田清実 宮城県議会議員

6月16日に委員会があって、そこで委員長から、「そういう求めがあります」ということで、「それについては正副委員長に一任を願いたい」ということで、委員長のところで検討するということでなっております。

ただ、向こうが言っているのは、反対だけの参考人招致ではバランスに欠くので、反対の参考人を呼びたいということであれば、もう一方で賛成の参考人も呼ばないと、議案審議でバランスを欠くというのが、県民会議のみなさんの意見なので、うまくそういうスタンスの専門家って言いますかね、そういう方が手配できれば、実現の可能性は大きいと思いますけども、今のところ、手配がついたという話は、聞いていないということですね。

多々良哲さん(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

ハイ、ありがとうございます。えーとー、今のような状況だということなんですけども、ちょっと追加で説明しますと、私たちの側からは、「ぜひ、私たちの集会にも講師としてお招きして、お話をいただいた尾林芳匡弁護士を、参考人に呼んでください」ということで、先生方にお願いしまして、そういう具体的なお名前を、一つの案として、要望として、慎重派の参考人としては挙げてもらってるんですね。

それに対して、「いや慎重派だけではバランスを欠くから、賛成派も」って向こうは言ってるそうなんですけども、賛成派の専門家、有識者が、今ちょっとなかなか見つからない状況だということみたいで(笑い)、まあ本当なのか口実なのか、よくわかりませんけども、そういうことで、なお今も頑張ってくださってる、と。まだまだ、望みが消えたわけではなく、頑張ってくださっているということです。これも是非、注目したいと思います。ありがとうございます。
ハイ、その他、全般通じて何かありますか? よろしいでしょうか。

最後に佐久間代表から、閉会の挨拶というか、締めのご挨拶をいただいて終わりということで、よろしいでしょうか。

佐久間敬子 命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ

佐久間敬子共同代表(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ)

みなさま、本日は大変ありがとうございました。紹介議員の先生方、名を連ねていただいて、この場にもご列席いただいて、私たちのこれまで3月の末から始めた請願運動、そして請願にご賛同いただく方々を全国から募る請願賛同運動ですね、これを無事に成し遂げて、きょう請願書を、19,449筆の賛同署名とともに提出いたしました。

今日は議員のみなさま方と市民のみなさん、それから、報道もかなり来てくださったので、一つの大きな出来事として報道されると思います。

7月5日までの県議会のスケジュール、先ほどご紹介いただきましたけど、ホントに議長さんが、結構ていねいなご挨拶をしてくださったんですが、「ああいうことで、大きな問題で、しかも県内に非常に不安感がある、いろんなご意見いただいてる」ということもおっしゃってましたから、それをホントに受け止めていただいて、この議会で決めなくちゃいけないという案件ではないんですよね。十分に余裕があります。

ぜひ、私たちの水を、未来どうやって守っていくのか? という観点で、少しこう大きくこの問題を見ていただいて、歴史的な流れを見ていただいて、県議のみなさんには、根本に立ち返って、中嶋先生がおっしゃったように、「サービスじゃないんだ。公共サービスなんだ」、これに立ち返って考えていただきたいと思います。党利党略じゃないんで。

私たちは、ホントに当たり前の、「水というのは人権だ」と、国連で認められてるわけですね。そういうことで、日本の水という人権を、この宮城の地でどうやって守っていくか? と、後世に伝えていくか? と、そういうある意味で非常に大きな仕事に関わっているんだというふうに思っておりますので、この議会の推移を見つつ、今後もこういう問題をよく考えて行動してもらいたいと思います。

何よりも、県議会で論戦を仕掛けてくださるみなさんに、ぜひですね、私たちの様々な運動と一緒になって、議会で頑張っていただきたいというふうに思いますので、どうぞ7月5日の県議会閉会まで、よろしくお願い申し上げます。本日は、ホントにありがとうございました。